普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

国会議員は国民の代表か

2007-05-02 05:25:51 | 政策、社会情勢

私の住む地域の周辺に中間市がある。
北九州市のベツド・タウンで、高倉健さん、仰木彬さんの出身地だと知っている人は知っていくらいの、人口約4万7千の目立たない静かな都市だ。
唯一地域で話題になったのは、例の平成の大合併の時だ。
つまり、
北九州市への編入合併の動きが本格化し、北九州市・中間市合併協議会が設置された。法定協議会の中では、現中間市域に当分の間ひとつの行政区を置くこと、中間区の議員定数は定数特例を採用し3人とする ことなどが決定され、10月31日に住民投票が行われ賛成多数の結果が得られたが、北九州市主導の合併協議に対し不満と不安を抱く中間市議が市議会本会議において合併議案を否決し、平成の大合併における北九州市との合併は白紙に戻った。
 中間市 Wikipediaより。

この実情は、西日本新聞の
_現場からの報告 焦点07統一地方選<下>中間市議選、「合併白紙の後遺症重くくすぶる失望感」によると
 
市議会が合併議案を否決した理由の1つが、合併に伴い定数が21(当時)から3へと大幅に減らされることだった。これに対し、当時、市民の間では「保身」との批判も聞かれた。議会の判断と、住民投票の結果との隔たり-。

 合併に反対した現職の1人は、市議選出馬の準備を進める中で「今度は(投票に)行かんよ」と、支援者から言われることが少なくないという。賛成派の現職も「議員はもうあてにならん、と支持者から突き放された」と困惑の表情を浮かべる。

 合併が白紙に戻って2年余り。この現職2人はともに、「議会への不信や失望感は今もくすぶっているようだ」と感じている。
と報じていた。
 
この時の市民の批判に対し、議員達は我々は選挙で選ばれた、市民の正式の代表だから住民投票より、我々の決議の方が優先する と言って突っぱねた。

私はこの時、改めて市会議員が市民の代表か、国会議員が国民の代表かと疑問を持つようになった。

このブログは全国的に読まれていると思うので、ここでは国会議員を例に取り上げて国民の代表と違うところを考えてみたい。

彼らが、国民と違うのは、
1.議員特権があること。
これについては論議の余地がないので省略する。

2.国会議員の定数減は国民の望むところだが、議員にとっては絶対避けたいところで、明らかに民意と反する立場だ。

3.大多数はその属する党の拘束下にある事だ。
例えば郵政民営化に反対を公約にして当選した議員でも、党の意向に従わなかったら小泉さんの時の様に党から追放され、議員生命を断たれることもある。

4.党利、党略で動かなくてはならぬ 時がある

5.3.や4.のため国民と遊離したような発言や行動がある。
例えば、
(1)例えば自民党で良く言われるように、残業代ゼロ法案など選挙に不利になるような法案は、参院戦が終わるまで棚上げ にしよう言う発言だ。
選挙の時は口を噤んでいおいて、選挙が済んでやおら提出にかかろうと言うわけだ。
皆さん国民を馬鹿にした発言だと思いませんか。

今までのやり方から見て、いずれやらねばならぬ消費税値上げも、きっとこの手でやるに違いない。
これが選挙の時は、あれだけペコペコ頭をさげて当選させて貰った、私たちの代表と思いますか。

松岡さんのような事務所経費についての発言は、一般から言えば、常識外れの発言だし、それついての安倍さんの弁明も国会では通っても、世の中では通らない。
国会議員は世の中からかけ離れた存在だと思いませんか。

(2)民主党で言えば私が良く言うように、国会審議拒否など国民が明らかに不快と思っている事をやらかす事。

支持者の大半が快く思っていないのに、小沢さんが不人気の社会党の福島さんと同じ壇上に上がる事。

菅さんの「談合三兄弟」発言で大失敗をした教訓も活かされず、「ガセネタのEメール」発言で同じ大失敗をする。
(私はこう言う事もあろうかと前原さんの代表就任時に投書をしていたのだが。)
これらから見ると国会議員は私たちと違った人種と思いませんか。

<<国会議員に期待すること>>
天木さんはそのブログの中で日本の政治は機能していない。政治家は不要だ と言われているが、いくら政治家が頼り無いからといっても、頼らざるを得ない国だ。

また、彼らはいくら国民の代表と言っても、国政を担う立場から、時には大所高所にたって、国民の希望に反することも、やらなければならないだろうし、国益の為に(党益ではない)秘密を護る必要もあるかも知れない。

然し、心構えでは何時も国民と同じ立場、自分達のやり方が浮き世離れしていないか、時々は国民の目線に立って反省する必要があると思う。

 そうで無ければ、国民からの手痛い反発と、中間市の例で上げたような取り返しの着かない、「議会への不信や失望感」が生まれると思う。

政治家は選挙さえ済めば後は俺達のやりたい放題だとか、自民党との対決姿勢に囚われ、国民の反応の無視などがまかり通るなどは一昔前の話だと知るべきだ。

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。↓
人気ブログランキングへ