昨日の読売新聞のweb版にみんなの党、じわり存在感…民主・自民も警戒の記事が載っていました。
・みんなの党(渡辺喜美代表)が存在感を徐々に増している。
・「政治とカネ」の問題などでつまずいた民主党や、その民主党を攻めきれない自民党に飽き足らない有権者の受け皿になるとの見方があり、今夏の参院選に向けた候補者擁立作業も急ピッチで、他党は警戒を強めている。
・世論調査のみんなの党りの支持率
読売新聞:みんなの党の政党支持率は1%、参院比例選投票先で2%(共産、社民2%)
毎日新聞:6%(公明党5%)
短波放送「ラジオNIKKEI」(個人投資家対象)50%(1位)
・先の衆院比例選では社民党に肉薄する計約300万票を獲得、5議席を確保、(比例選ではもう1議席増やせるところを候補者不足で見送り)川田龍平氏が入党、自民党を離党した小野次郎氏が参院比例選候補に名乗り。経済団体などから意見交換を求められることも増えているという。
・政界再編論者の渡辺代表は参院選に向け「2ケタの当選者を出せば、その後の政界再編で中核的役割を果たせる」と計算。現時点では選挙区1人、比例選3人の4人の公認を決定。今後、東京、神奈川、大阪などでの擁立を目指し、福岡、栃木などでの戦いも視野に入れる。他党も「行政改革や公務員制度改革への国民の関心は高い」(自民党幹部)と、警戒を強めている。
[私の意見]
みんなの党が存在感を増した理由
・代表の渡辺喜美さんが、国民から大きな支持を得ている行政改革の熱烈な推進者の一人だ。
・その点で同じく国民から支持を得ている民主党が鳩山さん、小沢さんの政治資金問題でケチを付けているが、みんなの党はクリーンなイメージを持たれている。
・自民党は「政治と金」や政策で民主党の攻撃姿勢を強めているが、自民党もその点で同じ弱みがあり、攻撃も中途半端に終わっていること、自民党自身の態勢建て直しも進まず自民党支持層の欲求不満のもとになっている。みんなの党がそのような国民の受け皿になっている。
・渡辺さんの政権批判も自民党と同じことをいっても弱みがないだけに国民にそのまま受け入れられている。
・党の国会議員6名の半分を占める渡辺喜美さん、江田憲司さん、浅尾慶一郎さんの3名ともマスコミへの露出度も高く、清新なイメージを持っている。
自民党へ
「行政改革や公務員制度改革への国民の関心は高い」と党の誰が言ったのか知りませんが、このことは麻生政権時代から判っていたのに、麻生さんが指示した国の出先機関の廃止・縮小は頓挫、厚労省分割案の立ち消え、国家公務員の幹部人事を一元管理する「内閣人事局」への組織の移管は人事院総裁の反対で腰砕けに見るように、麻生さんの足を引っ張り、結果として衆院選大敗の一因となったことへの反省に基づく党内改革を進めているのでしょうか。
参照: 中川秀直さんの動きから見た自民党 [公務員制度改革]
そして「行政改革や公務員制度改革について国民の関心の高い」ことを見落とすか軽視していた反省をしているのでしょうか。
私はその原因は、衆院選を前にして、地方組織の批判にも耳を傾けずに、党内紛争を繰り返していたことが示すように、党本部と地方組織、更に言えば党本部と国民の間の意識の遊離にあると思います。
その運営方針への反省がいまだに無いことの象徴的な例が、党のホームページの意見欄の字数制限800字(民主党は2000字)です。
詰まりお前達の意見を聞いてやるから、読みやすいように簡単に纏めろと言わんばかりの態度です。
自民党と言わず政党の原点は国民にあると思います。
民主党の鳩山・小沢問題と言う大きな敵失に関わらず、自民党は低支持率に喘いでいます。
その支持率の向上の第一歩が政策は勿論ですが、党内組織やその運営の見直しだと思います。
自民党の幹部が言ったように、自民党はみんなの党の存在価値拡大の意味を良く考えるべきだと思います。
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