普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

迫力に乏しい自民党の国会の質疑

2010-02-06 10:58:32 | 自民党

 昨日の午後は久しぶりに衆議院の予算委員会の質疑を(うたた寝を交えてですが)終わりまで見ました。
 と言うのは最初に質問に立った石破さんの専門の防衛や農政に関する質問に迫力があり、鳩山さん、平野さんもたじたじの場面が何度もある緊迫した質疑だったのに引きずられてつい最後まで見たのです。
 次に立った棚橋さんは鳩山さん発言の「労働なき富」の言葉を捉えての鳩山さんの母親からの金を貰ったこと知らなかったことを追及して居ましたが、鳩山さんから巧く交わされていましたし、菅義偉さんの質問も今まで聞いたことの繰り返し、伊吹さんに至っては民主党には綱領がないが自民党にはあると言う自民党の宣伝で大半の時間を費やし、最後に鳩山さんと小沢さんの政治と金の問題を質しただけで終わりました。
 私が見た範囲では参議院での自民党の質問には迫力が殆ど感じられませんでした。
 それに対して最近のテレビでは有識者と言われる人達が国会の質疑は低調だと決めつけています。
 特に経済アナリストの荻原博子さんは、「今日本経済は危機的状況にあるのに政治と金の問題で国会の貴重な時間を費やすのは問題だ」批判していました。
 気持ちでは自民・民主の両党には公平に是々非々貫いている積りの、私のエントリーも約一年続いた麻生内閣のカテゴリーでは91件に比べると、鳩山内閣では5ヶ月足らずの間に75件にも達しています。
 その最大な理由は同内閣が国民から大きな支持を得ている政治主導の行政改革と裏腹の子ども手当て、農村の戸別所得保障、高速道路自由化、暫定税率廃止など国民受けの良いばら蒔き政策と、小沢さんの選挙目当て見え見えの党の運営、民主党の訴えていたクリーンなイメージとは丸反対の鳩山、小沢さんの政治資金処理疑惑など問題が余りにもあり過ぎるからです。

自民党への疑問

・自民党は鳩山さんや小沢さんの追及も大切と思うのですが、少なくとも国会審議の50~60%は問題ダラケの鳩山政権の公約や選挙目当ての党の運営などを何故もっと突かないのでしょう。
・石破さんに劣らない勉強した人達を何故政策審議に投入しないのでしょう。
・それとも野党時代に年金問題追及で名を上げた民主党の長妻さんのような人材は他に居ないのでしょうか。
・政治と金の問題追及では喧嘩の上手い鳩山政権の痛い所をぐさりと突き刺すような舌鋒が鋭い人は居ないのでしょうか。

頑張れ自民党
 読売に「知らないと言う消しゴムで疑惑消す」と言う川柳が乗り、テレビでも誰かが言っていましたが、「政治資金の収支記載に就いて政治家が知らない言えばその責任が逃れる風潮が出るのではないか」と指摘していました。
 自民党は鳩山さんや小沢さんの金の追及だけでなく、ことに依れば、自党員ま巻き添えななるかも知れませんが、鳩山さんや小沢さんを抱える民主党では絶対に出せない、資金管理の最終責任者の政治家が知らないと言って通るような、ざる法の政治資金規正法改正と言う建設的な提案をすれば、その支持率も上がると思うのですが。
 自民党が今やるべきは、民主党政権が日本の行く道を誤らせないことと、次期参院選に向けての自党の支持率の回復だと思います。
 支持率に就いて言えば、鳩山さんや小沢さんの追及では民主党の支持率はさがるでしょうが、今の情勢では自民党の支持率は微増(萩原さんの言うように金の問題対強より政策論議だと言う世論もあり、国会の駆け引きで支持率を落とすファクターもあるので)に終わり、依然として民主党のそれの下位に留まるのは明らかだからです。。
 そのようなことを考えれば、自民党が国会審議に当たって、政治と金問題の追及はしても、政策論議により重点を置くなど自然と道が見えてくると思うのですが。

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