昼下がり仲間と二人大通りを東に向いて歩いている、右こめかみに受ける日の光が暖かい、ピーピー・ピ-チクピーチクと雀が三羽、桟俵の様なものの上に卵が3つ4つそれも鶏卵よりも小さく三分の一ぐらいか乗せて目の前へ飛んできた。目の前でピーチクパーチク言っている、危なっかしくしょうがないので両手で受けたがこの桟俵ふうの鳥の巣か?薄くて壊れそうで手に卵が直接当る、サー大変卵を欠いたらこの雀たち可哀そうと思ったら雀たちはもう居ない、何処か小学校ででも預かって貰おうかとお店を見つけて電話を借りようと入っていくと、この内の女将さんか、出てきたがどこか見たことがある顔だが皺が多いなあ同級生だったかな、と思ったところで目が覚めた。
さて何の卵だろう雀の卵にしては大きい、しかも鶏卵のように白い??? 夢の卵かな、でも初不動に行く日に面白い夢を見たものだ正夢で何かあるかなと期待して起きだす、正夢は朝見るそうだから。
毎年のように9時の列車で本庄駅を出て日暮里から京成の急行で成田へ、11時50分に成田着大急ぎで歩き、手水もはぶいて3000円なりを払い護摩札をお願いして本堂へ、何時もの事ながら初不動はよく人が出るこんなに善男善女が居るものかと感心しながら、人を掻き分け掻き分け護摩壇へ少しでも近いところと前え出る、鞄に護摩火も受けられようやく12時の大護摩修行に間に合った。
この後はもう気楽なものだ1時近くに護摩札を貰い昼飯食べに門前町を急ぎ菊屋へ向かう、ここも来るときに見たらお客が一杯で席待ちが居たようだったがさすが1時を回ると席があった。 うな重上定食と御銚子一本何時もの通り、「このうちは美味いのでいつも来るのですよ」と年配の二人連れの奥方のほう、こういうのよくいるなと思いながら「今日は初不動だらよく混みますね、しかも日曜とぶっかってますからね」と応じて見ていると食べ終わって又刺身を追加、次を追加して断られたようだ。 菊屋のご主人女将は忘れず声をかけてくる、亡くなったお祖母ちゃん女将の頃からのお付き合いだからもうそろそろ30年になるか。
後は柳屋で羊羹を買い帰りはスカイライナーで、上野は何でも間に合うものでいいやと前橋行きの普通列車に乗る。 気持ちよくウトウトして目を開くといつの間にか小学校低学年の女の子が4人左となりにちょこんと座っている、おかみにリボンの様なものつけて仲良くタマゴッチ「今はなんて言うのかもう古い」を弄りながらワイワイ遣っている。お母さんらしき人に周りの小母さんが「何か今日は発表会ですか」と「いえ今日は新体操の競技会だったんです」との事、又ウトウトしていると左肩にゴトゴト何かぶつかり目が覚める、と相変わらず子供たちはタマゴッチでワイワイ可愛いものだ、前に立って居たお母さん方はまえの席に座りだいぶ車内がすいている、何所で降りたかなかの一人の女性が「すみませんでした」とこえをかけて降りていった、一人はお祖母ちゃんか今時のお母さんには無い行動だ、まあこれが朝の正夢かそれでも気持ちよいものだ。
本庄4時50分着、家には5時半には着いた「今日は早かったねえ」が家内の弁。