そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

秋は実りの季節

2010年10月15日 | 木や草の実・タネ・松ぼっくり
これはなんでしょう?

葉っぱでお解りですね? そうです、スズランです。
なかなか実が付かないスズランですが、たった一つだけ虫にも食べられずに、こうして色が付きました。

中にはタネが入っていますが、別に面白いような形でもなく、普通の細かいタネです。



これもよくご存知のカラスウリですね。
葉陰にこっそりと実を付けていますが、赤く色づくとすぐに見つかってしまいますね。

この側に、今ごろまだ花が咲くとみえて、蕾がありました。
それを見て、私は「へえ~~!!!」と感心しました。
何かというと、これです。

顎に縦じまの青い模様が入ってるでしょう?
これが、青い実の模様とおんなじだったので、面白かったのです!!

そういえばカラスウリのタネは愉快ですね。

大黒様のお顔のようで、縁起がいいのでお財布に入れておくと良いとか、言う人もいます。
また、結び文みみたいでゆかしいとか、打ち出の小槌のようでおめでたいとかも!



これは、ヤマイモのムカゴです。

自然薯や山芋が子孫をたくさん増やそうと、つるの途中(葉の付け根)につくる5ミリ~1センチ程度の小さなイモのことです。実ではありません。

たくさん集めて、五目御飯のようにしてムカゴご飯を炊いたり、大きなものならフライパンで炒ってお塩を振ると、ビールのあてになります。

ただし、よく熟していると触るとポロッと落ちるので、気を付けて収穫しないといけません。

他にちゃんと実も付けるんですよ。まだ青い頃の写真ですがこんな感じです。

夏の暑い頃に、小さな白い花を付けます。




アオツヅラフジです。

馬酔木の植え込みに絡まっていました。
青い実の色が、ラピスラズリのようで、大好きなんです。

でも、地味なのでなかなか気が付いてもらえません。
この写真を写している時にも、この近くに長く住んでいる人が「へえ~こんなきれいな実があるんですね」とビックリしていました。


ちょっと見て廻るだけでも、こんなにいろいろあるのに、みんなもっと見て欲しいです。

ま、ムカゴなんかは誰も知らないおかげで、私は独り占め出来るんですけどネ




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金木犀の実が見たい!

2010年10月13日 | 9~11月の草木
考え事をして道を歩いていると、一面に散り敷いた金木犀の花が目に入りました。

驚いて見上げると、大木といってもいいような背の高い木に、まだまだ花がたくさん付いて、香りを放っています。


下の方の枝にも花があるので、近くへ行って見ました。

向こう側から光が差し込んでいるので、立体感があって楽しいです。


近づいて香りを楽しんでいる時、ふと気が付いたのですが、この花にはオシベだけが虚しく花粉を付けていて、メシベがありません。


どうして??・・・・

そうでした!
金木犀には雄株と雌株があって、日本にあるのは、雄株だったんですよね。

これではメシベのあろうはずがありませんね。

いろいろと検索してみましたが、ハッキリとこれが金木犀の実といえるものは見当たりませんでした。

中国へ行けば見られるのでしょうが、写真が見つかりませんでした。



< 麗しき香りの花は散り果てて 実の無き枝に秋の風吹く >



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コスモスと遊ぶ

2010年10月11日 | 9~11月の草木
この夏の暑さと日照りで、大丈夫だったかしらと心配していましたが、さすが野の花でした。

青空の下、一面に咲き乱れ、風に揺れる姿は見事というほかありません。



わたしも風に身をまかせ

ぼんやりと眺めていると

花と ひとつになれたようで

とても幸せな気分です



ふと我に返って

せっかく来たのだから、なにか写して帰らないと・・・

と思うけれど、花の勢いに気おくれがして

途方に暮れるばかりでした


そのうちに気持ちが落着いてくると

たくさんの中にも 

ちょっと個性のある姿が見えるようになりました



まずは上の一枚です

暗い木立を背にして

すっくと咲いている 白い一輪

秋の陽に 輝いていました



そうかと思えば

足元に倒れている一枝


倒れてもなお 起き上がろうとして咲くのがコスモスの強さ



それを見守る ネコジャラシ

きっと仲良しなんですね♪



また少しはなれて

この花も ひとり頑張っていました



優しい色合いです




コスモスたちは
こんなふうに咲き乱れていたのです





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カラスさん、どうしたの?

