普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

賛成、平沼新党立ち上げ

2008-01-11 10:40:33 | 政策、社会情勢

 平沼氏 新党結成を示唆 報道でまた平沼新党に関するブログの数が増えてきた。

[捩れ国会と小会派の役割}
 私は平沼さんのこの動きには賛成だ。
 何故ならいまの捩れ国会での停滞状況を破るは少数派の政党が鍵を握っているからだ。
 今回の給油新法案の問題でも、給油新法案11日に再可決 民主、継続審議を断念 
の報道にあるように少数政党の共産、社民の反対で、最大野党の給油新法案と同党の対案とも継続審議にする作戦が失敗した。

 NHKによれば共産党、社民党の反対の理由は、
・参議院としての給油新法案に対する反対の意志をはっきりさせたい
・民主党が対案の提出をぎりぎりまで伸ばして碌に審議もせず継続審議でこのままうやむやにするのは可笑しい、
と言うのは説得力があるものだ。

 正に民主党の「実行不可能な対案を国会の審議の場に晒したくないこと」を与党でなく、野党が攻撃するのだから、民主党にとっては耳に痛いことだ。

 このことは少数党の共産、社民党でも政治を動かす鍵を握ることを示している。

 然し民主党にとって良いニュースもある。
 参院民主会派、無所属の松浦議員加入へ…過半まであと2 

の報道だ。

 もし民主党が参院で過半数を取れば、完全に衆院は自民、参院では民主が思う通りに動かす事が出来る。
 そうなれば、小沢さんのように、参院で過半数を占める野党が政権奪回、衆院で過半数を持つ与党がその防衛一本槍になれば、政治は今のように完全に停滞してしまうのは当然だ。


 私は政治の停滞を如何に克服するかでも書いたが、政治の停滞克服のため考えられるのは、次のようなことしか無い様な気がしている。
1.自民、民主による大連立をする。
2.両党の政策協議
3.両党の間の自陣営への抱き込み工作
4.新党立ち上げ→所謂小連立→政治の流動化
5.民主党の衆院選の勝利
6.参議院制度の改革
7.自衛隊のクーデター

・この中で一番簡単で直ぐ出来そうなのは、「2.両党の政策協議」だがこれは小沢さんの考えしだいだ。

・次に実現性のありそうなのは、「5.民主党の衆院選の勝利」だ。
 しかし、前にも書いたように、実効性のある政策の立案がなければ、自民党からの攻撃で細川政権の二の舞になり、また自民党政権がまた長く続くという可能性が強くなる。
 民主党がその失敗から学ぶと言う日本にとっても同党にとっても良いこともあるが、政権交代論者の私にとって民主党が立ち直るまでの時間が勿体ないような気がする。

・一番効果的なのは参議院を今のように政争の府でなく、文字通りの良識の府として衆議院の行き過ぎをチェックする機能の回復だ。
 然し、今の大政党に有利な選挙制度を変えて、昔の形に戻せるか否かでは、非常に悲観的で、今の制度の改善など、それこそ自衛隊のクーデターか、昔の占領軍の時代に戻る位に難しい問題だろう。

・1.3.の可能性をは殆どないような気がするので残るのは「新党立ち上げ」だ。

{新党への希望]
 然し私の考える新党の「政治停滞の克服する鍵と」しての役割は次の前提に立つ必要があると思う。
1.党派に偏らないこと。
 政府、自民、民主の意見が間違っていると思えば正しいと思うことを主張する。場合によれば意見の一致するときは政党と項目ごとで提携をする。

2.派閥として議論を交わすのは良いが政治的な共同行動を取らないこと。
 国会の議決には、党議拘束をかけないこと。
3.派閥の拡大より国家の利益を優先すること。
4.新党の党員は内閣に入って大臣になるなど諦めること。

 以上のような立場を守らないと昔の民社党が自民党に似た政策を持った為に、埋没したような道を辿ると思う。
 平沼さんの経歴から言えば新党の自民党への吸収だ。

 平沼さんは郵政改革反対、郵政族の自民党復帰への尽力、彼自身の復帰への条件の念書を書くのを拒否など信念の人としと知られている。
 平沼さんなら新党が自民党の応援団でなく、自民党や民主党の言うことも是々非々を貫いて行くことを信じているしまたそうあって貰いたいと思う。
 彼が新党立ち上げで、政治の檜舞台に再登場し、今の政治停滞克服のキーマンとして活躍して貰いたいと思う。

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