普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

貧乏人の子沢山有用論

2007-05-03 07:23:54 | 日々雑感

私は4月28日の
少子化に関する討論会について書いた中で
子供や社会のためには、貧乏の中で、多くの子供を育てるのが将来のためになると説く男の人がいた。
私もそれこそ文字通りの貧乏人の子沢山の中で育ったので、彼の言うことがよく分かる。
家族全員での助け合い。
掃除、洗濯の手伝い、山への薪取りなど遊び半分でしたものだ。
私も姉に随分世話になったし、私も末弟をおぶって外で遊んだ記憶がある。
兄弟は貧乏な暮らしの中で我慢することを覚えた。
勿論彼の持論は皆からの反応はなかったし、私も今の時代に、貧乏をしても大家族を持てとは言えない。
然し、子供のお蔭で、家計が苦しくなっても、今までのように遊びに行かれなくなって、それ以上のメリットや楽しさもあるのも事実だ。

と書いた。
今日はいつもながらの重要性のバランス無視、重要問題の書き落としの多いのは覚悟で、貧乏人の子沢山有用論について改めて考えて見たい。

<<子沢山の利点>>
<社会や国のため>
 1.少子化、高齢化に歯止めをかける。
(1)年金制度の確立

(2)少子化→消費縮小→経済の縮小を防ぐ。
米国などが盛んに輸出ばかり頼らずに国内の消費を増やせと言っている。
私は消費の増加に伴う弊害もあり必ずしも賛成ではないが、外国頼みの輸出ばかりに頼るのも問題だと思う。

(3)労働力不足の解消→海外からの労働力の輸入減少→多民族が移入に伴う階級社会の形成の防止
少子化問題(2)人的資源と階級社会

 <家庭やこどものため>
 1.社会生活のルールを覚えさせる。
家庭内、ご近所に子供社会が出来る。
(1)学級崩壊防止
(2)いじめ防止

2.思いやりの心の養成→いじめ防止

3.多くの家族に囲まれる楽しい生活、特に老後は子供や孫が唯一の頼りだ。
 少子化問題について(1)

<<貧乏生活経験の利点>>
1.我慢することを覚える

2.インターネットや携帯など使えないので、それから生ずる弊害の防止になる。
昨日のNHKでは携帯の裏サイトでのいじめが流行しているそうだ。
ついでだが、私は子供の時は、インターネットや携帯をシャット・アウトし、物事の判断が着き始めてから始めても、本人にとっても、社会や日本にとっても良い事はあっても、悪いことな何もないと思っている。

3.ゲームなどとお仕着せの遊び道具がないと、子供達は自分で遊ぶ方法考え出す。
自分で考える力や習慣の養成になる。

4.ハングリー精神の養成
今の若者の疲労感や無力感の一因は、豊かさに馴れた生活から生じたものだと思う。

<<貧乏人の子沢山の利点>>
1.競争社会に生きる智恵を学ぶ。
兄弟姉妹に負けぬ生活力、思いやり、年上の人を尊敬するなどなど。
昔、家で小鳥を飼ったとき、一匹だけより2匹以上飼うほうが、餌の食いが良く、成長も早いと教わったことがある。

2.朝から晩まで子供の世話で忙しく働く母親の背をみて子供が育つ。
こんな母親を見てぐれる子供はそんなに居ない筈だ。

3.兄弟の助け合い

私自身も貧乏人の子沢山の中で育ったが、いま改めて考えて見ても、良い経験をしたとは思っても、いやな思い出は全くない。

<<私の提案>>
勿論貧乏人の子沢山が抱える多くの問題があり、前にも書いたように、今の時代に貧乏をしても大家族を持てとは言えない。
然し、これだけは言えると思う。

1.何時も書く事だか、専業主婦は世の中の進歩から遅れていると考えるような風潮に流されず、子供を産み育てるのも、世のため、自分のためにもなることもあるなど、それぞれの価値観で自分の将来に行き方を考えて 貰いたいものだ。

その時少なくとも一部の知識人と言われる人の言うように、自分さえ良ければ良い と考えていたら、日本と言うコミュニティーが壊れ、それがまた我が身にふりかかってくることを忘れないでいて欲しいものだ。

2.いくら私が貧乏するのも悪くはないと言っても、誰でも貧乏をしたいとは思わないのは当然だ。

それで私のお勧めはアウト・ドア生活の体験だ。
それも出来るだけ車、ガス焜炉、カップ・ラーメンなどの文明の利器を使わない事だ。
家族全員がそれぞれ体力に応じて、生活の必要最低限のものを背に負って、ひたすら歩く事だ。
そして皆で協力して、炊事をする。
出来れば日程をなるべく長く取る。

不便な生活を体験するうちに、今までと違ったシンプルな生活の楽しみを発見し、貧乏生活もそんなに悪くないな言う事が分かると思う。
丁度今の様なゴールデン・ウィークなどは絶好のチャンスだ。

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