5月6日のテレビ朝日のサンデー・プロゼクトで三大新聞の社説責任者による、護建か改憲かの討論があったが、面白いことに気がついた。
<<朝日の若宮さんの意見>>
朝日新聞の若宮啓文論説主幹の発言だ。
9条に関連して、日本は今までアフガン、湾岸戦争、イラク問題等を憲法解釈を変えて処理して来た。
それで今更何故憲法を変える必要があるのかと言うのだ。
勿論その発言には朝日新聞としての色々の論理があるのだろうが、上記の発言だけを捉えてみると明らかに、今までの自衛隊の行動に関して憲法問題を持ち出して、反対してきた朝日の立場とは違っている。
これは、朝日の今までの主張が、現実離れをしていたことにやっと気付いたのか、他社との討論と、田原総一郎さん追求に窮した一時逃れの発言立ったかも知れない。
然し彼の発言より私が 憲法改正論議と現実で書いた、
自衛権の存在は現在は政府の憲法解釈により、存在する ことになっている。
と言うことは、政府が変われば、その解釈も変わる ことを示している。
今問題となっている、集団的自衛権は国連憲章51条の同じく解釈の仕方で、変わる可能性がある。
第一、平和日本を国是とする日本が、戦争をするかしないかを重大な決断をする際に、憲法に記載がないからと言って、イラク派兵の理由に上げられたように国連憲章や国際法を適用するしかない など明らかに考えられないことだ。
自衛権の様な論議の別れる重大な問題こそ、憲法で明確に示すべきだ。
誰かが言っていたが、憲法に手を着けずに、政府の解釈でどうでもなること こそ、見過ごすことの出来ない大問題だと思う。
と言う私の主張の方が遥かに筋が通っているし現実的だと思う。
天下の朝日新聞が護憲を唱えるのは自由だが、こんなあやふやな論理では少なくても中道を歩む人達は納得しない筈だ。
<<中曽根さんの意見>>
いろいろ揉めた三大新聞の社説責任者の間の討論の後、中曽根康弘元総理による憲法に関する発言があった。
中曽根さんの論理は簡単明快。
私学への助成金の支給など明らかに憲法違反をしているので憲法改正は必要。
憲法には、自衛権の定義が明らかでなからそれを憲法で明らかにする。
集団的自衛権などは、憲法を補足する法律でその定義やそれを適応する条件を明らかにする。
これについて流石の田原さんも中曽根さんへの遠慮があったのかも知れないが、彼らしい突っ込みもなしで終わった。
<<米国依存と改憲>>
それに関して思いついて石原慎太郎さんの「日本の近未来の危機」のエッセイを見た。
石原慎太郎エッセイ「日本よ」
石原さんは、
日本がこれから直面する事態が変化している。
それは同盟国の米国の国力の衰退と世界での孤立化だ。
それを無視して、日本の安全の確保は出来ない。
戦争好きのアメリカの米国の国力を妄信してはいけない。
と書いている。
これは私がその場凌ぎの政治から抜け出すためにで、
米国も多くの不安要因を持っているそうです。
そして世界からみれば必ずしも好感を得ていないようです。
さらに、今後何年かの歴史の中で、米国は最悪の国として描かれる可能性もあります。
二次大戦後、世界で一番余計によその国で戦争をした国。
折角出来た国連で一番拒否権を発動した国。 (一部省略)
そして、若しその様な評判の悪い米国がぽしゃった時、それに頼りきった日本の世界における立場や防衛問題ははどうなるか。
と書いた意見とほぼ同じだ。
私は憲法改正論議と現実でも書いたように、憲法改正については、
1.憲法改正は必要
中曽根さんが指摘されたような私学への助成金の支給など、問題なく処理できるものについては直ぐにでも憲法を変えてもよい。
2.然し、日米同盟を前提にしたような、9条のような大きな問題は、将来の米国との関係の見直しを含めて、もう一度日本防衛問題をじっくり考える必要があると思う。
3.もしその前に他国から攻撃されたら、今まで通りそして若宮さんが言うように、憲法解釈の変更をして対応するしかない。
今まで国防問題や憲法改正を放って置いたのだから。
何故なら憲法は目の前の問題を処理するためのものでなく、先々まで考えた上で改正すべきだと思うからだ。
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