2010年10月08日 | 昆虫&生き物
友達になったカラスは、そばに行っても逃げないし、目玉をクリクリっとさせてなんとなく可愛いです。


中に、どうしたのかな?と思う個体がいます。

この写真は以前にもUPしましたが、年寄りなんでしょうか?
首のところに白い羽が見えています。
全体の羽も艶がなく、ボサボサしています。

最近は姿を見なくなったので、もしかすると・・・・



こちらはつい最近、初めて出会いました。

若そうなんですが、首の辺りの翅が、ひどいことになってます。

喧嘩でもして、強いやつに襲われたのでしょうか?
大変可愛そうでした。
早く治るといいのですが。

カラスの世界も、なかなか大変そうですね。



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元気をくれる本です!

2010年10月06日 | 本の紹介・その他いろいろ
最近、ひどく悲しい思いをして、気持ちが暗くなっていた私。

眠れぬ夜にラジオのスイッチを入れると、「ラジオ深夜便」のなかで蓮池薫さんがお話をされていました。
拉致被害者のあの方です。
でも、今までは特に意識したことなどなかった人でした。


お話を聞いているうちに、心を動かされ、励まされる幾つかの言葉がありました。

「この人、すごいなあ」と感動。
さっそく『半島へふたたび』(新潮社)という本を読んでみました。

その中に、蓮池さんが帰国された後に、頑張りすぎて疲れていたとき出会ったこの本が、たくさんの元気と気づきをくれたと、書かれていました。
そして、ぜひ多くの人に届けたいという思いに駆られて、日本語に翻訳されたとか。

ハル 哲学する犬』
著者はクオン・デウオン
葉祥明のような、柔らかで明るい色使いの挿絵はBarunson
(株)ポプラ社から発行されています。
そして訳者は蓮池薫さん

さっそくAmazonで探して取り寄せました。
(中古品がかなりあります。安くて申し訳ないくらい)


主人公は白い犬(たぶんハルという名前)
「哲学する犬」なんて題名なので、禅問答みたいな内容かな? と想像していましたが、全然そんなことはありません。

とっても、優しい文体でした。
パラパラと絵を見ているだけでも、ゆったりとした気持ちになりましたよ~

どんな中身か、ちょっとだけご紹介してみますね。

たとえば・・・・

文字が小さいですが読めるでしょうか?

>9つ持っていながら、10を満たそうとするから
 いつも追われて余裕がないのです。
     (中略)

 あなたの手やあなたのこころが
 いますぐ満たそうとがんばらなくても
 人生というものは自然に満たされるものなのです


満たそうなんて考えずに、ただ、今を、今日一日を大切に過ごすのが一番と、白い犬は教えてくれます。

あたかも、今の私を励ましてくれるかのような詩です。。。

ハルというのは韓国語で「一日」という意味もあるのだそうです。



蓮池さん、良い本を翻訳してくださって、本当にありがとうございます!

ステキな本です。
私からも、皆さんにお奨めします!!




これは、この本を届けてくれた本屋さんが、オマケに付けてくださっていた栞です。

ふふふ♪
どうして私がうれしかったかは、もうお解りいただけますでしょう?


