普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

大相撲の改革

2007-05-30 06:45:42 | 日々雑感

白鵬の優勝と横綱昇進おめでとうございます。

大相撲協会の役員の方達へ:
相撲をより面白くするために次のことを考えて頂いたらいかがでしょうか。

<<技と馬力の相撲へ転換>>
外国人の力士の導入について色々の批判があるようだ。

確かに小錦を始めてする大型力士の導入は、日本の力士に彼らに負けぬ為に体重を増やす事に専念させ、後で述べるように故障者の続発→休場で相撲の面白みを半減させて来た。

然し、朝青龍を始めとするモンゴル力士の導入は忘れかけいた、相撲の技の醍醐味を土俵にもたらし、土俵を大いに盛り上げた功績は大きいと思う。

これは、日本の柔道界の動きに良く似ている。
柔道のグローバル化に伴い体力に勝る外国人力士に勝つ為に、日本も大型選手を導入した。
結果は日本柔道の永い低迷だった。

その反省と思うが、井上康生、野村忠宏、谷亮子さんなどの技の優れた多くの選手が輩出して、日本はようやく世界柔道のリーダー的な立場に戻った。
しかも彼らを追う多くの選手の登場で日本柔道界が活気を呈している。

大相撲も朝青龍のような業師や、出島のような突進専門力士、昔の長身を利しての吊り専門の明武谷のように、多くの特徴を持った力士が出れば、相撲ももっと面白くなると思う。
  
しかし、小錦時代の技もなにもない、組んだら体力にもの言わせて押し出す相撲はもう卒業して欲しいと思う。

それと怪我を恐れてか、一発逆転の打っちゃりなどが激減し、土俵際のスリルも殆ど無くなってしまったのも当然のような気がする。

<<体重制限の導入、健康管理の強化>>
外国人力士に潰され、若い内に退陣を余儀なくされた、舞の海、若の花の例を持ち出す必要もないほど、力士の体重の増加は多くの弊害を大相撲にもたらして いる。

朝青龍の連続優勝を支えたのは、誰も指摘する大関陣の不甲斐なさだ。
故障だらけの魁皇、栃東、千代大海、それに故障で大関を陥落した雅山、出島だ。

彼らの故障の主な原因は健康管理の不足と、重すぎる体重にあるような気がする。
腰や膝の故障など明らかにそうだ。

今回の魁皇は素人目で見ても稽古不足だ。ひいき目で見ても腰や膝を直すのに精一杯で、稽古どころでは無かったのだろう。
栃東は糖尿病で場所途中で退陣した。
明らかに体重を保つため、または増やすために健康管理を失敗した のだろう。

一見復調したように見える彼らの白星の連続は、土俵への期待感をもたらしたが、それも短期間で終わった。

NHKで放送される過去の名勝負の柏鴻、栃若の体を見ると今の幕下力士のような体だ。

そしてその当時は今のような途中休場は多くなかった ような気がする。
勿論、柏鴻、栃若の時代に戻せと言うのでなく、時世の変化や、絵になる相撲の立場からもう少しはふっくらしていても良いような気がする。

然し、腰や膝に負担をかけない程度の体重に制限した方が良いと思う。
そして、大相撲としても力士の健康管理を部屋任せにせず、協会として定期的に健康診断を行う方が良いと思う。

<<立ち会い直後のはたき込みの禁止>>
先場所の優勝を左右する千秋楽前日の朝青龍、優勝を決定する最後の取り組みの白鵬それぞれのはたき込みで白けきったフアンも多かった筈だ。

普通の土俵でも、はたかれた力士の憮然とした顔。
観衆のざわめき。これが外国やサッカーならブーイングだ。

フアンは皆立ち会い直後からの激突を期待しながら見ているのだ。
これでは大相撲の衰退に道をかすものだ。

それで提案です。
立ち会い後、数発の突き合いや押し合いがあった後のはたき込みは良いとしても、立ち会い直後のはたき込みは禁止にし、それで勝っても取り直しにしてはどうだろうか。

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