一年で一番日の短い日冬至である、今日はもう四時半には陽は西の山の陰の中に沈んでしまった、暖かな一日だったが。
寒さはこれからで正月の寒の内を過ぎて二月の末までだろう、この間を毎日のニユースで世界同時不況だの、不景気だの、非正規労働者の解雇や首切りだの、それに今の呆れた政治の有様など、見聞きするのは本当に寒さが いや増して嫌だ。おおサムこサム、寒い寒い、おお嫌だ嫌だ。
我々人間も哺乳動物であり、何万年もこの地球上で暮らして来た、暑さ寒さも十分経験してきたが、残念ながら毛も冬毛にならないし、毛の下に油も乗らないし、ましてや冬眠の方法も知らない、こんな人間がこれからの寒空にねぐらを追い出されたらどうしよう。あげくに退職金も無く失業保険も無かったら、公園で青いテントで生活しろと言うのか?。
麻生さん如何しよう、政治家よ如何しよう、官僚よ如何しよう。活きる為のねぐらと暖かい食い物ぐらい最低でも用意しなくてならないだろう。安い給料でながらく日本の産業の底辺で働き、経済成長を支えてきた人たちである。
社長さんよ自分の給料を削ってこの人たちに分け与えては。
新聞休刊日の後の新聞は何と新鮮なことか、新聞を見直させるためにも新聞休刊日は必要なのかもしれない。
あの記事は何面だったろう、今になった見つけてみたら三十八面の社会面に載っていた、そこに囲みで倹約JAL社長、評判との見出しで日本航空の西松 遥社長の記事が、バス通勤■社員食堂で行列■年収960万円 CNN放送、欧米衝撃 とアメリカの大メジアが放送したので物凄い反響のようだ。
議会に資金援助を要請していてしかも破格の高給をとり専用ジェット機に乗っていることが大きな話題になっているところだけに欧米では「感激した■米企業も見習え■新ヒーローだ」と凄い反響の様だが本人は淡々としたようで「社員と痛みを共有するのは当然、戸惑っています」とは。JAL広報部では「日本の経営トップの感覚としては、さほど特別な取り組みではないとの認識です、文化の違いでしょうか」とのコメントのこと。
新聞は遠慮したか日本の経団連のことには触れていなかったが、その陰には当然その意味も含まれていたろう。
明治からの日本の風土で育った経営者の人たちに学ぶ良い機会ではないか、この近くでは直ぐ隣の深谷市血洗島の出身の渋沢栄一さんのような方などである。
一部の経営者には特に言いたい。明治に学べ
なんてことも無いが此処のところ忙しい、お寺さんの護持金集めや高血圧や足の痛み対策の医者通い、そこへ十二月十一日自動車運転高齢者講習などということも加わり緊張すること、それでも午前九時から十二時二十分まで講義や目の検査、機械での反射神経や判断力のテスト、最後にコースでの運転実技で終了若干の休憩をいれて三時間疲れたこと、歳は争えないそれでも成績は標準ぐらいか?。これで後また三年は運転できることになった、目出度し目出度し。
今日は新聞休刊日朝から年賀状つくり、何故かというとパソコンで書かなくもよくなったので作りである、前からのものに物故者を外すなどの手を加えデザインだけを変えてプリント、ここでトラブル、プリンターが四十枚ぐらいで動かない、さあ弱った早速ヤマダ電機へエプソンのプリンターの安いのを買い込み再開、七十四通ほど発送する。
帰ってみると親戚から喪中につきとの葉書が来ていて、これにも直ぐにお詫びの葉書を出し、家内の年賀の裏のみを威張られ威張られプリントしてやり本日の作業は終わる。
年末を直近に控えている中、世界経済の行く末を占ったり心配したりと新聞記事も大変な騒ぎだ。そんななかアジアでもインドでは大規模な同時多発テロが起きたり、タイでは政府庁舎や空港を占拠するようなデモがあったりと大変だし、我が国の国会も可笑しな雲行きでどうなることか、憲政の常道などと言う言葉はぜんぜん表れないと言うか使われない国になってしまった。
そんな事に関わっている内にいつの間にか我々年代の忘れることの出来ない明日は十二月八日である。軍艦マーチと勇ましい軍人の声で「大本営発表、帝国陸海軍は本日未明、西太平洋において、米英軍と戦闘状態に入れり」極端に情報の少ない時代、新聞ラジオも情報操作されていてしかもラジオなどのメヂアの絶対数が少ない時代、国民学校五年生の暮の寒いなか校庭に集められこの大本営発表を聞いたのだった。
以来敗戦の八月十五日まで三年九ヵ月の間「ウチテシヤマン」「頑張りましょう勝つまでは」などと言いながら子供心に耐え忍んだが負けてしまった。お袋(伯母御だが)は「負けるよ」とたまに言っていたがこんな田舎の小母さんに分ることがなぜ政治家や軍部の人は分らなかったか、不思議な世の中である。
まあこれより先我々の生まれた頃から昭和六年の満州事変、十二年支那事変と続いた十五年戦争だったのだが、中国では日本軍の侵略戦争としているだろうがその通りである。自衛官の中にはそうは思わない人が居るようだが?。
忘れてなるものか、
血圧が百五十七だそうだ、主治医の言うには薬を増やそうとのこと、勿論この時期のゴルフはお預け、残念だが八日のコンペは欠席の電話を入れる。
夕刻西の空を見ると三日月か四日月かが前の電線の直ぐ上の辺に懸かり、その右に明るい星が下に、少し小さな星が上に輝いている、珍しいのでデジカメで何枚か撮影しておく。すると二日の朝刊に金星と木星が三日月の辺に集まる珍しい現象との記事が在り、あれがそうだったのかと思いブログにしてみた。
三日月さんも粋なことをするもんだと思う、遥か離れた金星と木星が三日月さんの手引きか、仲人さんかで会うというのだから。
宇宙とは面白いもんだ、お互いは「そんなことに関係ねえ」と言いたい処だが、地球から人間が見ると何とか良い解釈をしたい処なんだからしょうがない。
遂に今年も師走に入ってしまった。今(午後4時50分)服喪中の挨拶状の返信を出しにポストまでいってきたが寒い、日暮れと同時に気温はぐっと下がり始める、この寒空のなか期間工や契約社員、派遣の人達は何時「明日から出勤しなくもいいよ」と言われるか、いや言われてしまった人達は如何したら良いか悩んで眠れない日が続いているのではないか。
何といっても企業が造れ造れと増産し、売って売って売りまくり儲けて来たのに、ここへ来て自分たちの目先の利かなさもあってのこの不景気を、弱い立場の否正規雇用の労働者にシワ寄せしてまで企業の利益を護らなければならないのか、
規制緩和という掛け声であの失われた十年を回復したかに見えたが、とんでもない事をしてしまったのでは?1985年のプラザ合意以降のバブル、その後のバブルの崩壊、経済の建て直しその後の輸出の好調に支えられての企業の増益増収、この間綱渡りのアメリカ経済の危うさ脆さを見抜けなかった政府も経済界も何を遣ってたのだ。
責任は勿論だが、儲けて留保した利益を吐き出しても、企業は労働者を当然の義務として救うのが本当の経営者ではないか。
政府官庁の役人たちも同罪で世界の経済をすべて読みきらなければ税金で役人を飼う必要が無い。勿論政府を構成する代議士たちも同罪であるが。