ここ数日の中国の姿勢が、我々戦後六十年の善隣友好の努力に対する、大きな裏切りに見えてきている。
先の大戦の反省から、東アジアの国々に対して、我々が最大の努力により勝ち得た経済の成果を、ODAや其の他の方法で経済的に立ち行く様援助をしてきた。時にはそれほどしなくもとと思われるほどに、日本にもまだまだ餓えてる人たちが沢山居るのにと思いながら。
二十数年前には産業はほとんど国営で在ったが、かっての鄧小平さんは開放改革を唱えて市場経済に移行をはかり、経済の大転換をした。
我々はこの方針に協力して、工業研修生や農業研修生の受け入れを図り、市場原理に寄る経済進展への理解を深める教育に協力してきた。今この人達が職場の第一線に立ち、大いに活躍している事だろう。
それが経済的に豊かになると大国意識が先走り、話せば分る事を実力行使とは情けない。
戦後我が国は世界の国に対して低姿勢が過ぎるのではと、マレーシアのかっての大統領はよく言っていたが、アジアの大国中国が出来なかった西欧諸国列強の植民地支配を、我が国が止めさせる元を作った功績を、アジアの指導者の中には見ていた人たちが居る事を念頭に置くべきだろう。