読売新聞の自民「新憲法」へ決意、民主は首相批判…憲法記念日で談話
によると、
与野党は、3日の憲法記念日に合わせ、それぞれ談話を発表した。
自民党は、憲法草案を考える国民運動を展開していく」と憲法改正に取り組む決意を強調した。
民主党は、安倍首相が憲法改正や集団的自衛権行使に関する憲法解釈の見直しに意欲を示していることについて「憲法を政権の都合で書き換えたり、解釈を変えたりする時代錯誤的な考え方だ」と批判。
公明党は、「国民投票法が成立しても、公布後3年間は憲法改正原案の審査は凍結される。広く国民の理解を得ながら、じっくりと腰を据えて憲法論議に取り組む」とし、慎重に議論を進める方針を示した。
国民新党は、憲法改正について「党利党略によらない十分な議論を積み重ねていくべきだ」と強調した。
が各党の方針だそうだ。(社民党、共産党は言う事が決まっているので省略する。)
3日の朝のNHKの憲法問題に関する政治討論会は見なかったが、昼の放送で、各党の代表者の憲法改正に関する発言の概要を示していた。
自民党の舛添さんは安倍さんの方針に従って行くという、首相が言うのだから仕方がないと言うような感じの発言だった。
公明党、民主党、国民新党のいずれも早急な憲法改正について消極的な意見のようだった。
近頃の安倍さんは、急ぎ過ぎているような気がしてならない。
自民、民主のどちらが悪いかは抜きにして、国民投票法案の採決に伴う、今の両党の亀裂状態では、いくら参院選で憲法改正を争点にして、そして自民党が勝っても、民主党が背を向けている以上憲法改正の実現は絶対的と言って良い程不可能だ。
私が 憲法改正論議と現実で書いたような、
安倍さんは憲法改正を今度の参院選の争点にしたいそうだが、ここは国民投票法案の成立で、一休みして置いた方が良いと思う。
もし、どうしても憲法改正をしたいのなら、問題の9条はしばらく棚上げ にして、その他の問題点の改正にしばらくとどめるべきだ。
そして、世界から総スカンを食っている、米国と未来永劫、同盟関係を続けるのが、果たして日本のためになるのか、もしそうでないとした時の、日本の防衛をどうするのかなど、基本的な考え方をきっちり整備する必要があると思う。
そうすれば、国民の理解が今以上に得られるだろう。
何故なら 憲法は目の前の問題を処理するのでなく、先々まで考えた上で改正すべきだと思うからだ。
と言う考え方が改憲問題の各党の発言から見ても、より現実的だと思う。
今までの安倍内閣というよりは、安倍さんのやり方は
急ぎ過ぎ、思いつきの小手先ばかりの政策、管理強化の三つの言葉に尽きると思う。
例を上げると、
1.教育改革
体罰の許容範囲の拡大、不良教員の排除、10年毎の免許更新、バウチャー制度等々の締めつけ政策。
肝心の教育環境を良くするの予算配分の増加、今は定説となっている、教育荒廃の最大の原因の家庭教育環境の改善対策などは手つかずのままだ。
親学と言うのがでるそうだが、その中身は私のブログと余り変わらないレベル?、内容も出来もお粗末過ぎる としか言えない。
2.新人材バンク制度の導入
その目的は談合事件の温床となっている天下りの防止。
肝心、且つ定説となっている、不合理なキャリヤー官僚の人事管理制度は、今頃になって議論されている。
人材バンクについては、未だに自民党内部からも、自民党支持の傾向の強い読売新聞からも批判が続いている。
人材バンクについて
問題の多い人材バンク法案
この様な首相が日本に生まれたのは、自民党が次の選挙に勝つ為に、世論調査で安倍さんの人気が高いと言うだけの基準で、彼を選んだ事に起因している。
その人気を得た最大の理由は、今の日本と北朝鮮の現状では、処理が極めて難しい拉致事件に対する強硬な態度だった。
そのような あやふやな人気で、首相となるべき人としての自民党総裁が選ばれたのだ。
3日付けの読売新聞の憲法の特集記事の中で、民主党憲法調査会長の枝野さんは、
憲法の議論は不幸な歴史を歩んできた。
その一つは「護憲」と「改憲」の二元論になっていることだ。
良く変わるなら変えれば良いし、悪くなるのなら今の方が良い。
もう一つの不幸は、全てが9条を軸に語られている ことだ。
9条は重要な一部だが、本質ではない。
憲法に基づいて権力行使を誓約すると言う前提が忘れられている。
9条について言えば、条文を変えて対応 するのか、解釈の明確化で対応するのかと言う議論が必要だ。
早く(自民、民主)両党の党首が代わり、まっとうな議論が出来ることを期待している。 (以上抄録)
と書いている。
彼の意見は私が憲法改正論議と現実で書いた意見と趣旨はほぼ同じだ。
任期中に成立不可能とは見え見えの、憲法改正を参院選の争点にした安倍さんも、国民投票法案に反対した小沢さんも、重要な憲法問題さえ政争の具に使っている様にしか見えない。
一つ彼の意見と違うのは、民主党党首の交替はともかくとして、若い安倍さんについては、私の煮え切らぬ性格もあるが、もう少し見て上げても良いような気もする。
但し、安倍さんが議会会期終了後、もっと強力な内閣に改編することと、参院選前に小泉路線の脱却を明言するならば。
そして、憲法問題に関わらず、全ての政策立案に対して、もう少しどっしりと腰を据えて、考えて貰うならばだ。
安倍内閣支持率低下の原因
不評の小沢民主党
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