昭和八年生まれの平成天皇は八十五歳で本日退位した、五年生まれの我々は丁度米寿であるが昭和十二年に小学校入学で思い出すのは新設されたプールのことである、ポンプ小屋の入口に皇太子御誕生記念と板が掛けてあった、この頃はまだ漢字が読めなかったから多分もう少し高学になってからかもしれない分の分かったのは、一年生から夏休みなど毎日この記念プールで泳いだものだった。
三年年下の天皇が退位されてしまったのも何かの因縁、我々上州人にすると美智子皇后は館林に工場のある正田製粉の一族との事で、その馴初めも軽井沢でテニスという事でさらになじみ易く感じたものだった。
時代も変わったのも戦後というより平成のお二人の御公務として行幸でのご様子すなどがこのように自然にしたのか、今日のテレビで放映された式典の様子など克っては出来ないことだった様、その変わりようにこの平成の三十年余の間は貴重な歳月だった様だ。
上皇ご夫妻の末永いご健勝とご多幸をご祈念申し仕上げます。