一昨日、Twitterを覗いていますと、自民党の山本一太さんの気になる書き込み(つぶやきと言うのでしょうか)を見ました。
某大物マスコミ人が言った。「山本さん!野党の中で、野党をやっても仕方がない!ビシッと政策を決めて、まとまって戦わなきゃあ!」「そのとおりですが、肝心の政策がまとまっていないんです!突き詰めると、党が分裂するみたいな..」党として明確な政策メッセージを発信出来なければ、勝てない!
最大野党の自民党の現実がもし山本さんの言う事が本当なら大変だといつもの心配性の癖で自民党のホームページを覗いて見ました。
政策の分類の中で内容が一番充実している政策トピックス 、政策ハンフレットの双方とも民主党の政策批判ばかり、肝心の纏まった政策は昨年8月に出した重点施策2009だけで山本さんの心配している通りかも知れません。
自民党員の中で色々の意見があるのは当然ですが、右派、左派のごった煮状態の民主党と違って、自民党はリベラルと右派の違いはあるにしてもある程度纏まった人達の集まりだと思いますので、意見の集約はやろうと思えばできる筈です。
そして鳩山政権の政策が色々議論になっています。
その政策に優る対案を作るのは元政権党の自民党なら簡単に出来る筈です。
唯一考えられる自民党に取って難しい問題は、数々の与論調査でも明らかなように、鳩山さんや小沢さんの政治と金の問題が出ている今でも、国民に大きな支持を得ている民主党の政治主導の行政改革の対案を作ることでしょう。
然し、中川秀直さんや山本一太さんなど若手政治家の改革推進派と、族議員に代表される守旧派の間の意見の対立は、自民党の分裂含みの危険性を伴うのが、政策論議が進まない一番大きい原因のような気がします。
然し、これをクリアしなければ自民党の将来はないような気がします。
政治主導の行政改革の対案作りには、先ず、公務員制度の改正や、国の出先機関の廃止・縮小など麻生さんがやろうとして出来なかった(探求しなくても判っている)原因を取り除くこと。
民主党の政務三役のように僅か数人でなにもかも自分でやろうとして、大多数の優秀な官僚の人達のやる気を削ぐのではなくて、官僚達の士気を向上させることで、彼らから前向きな提案を引き出すなど、麻生さんの言うように官僚を巧く使うこと。
などなど自民党の人達は麻生さんの失敗や、民主党のやり方の拙い点の原因やその対策は良く判っている筈です。
後は自民党が一部党員の離党を伴うかも知れないと言うある程度の犠牲を払ってでも、自民党流の政治主導の行政改革の政策を纏めるか否かの決断に掛かっていると思うのですが。
そして今こそ、その決断をしなければならない時と思うのですが。
何故なら山本一太さんが心配するように民主党の政策に優る政策を出さねば、次期参院選に勝てないし(仮に勝てぬとしても善戦をして自民党の存在感を示すべきです) 、その敗退が自民党没落の道を加速させ、日本が混迷の道を辿らせることになるかも知れないからです。
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