そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)

2017年11月26日 | 9~11月の草木
ご存知と思いますが、七十二候という古い季節の区切り方があります。
ずっと昔の中国で使われていた季節を表す区切り方の一つで、有名な二十四節気を、さらに五日ずつに区切ったものですが、その一つずつの期間を表す言葉の中に、今日のタイトルに使った言葉が入っています。
明日からの五日間を表しています。

上の写真は、ケヤキの小枝です。
小さな実がついているのが見えるでしょう?
こんな実で、中にはタネが入っています。


ケヤキは、強い風が吹いたときに、このように小枝ごとタネの入った実を飛ばします。
たくさんの小枝の中から、タネのついている小枝がどうやって選ばれるのか?
きっと何かうまくいくようなヒミツがあるのでしょうね。

でもなかなか発芽出来る所に着地しないのでしょう。ケヤキ林って身近には見かけませんものね。


これは表通りの並木を彩っていたトウカエデです。


すっかり散ってしまいました。
そして大方の落ち葉は、強い風に吹き飛ばされて姿を消しました。

ところが向こうの方に、ひとかたまりの残り落ち葉が見えます。


ん? なんであそこだけなん?
不思議に思ってそばへ行ってみました。
すると・・・

こんな風に、雨上がりの地面がまだ濡れているところだけ、吹き寄せられた落ち葉が張り付いて残っていたのです。
なるほど・・・

でも、これもやがて乾けば吹き飛ばされちゃうのでしょうね。

木枯らし一号も、ずっと前に吹きました。
暦の上ではもう冬です。 ほら、モズの高鳴きが聞こえてきますね。





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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
知らなかった! (小坊主)
2017-11-27 10:35:10
ケヤキの種は、枝ごと飛ぶのですか。
確かに、その方が、拡散はしやすいですね。

発芽した幼苗、林ではよく見かけますが、陽光不足で、いずれ、消えてしまうようです。
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やった~! (森のどんぐり屋)
2017-11-27 15:39:59
小坊主さんでもご存知無いことがあったのですね!
と言っても、私も本からもらった知識なんですけどね(^_^;
発芽しても育つのが大変のですね。最近の林は手入れが行き届かないからでしょうか?
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いいえ。 (小坊主)
2017-11-27 17:11:16
他の木が茂っていて、林床まで、陽光が届かないからです。
一般に、木の幼苗は、僅かな陽光でも成長できるのですが、ある程度の大木きさになると、どうしても陽光が必要になるので、自然、枯死してしまいます。
枯死する前に、周りの木が倒れたり、大枝が折れたりして、樹冠が開けば、その下の苗は、成長することが出来て、世代の交代に繋がります。
人の手が加わって、意識的に伐採されていれば、当然、交代は促進されます。
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大木きさ (小坊主)
2017-11-27 17:12:48
ではなくて、大きさ、です。
訂正。
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ついでですが、 (小坊主)
2017-11-27 17:15:03
十分な陽光が無い場合、発芽しない、という選択をする樹種もあります。
辛抱強く、樹冠が開くのを待つのですね。
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小坊主さんへ (森のどんぐり屋より)
2017-11-27 20:45:00
なるほどね~ 林の中にもいろんなルールみたいなのがあるのですね。
条件が良くなるまで静かに待つ、というのはステキです!
ありがとうございました
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