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虫入り琥珀3点

2010年10月04日 | 昆虫&生き物
ご存知と思いますが、ず~~~と昔に木の樹脂が土に埋もれて、長い年月をかけて硬くなったたものが琥珀です。

昆虫や木の葉の欠片など、色々なものが混じりこんでいるものもあります。
人工的にあとから入れ込んだのもあるようですが、とりあえずそうではないという前提で眺めることにしています。
夢を大事にしたいんですもの


今回の3点は、チリモンを見に行った時に「きしわだ自然資料館」の売店で探し出したものです。

web通販などで探すと、とても高価で手が出ないことが多いのですが、「きしわだ」では比較的安くで購入可能なんです。
欲しい時にあるとは限らないのが難点ですが・・・


最初の写真の琥珀は、8ミリ×12ミリ位の大きさです。
中の昆虫は、肉眼ではよく見えません。

拡大してみましょう。

蚊の仲間でしょうか?

蚊は
<界 : 動物界 Animalia
門 : 節足動物門 Arthropoda
綱 : 昆虫綱 Insecta
目 : ハエ目(双翅目) Diptera
亜目 : カ亜目(長角亜目、糸角亜目) Nematocera
下目 : カ下目 Culicomorpha
上科 : カ上科 Culicoidea
科 : カ科 Culicidae>

という種類ですが(笑っちゃいますね!)、この琥珀の中の昆虫も、これらの仲間のような気がしません?

約4千万年前のもので、バルト海沿岸で採取されたようです。


さて、二つ目です。

これは「ブヨ」と書いてあります。

琥珀の大きさは、次の3番目のものも似たり寄ったりなんですが、これは昆虫がちょっとだけ大きめなので、視力の良い方なら肉眼でも確認できると思います。

約3千5百万年前のもので、ドミニカ共和国の産です。



3っ目は

これもルーペでなら確認が出来ます。

こんな形です。

ハエの仲間のようにも見えますね?

約4千万年前のもので、バルト海沿岸で採取されています。

これは、もしかしたら後からはめ込まれたものかも? という気がしないでもありませんが、、、、


なんにしても昔むかしの空気と共に封じ込められた、小さな昆虫達が、長いなが~い旅をして、なぜか今、私の手のひらに乗っている・・・・
「縁がある」とはこういうことを言うのかな、とふと思ってしまいます。



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大きな雲

2010年10月01日 | 釈尊寺団地
広角側24ミリのレンズでも、まだまだとらえきれていません。

空って広いな~~~!!

一面の青空が広がっている時よりも、こんな大きな雲が伸びているときの方が、空の広さを実感しませんか?

圧倒されるような気持ちで、深呼吸をしたくなりません?

お~い雲よ! って呼びかけたくなりますね。



今住んでいるこの部屋を申し込む時、とにかく最上階をと狙っていました。

なのでこの部屋が空いたことを知った時、走ってはいけない体なのに思わずかけだしていました

そして、倒れることもなく駆けつけて無事に仮契約!!


虹や幻日や彩雲や、その他きれいなものをいっぱい見せてもらいました♪

私が歩いていける範囲に、コンビニなし・銀行、郵便局なし・スーパーなしという陸の孤島みたいな所なので家賃も安いですが、そのお家賃の一部は“空の見物料”だと思っています

そして地上には、可愛い植物や生き物がたくさん居ますものネ(最近はすっかり減ってしまいましたが)


行動範囲が限られている私に、季節の変化を楽しませてくれるこの土地が、これ以上整備されないように、皆さんも一どうか緒に祈ってくださいね。





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これ、な~んだ?

2010年10月01日 | 9~11月の草木
イヌホオズキに似てるなあと思っていたのですが、図鑑を見ると全然違っていました。

葉っぱなど全体の様子はこんなです。

つる性の植物のようで、ひっぱるとズルズルと伸びてきました。

実も出来始めていて、引き寄せて写してみました。

これはイヌホオズキに似ていますよね?


意外に可愛らしい花だったので、名前が解ったら楽しいだろうと思うのですが・・・

ブドリさんが教えてくださいました。

なんと、なんとヒヨドリジョウゴでした!!

実は赤くなったのを何度も見ていましたが、花を見た事がなかったので、驚きです。
これから色づいていく実を、楽しみに眺めようと思います。
赤くなったら、写してきますネ。



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