普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

長崎県知事選敗戦が民主党に告げること

2010-02-22 10:39:31 | 鳩山内閣

 今日の新聞では民主党に取って頭が痛い報道が流れました。
・長崎県知事選挙の大敗
・小沢さんが異例の直々乗り込んだ町田市長選挙敗退
・そして朝日新聞の世論調査の、鳩山内閣支持率は37%(前回41%)、小沢さんが国会で金の問題を「説明するべきだ」が81%、夏の参議院選挙で民主党が過半数を「占めない方がよい」55%で、「占めた方がよい」31%、鳩山さんの政治資金問題の対応に「納得できない」75%の数字です。
 特に夏の参議院選挙で民主党が過半数を「占めない方がよい」55%は、前回の衆院選後の調査で示した「民主党に勝たせ過ぎた」という反省とその後の鳩山政権の運営への失望による見た数字で、多くの国民がしっかりとした意識を持っていると思います。

 とくに長崎県知事選挙は民主党は党内の人気者の隣県出身で良く知られた原口さん同じく人気がある前原さんをで送り込み、小沢さんも県連幹部に民主党推薦の候補者が当選すれば、「地方交付金も要求どうり出すし、道路建設も思いのままに」などと利益誘導とも思われることまで言って力をいれたのに(ここまでは産経ニュース参照しましたが、その後同報道は何故か削除されていました)衆院、参院の議席を独占している長崎県での今回の大敗のショックは大きかったと思います。
 この件について読売新聞はその社説
で、大敗の原因を探るために投票を終えた有権者を対象に読売新聞が実施した出口調査で判明したこととして、
・鳩山内閣の経済政策への不満が地方に根強いこと
・民主党トップ2人の政治と金の問題に対する民主党の対応にも、県民が納得していないこと
・「県政にも政権交代を」とアピールすれば、絶対に勝てるとの当初の楽勝ムードを小沢氏の秘書だった石川知裕衆院議員ら3人が逮捕が一変させた

ことを挙げています。

「私の意見」
民主党へ
・誰でも指摘することだと思いますが、鳩山さんも小沢さんも党のためにも日本の為にも政治と金の問題はもっと本気になって身ぎれいにしておくべきです。
・子ども手当て、農家の戸別所得保障制度、中小企業救済ばかりに中心を置き、肝心のその発注先の大企業への支援策が殆ど無い経済政策、民意尊重の普天間基地移転の約束など、野党として政権党の政策の不備を突く国民受けしても、政権党としては元政権党の不備を突くだけで、主要政策が抜けている瑕疵だらけのマニフェストで、政権を取った今こそ政権党に相応しい政策に見直すべきです。
  極端に言えば国民が鳩山政権に期待しているのは、政治主導の行政改革だけと言うことを自覚すべきです。
・今回の長崎県知事大敗を貴重な教訓にして、党利党略見え見えの政策運営や国会対策などから、もっと慎重なやり方に変えるべきだと思います。
  公約からわざわざ消したのに今になって持ち出してきた、外国人参政権提出の動きなど、国会での圧倒的多数を頼んでの動きの適例です。
  多分今回の長崎県知事敗戦の結果の反省から、鳩山さんも小沢さんもやり方を変えると思うし、またそうしなければ鳩山政権の明日はないと思います。
・鳩山さんはもっと民主党らしい形に戻ると言っていましたが、クリーン、率直、真面目など党内の多くの若手議員に抱いている国民の期待(正確に言えば幻想かも知れませんが)が、即民主党への国民の期待だと思います。
・鳩山さんの言うことが本気なら(今までのその場しのぎの発言を考えると余り信用できませんが)、小沢さんの処遇をどうすれば良いか、そして鳩山さん自身の進退をどうすれば良いかくらいは誰でも直ぐに考えつくことだと思うのですが。
 
民主党と自民党へ
  前回の衆院選では民主党は自民党政権の敵失で勝ったと言われています。
 今回の長崎県知事の選挙も自民党が国民から信頼されているのではなく、民主党の敵失で自民党が勝ったのに過ぎません。
 民主党も自民党もこれからはその政策と、党自身への信頼性を国民に訴えて戦って貰いたいし、そのため党がどうあるべきか考えるべきだと思います
 その為には自民党は長崎県知事選挙で小泉進二郎さんや小淵優子さんを全面に出して勝ったこと(党としては人気取りで出したかも判りませんが)、選挙民は若い二人を通して、新しい自民党を期待したこと、今回の勝利で勢いついて、審議拒否ばかりしていては、党の支持率低下に繋がるかも知れないこと、そのためには政策審議にも力を入れることくらいはは、ベテラン揃いの自民党ならとうの昔に判っているはずのことを、いつも忘れないことが必要だと思うのですが。

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