隣の家から「タケノコが掘れたので要りようならこれから持って行きますが?」と電話があった。
一も二も無く「ゴチソウ様です」
今の時期、毎年おすそ分けをいただくのも申し訳ないのだが・・・
「申し訳ない」といいつつも今の時期にはおすそ分けを期待しているのも偽らざるところだ
昨晩はさっそく冶部煮にして美味しくいただいた。
タケノコといえば孟宗竹(モウソウチク)のそれが一般的で、今回頂いたのも肉厚の孟宗竹。
わが家にも竹林はあるのだが生えているのは真竹(マダケ)だけ。
孟宗竹より竹カゴなどの細工物に向くので食い気より実用性をご先祖様は選んだらしい。
真竹のタケノコは孟宗竹に比べると肉が薄く大きさも小さいのだが、アクが無いのと真竹ならではの食感があるのでこれも捨てがたい季節の味である。
時期的には六月になってから出るものでそのころは雨が降ることも多く文字通り雨後のタケノコ状態。
幾日か見に行かないと背丈を越えていることも珍しくはない。
あまりの数に全てを喰らい尽くすわけにも行かず・・・
捨てがたい味とはいいつつもその場に刈り倒して竹の本数が増えないようにするのが常である。
勿体無いとお思いだろうが、家の周りでは竹林は珍しくも無い。
竹林・・・
いや、間引きもされないほったらかしの竹薮だな
竹竿や竹カゴなどの需要もない昨今、そんな竹薮が増えている。
次々と山を登っていく竹薮をほとんどの地主がもてあましているのも事実なのだ。
さりとて、赤の他人が勝手に山に入ってタケノコを掘っていくのも癪にさわるし