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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

安曇野へ。穂高神社の御船祭。安曇族と徐福。シンビズム3の展覧会。天然舞茸をゲット(妻女山里山通信)

2019-09-29 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末は所用で安曇野へ。翌日は長男に手伝ってもらいバンパーの修理。穂高神社の御船祭の山車を見学し参拝。安曇野高橋節郎記念美術館内で開催の「シンビズム3」の展覧会へ。ゆるゆると秋めく403号を善光寺平に戻り、入浴して無事に帰還しました。翌日は曇りの予報が晴れ。キノコ狩りで天然舞茸をゲット。3年ぶりです。

(左)長男に手伝ってもらいバンパーの凹みを修理。取り外すのが大変でした。(中)バンパーの中で息絶えていたモンキチョウ。どうしてこんなところに入り込んだのでしょうか。(右)やっと外れました。硬質発泡スチロールがありました。なんじゃこりゃです。熱湯をかけてバンパーの変形を修理してバンパーをセットしました。やれやれ。撮影や里山保全で狭い林道を走るのであちこちボコボコ(凹凹)です。ずっと前ですが、リアドアも壊して取り替えました。

 昼は行雲流水というラーメン屋へ。私は辛味噌ラーメン。息子は担々麺の肉盛り。スープが野菜ポタージュなのでとろっとろ。美味でした。手伝ってもらったので私のおごりです(笑)。

 穂高神社へ。昨日行われた御船祭の山車を観に行きました。2艘の船をぶつけて競い合います。海人安曇族の祭りです。境内にはその山車が走り回った痕跡がありました。

 実際の祭りの様子です。幕の色がフランス国旗と同じトリコロールなのが面白いですね。フランスとは無関係でしょうが。山国の信州で御船祭。海人の安曇族との関係があります。さらに安曇族と徐福との関係も。秦の始皇帝の時代に、秦の始皇帝を日本に不老不死の薬を探しに行くと欺き、結局村人全員が日本に帰化した失われたユダヤ11部族のひとつといわれる人々。大和朝廷の元祖とも、諏訪大社の元祖とも。伊勢神宮に残るユダヤの印。日本人のルーツや古代史がそこに秘められています。私が研究しているのもそれなのです。

(左)穂高神社の手水舎。(右)近年再建された拝殿。本殿はその背後にあります。穂高神社は式内社(名神大社)、信濃国三宮。旧社格は国幣小社で、現在は神社本庁の別表神社。 安曇野市穂高の本宮(里宮)のほか、松本市安曇の上高地に奥宮、奥穂高岳山頂に嶺宮があります。安曇族は、福岡県志賀島の志賀海神社が発祥地とされ、古代中国からの帰化人といわれています。古くは諏訪大社の影響もあり、『定日記』によれば境内には諏訪神を祀る南宮があり、御柱を立てる習慣もあったといいます。
穂高神社公式サイト

(左)結婚式が行われていました。お嫁さんは美しい方で、幸せそうに微笑んでいました。現在結婚するカップルの半分が披露宴をしていません。近所でもそうです。貧困だけだはなく、財力があってもしない人も。家族や結婚の価値観が激変していると思います。(右)拝殿内部。

(左)穂高神社に奉納された安曇野の銘酒。信州は酒造メーカーが各地にあり、四つの平では居酒屋で置いてある日本酒がまったく違うのです。銘酒がたくさんあり、個性的です。(右)次に安曇野高橋節郎記念美術館内で開催の「シンビズム3」の展覧会へ向かいました。シンビズムは、今後、長野県の中野市や上田市、茅野市で異なる展覧会が行われます。ぜひ検索を。

(左)大曽根俊輔氏の作品。乾漆造の仏像にヒントを得て制作された乾漆彫刻のカバ。いいですね。思わずすりすりしたくなりますが、触るのはだめです。土蔵に展示されています。(右)高橋節郎氏の本宅だった建物も美術館です。

(左)眞板雅文(まいたまさふみ)氏の作品。故人ですが、学芸員の方が教えてくれましたが、奥様が来館されていました。日本の伝統工芸や暮らし、風景を想起させる温かい作品だと思いました。(右)米林雄一氏の作品。JAXAとも関係があるようで、宇宙を連想させる作品です。

(左)古民家を展覧会場にするのはいいですね。庭には赤松や山紅葉、信濃柿などが。(右)眞板雅文氏の「水鏡」という作品。水面に映る秋の移ろい。盛者必衰会者定離。移ろう時の儚さと美しさ。落ち葉もまた作品の一部。

 美術館は安曇野の田んぼの真ん中にあります。多くは稲刈りが済んでいましたが、まだ黄金色に輝く田んぼも。向こうに長峰山。美しい黄金色の景色。都心の美術館とは全く異なる素敵な佇まいと趣があります。

 帰路は403号をのんびりと帰ります。聖湖では、太公望がへらぶな釣りに興じていました。あれ!正面にあった廃墟のホテルが取り壊されています。

 翌日はキノコ狩りへ。道もない藪山を歩いて急斜面を下り登り目当てのシロへ。ありました。3年ぶりの天然舞茸を三ヵ所で採りました。天然物は、味も香りも段違いに強く旨味も濃厚です。小さなものは残しました。それでも袋いっぱい採れました。雨が降ったらまた採りにいきます。今年はあるはずと予測していたので踊りませんでしたが、踊りたくなる気持ちは凄く分かります。

(左)山椒の赤い実。(右)ノコンギク。

 長い山行を終えて陣馬平へ。川中島の戦いで上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたと伝わる平地です。ミズヒキが咲いています。まだミンミンゼミとヒグラシが鳴いています。夏の名残と秋の気配。里では金木犀の香りも漂いはじめました。郷愁と一抹の寂しさを感じる風景です。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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