普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

民主・社民の連立

2009-06-09 10:25:12 | 民主党

 久々に社民党の福島瑞穂さんの記事が6日8日の産経 Web版に出ました。
 いずれも民主党と社民党の連立の条件の提示です。
 6日分では連立の条件として、
・憲法改正を阻止するため衆参両院の憲法審査会の議論を進めないこと
・自衛隊を海外に派遣しない
・製造業派遣禁止など労働者保護法制強化
を挙げています。
  8日には民主党は衆院比例代表の定数を180から100に減らすことを衆院選マニフェスト(政権公約)に盛り込む方針。参院についても比例代表を含めた定数削減案の取りまとめを目指している。
のに対して福島さんは、「小選挙区を中心とした選挙制度は二大政党制につながる。国会内には少数政党を含めた多元的な価値観が必要だ」として、
・比例定数維持
を条件に挙げています。
 福島さんは「野党連立には前向きだが「社民党が目指す政策が実現しなければ、連立できないかもしれない」と言っているそうです。

[私の意見]
 政権交代論者の私は民主党と国民新党との連立は良いとしても、社民党との連立は反対です。
 その理由は
・国民の民主党支持の最大の理由は、一部批判はあるが、民主党の主流の鳩山・岡田・小沢・前原・野田・長妻の各氏など、中道からやや右翼寄りの人達中心の活動に期待していること
・価値観が似た民主党と国民新党との連立は良いとしても、民主党主流の人達と社民党の人達の価値観は全く違うこと
・唯でさえ民主党には旧社会党の人や日教組、自治労と言った批判の多い人達がいて、党内がごたごたして与党やマスコトから批判されているのに、社会党と連立を組めば、今まで以上に党内の不一致が出てくる
・民主党支持者は当然に前記の人達が中心の内閣を希望している(たとえば輿石さんの副総理や文科大臣など考えただけでも身震いがでそうです。)
・そこに社民党と連立を組めば、同党から一人は閣内に入れねばならない
 社民党の勢力からすれば、自民・公明の連立内閣に比べて、その影響力は小さいかもしれないが、社民の政策も全く無視できないことになる。
 公明党提案の定額給付金のお蔭で、折角の政府・自民党の景気対策全体の評価が落ちてしまったように、社民党の政策のために民主党の政策全体の評価を落とすことに成りかねない。
・社民党が連立の条件としている、憲法改正を阻止するため衆参両院の憲法審査会の議論停止、自衛隊を海外派遣反対には反対
 
(社民党の政策に賛成なのは、労働者保護法制強化と衆院比例代表の定数削減反対だけです。)

 衆院選勝利しか目の無い小沢さんだったら、一も二もなく社民党抱き込みのために、連立を約束するかも知れません。
 然し、仮に民主党が今度の衆院選に勝利しても、民主党内閣が僅か一回限り、後はまた自民党内閣がえんえんと続くないように、小沢さんに代わった鳩山さんや、岡田さんの考えるべきことは
・先ず第一に(財源確保を含む)実行可能なマニフェストを練り上げること
・外国人参政権などの国民に不評な法案を封印し、それを公表すること
・価値観が同じか似た人達中心の内閣を作ること

を優先すべきだと思います。
 民主党は長期的な視野に立って、少しは選挙には不利でも、社民党とは選挙協力程度の車間距離を保ち、社民党との連立は絶対に避けるべきだと思います。(*追記)

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*追記:社民党へ
 話は逸れますが、社民党は政権参画を考える先に、自衛隊の海外派遣反対など、護憲一本槍の頭でっかちの政党でなく、地に足がついた、現実を見据えた国民政党を目指すのが先決だと思います。
 そうでないと社民党の票は殆ど共産党に流れて、衰退の一歩を辿ることになりかねなず、私の言う絶滅危惧種の政党になるかも知れません。