今朝の産経ニュースには最高裁で永住外国人への地方参政権付与問題に主導的役割を果たしたとされるこの園部逸夫元最高裁判事の証言 が記載されていました。
[園田発言の要旨]
・判決には当時の情勢を考えた政治的配慮があった
・判決で想定した外国人は戦中から住み続けて来た韓国、朝鮮、台湾の永住外国人で一般永住外国人は対象外
・ある特定の地域と非常に密接な関係のある永住外国人には、非常に制限的に選挙権を与えても悪くはない。
・特別永住外国人であっても、転居などで地域との密接な関係を失った場合は、選挙権は認められない
・判決とは怖いもので、独り歩きではないが勝手に人に動かされる
・園田さんの意見
参政権付与法案の政府提出は賛成できない。これは国策であり、外交問題であり、国産問題である。
判決は最高裁大法廷で見直すこともできる。
・産経の意見
在日韓国人も戦後自分の意志で帰国した人も多く、今の在日の人は自分の意志で残った人達で園田さんの言う様に特別に配慮する必要はない。
[私の感想]
・最高裁が政治的配慮など軽率なことをするからこの様な問題が起こるのだと思います。
もし傍論で外国人参政権に就いて書くようなら、園田さんが言うように、判決が独り歩きしないように、彼の意見のように具体的なことをきちんと書くべきでした。(園田さんは当時の韓国・朝鮮人のことははっきり言えなかったと言っていますが。)
最高裁は飽くまでも憲法の番人として筋を通さねば、国の方向を間違えてしまうと思います。
・判決の想定のよう特定地域に限るなら、今まで問題にされてきた原発の立地、自衛隊や米軍基地、外国の軍艦が寄港する可能性のある所や壱岐・対馬などの諸島を除くことになるので、反対派もある程度は許せる限界になるのでしょう。
・園田さんの発言は、鳩山政権の一般の永住外国人、地域は無制限の永住外国人への地方参政権付与法案提出の動き大きなブレーキがかかるものと思います。
・もし鳩山政権が最高裁判決の当事者だった園田さんの意見にも関わらず、圧倒的多数の議員数を頼んで強引にこの法案をそのまま通過させれば、園田さんの言うように反対者が法廷闘争に訴えるのは間違いなく、最高裁まで問題が持ちこまれ、仮に同法案が非合法との判決が出ても、一旦決定した法案を放棄することは、外交が絡んで来る重大問題になるのは間違いないように思います。
・そうなれば今になっていくら悔やんでも悔やみきれない村山発言と同じように、日本が失政の十字架を長く担ぐことになりかねないと思います。
・ここは鳩山政権は外国人参政権に対して、友愛精神など言わずに、日本の将来を考えてじっくり考え直す必要があると思います。
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