普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

田母神さん初のテレビ出演

2008-12-01 15:24:12 | 政策、社会情勢

 昨日の朝久しぶりで遠出をしようと家を出ようとしたとき、その日に「たかじんのそこまで言って委員会」で田母神さんが出演すると言う予告と、時々ブログを拝見させて貰っている天木直人さんがそのエントリーの中で、同番組に参加されたときの感想を書かれていたのを思い出し、急遽予定を変更してそれを観る事にした。
 何時もの年寄りの愚痴だが、歳は取りたくないものだ!!!

 参加者はパネリストとして三宅久之、鈴木邦男、勝谷誠彦、宮崎哲弥、桂ざこばの各氏と、軍事ジャーナリストの井上和彦さんと新社会党の原 和美さん。
 新社会党
と言うのは、旧社会党が村山さん以下が政権に参加したのを反対して離党した人達が作った党で言わば、ばりばりの社会主義者の集まりだそうだ。
 ゲストには田母神さんのほか、元航空自衛隊幹部の松島悠佐さん、元陸上自衛隊幹部の川村純彦さんが参加した。

 その中で印象に残った成り行き、発言と天木さんブログでのご意見(青字)と、それらに関する私の感想(黒字)纏めて見た。
田母神さん:占領時に占領軍に取って都合の悪い書類は全て焼却されたので、正確な日本歴史を作るのは難しい。
三宅さん:日本国憲法
を占領軍から押しつけられ、当時の幣原内閣の人達が署名したとき、これで日本の将来はどうなるかと皆泣いた事が資料に残っている。
 国会の議決の時共産党が反対に廻った報道を今でも覚えているが、今の共産党は憲法死守の立場だ。
 当時の私は20歳代だったので、当時の事情を良く知る人達は90歳以上で、既に亡くなった人達も多いと思う。
 田母神さんの論文の様に、一部にしても瑕疵のある意見が出ないようにするためにも、そして昔の歴史が風化しないためにも、今でも遅いが少しでも早くできる限り完璧で(日本に取って都合の悪い事も、良い事も記した)正確な歴史を纏めておくことと、理想に走り過ぎ、現実ばなれ仕掛かっている憲法の見直しをする必要があると思う。
 それがせっかく作った自衛隊員の士気を高めることにもなるのだ。

三宅さん:今の憲法の基本思想となっている、「諸国民の公正と信義に信頼」とあるが今の北朝鮮をどう考えるか
憲法と自衛隊の活動の関係での論議では、天木さんと新社会党の原和美さんは理想論、他の人達は現実に立った意見で最後まで噛み合わなかった。
自衛隊の活動を阻害するもの質問に天木さんは「米国に利用されている」とフリップを出していたが、この件ついての発言の機会はなかった。
 私は理想は理想とし、現実を見据えた対策を考えねば国として立って行かないと思うのだが。
 9条論者は平和憲法があるか日本は戦争のに関わらなかったといっているが、イラクへの自衛隊派遣のとき憲法違反として反対運動をしたように、私はイラク派遣(特に米軍の軍需物資輸送)は少なくてもテロリストから見れば戦争行為だと思う。
 このことは9条論者は決してこのことを口に出さない。
 天木さんの言う様に、日本が自分で国を護るに足りぬ戦力を持っていないから、それを出汁にして「米国が自衛隊を利用している」のだ。

司会の辛坊治郎さんが、新社会党の原さんに「もし貴女の住む兵庫県に北朝鮮が攻撃してきたらどうするか?」の質問に何度もチンプンカンプンの返答をするので、辛坊さんがしつこく4回ほど同じ質問を繰り返して、やっとその質問の意味が判ったようだ。
 彼女の立場から言えば、彼女の発言のたびに舌鋒するどいレギュラーからの反論に舞い上がっていたようだったのと、辛坊さんから彼女の何でも話し合いで解決すると言う考えの一番の弱点をつかれたのかも知れないが、私には一部の人達がその信念に凝り固まるあまり、他の反対する意見をフランクに聞こうとしない態度を思い出させた。

 なお天木さんのブログで、
二つ目に言いたい事は、なぜ田母神論文事件が起きた遠因としての政治の怠慢である。
 政治が歴史認識問題を曖昧にしてきたからこそ田母神論文に象徴される歴史発言問題がいつまでたっても後を絶たないのだ。
  たかじんのそこまで言って委員会においては政治の怠慢が繰り返し攻撃されていた。そしてその事については私も他の右翼パネリストと同感だ。
と書かれていた。
 私も前にも書いたように今回の田母神論文が出た一番の責任は、政治家だと言うのは同感だが、私が見た範囲ではこのことは余り報道されてなかったので、編集のときにカットされたのかも知れない。
 何時かは「たかじんのそこまで言って委員会」では田母神さんややり玉にあげられたと言う政治家も出て貰って、喧々諤々の議論を戦わして貰いたいものだ。
・なお田母神さんについては、
 田母神氏は不快な人ではなかった。いい人であった。正直で、単純で、そして、失礼な言い方をさせてもらえば、やはり軽率な人である。
と書かれているが、彼の論文について前に書いたような、辛坊さんの質問に対する原さんの答えや、また9条論者の人達が自分に都合の悪い事は目をつぶろうとすると同じ過ちを、田母神さんも冒していると言われても仕方がない
 それを無意識でやったのなら軽率だが、意識的してやったのなら別の批判が出るところだが、本人に聞いてみるしかない。
 然し何れにしてもこのやり方が物事の本質を見失う可能性があることだけは確かだ。

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