普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

日本のリーダーの誰を選ぶか?

2010-02-09 15:19:09 | 政策、社会情勢

 7日の「鳩山さんと小沢さんの関係」を書いている内に、日本には果たして政治的リーダーに足りる人がいるのかどうか心配になって来ました。
マスコミへの露出度が高い人
鳩山由紀夫さん:私は最近の彼の発言を殆ど聞き流していることに気がつきました。
 と言うのは鳩山さんが民主党政権のスポークスマン化しており、彼の発言はその場しのぎに過ぎず、閣僚など政務三役の発言を聞いたほうが、鳩山政権の今後の方向をより正確に示しているからです。
 民意、民意と言って普天間基地問題をややこしくさせるなど、余りにも場当たりのことばかり言うからです。
 幹事長時代の「秘書の罪は政治家の罪だ」の発言、首相になって秘書の逮捕に関して、「自分の重大な責務を全うすのが」自分の責任のとり方だと言うように発言のブレが大きいからです。
 鳩山さん自身と「政治資金疑惑があっても辞めなくても良い」と言う国民が勘違いしているのは、鳩山さんが居ても居なくても、国民の支持する政治主導の行政改革は今まで通りに進むことです。
小沢一郎さん:実行力抜群で彼の言ったことはほぼ確実に実行されるので、彼が優れたリーダーシップを持っていると思います。
 ただ一つ彼の言うことで誰も信用しないのは陸山会を巡るややこしい金の流れに就いて口を継ぐんでいることです。
 それと実行力は良いが「政治とは選挙」、「数は力」の精神で、民主党主流の考えと明らかに違う社民党を取り込んだり、日教組へオベンチャラを言ったり、外国人参政権を韓国大統領や民団に約束したり、自民党支持の団体への補助金をカットするなど選挙勝利のために手段を選ばないこと、そして党内では自分に反対する人を冷や飯を食わせて党を支配しようとしている噂があることです。
 リーダーシップを持つのは良いが、それで日本の行く道を誤らせる方向に向いているのは困ったものです。
輿石東さん、福島瑞穂さん:二人の発言を聞くたびに鳩山政権は日教組や社民党がくっついているのでこれから大変だと思い出させるだけの存在価値があります。
原口一博さん他の民主党若手政治家:原口さんは鳩山、小沢、岡田などの有力者が皆外国人参政権賛成のところを、依然として慎重姿勢を示しています。
 金美齢さんから小沢さんの評価を訊かれて、返事し難いこと訊かないでと暗に不支持を表明するなど、しっかりしているし良く勉強もしています。
 舛添さんが「若し私が組閣するなら大半を民主党の若手政治家から選ぶ」と言っていましたが、政策に詳しくかつ率直な人も多いようですが、彼らが大成するまでには時間がかかるのが難点です。
谷垣禎一さん:彼のスローガンの「みんなでやろうぜ!」と言うのは自民党内の難しい状況を考えれば、ある程度判りますが、国民が自民党に望むのは、
・国民から愛想つかされた長老と族議員による内閣のリモートコントロールする古くさい手法からの脱却
・民主党の売り物の「政治主導の行政改革」への姿勢へ転換の期待(みんなの党が衆院選で完全勝利を得たのがよい例です)
・その国民の期待
気付かなかった最大原因の自民党・国民の遊離の反省に立つ国民への密着姿勢への期待です。
 国会審議に対しては、鳩山・小沢さんへの政治資金問題の追及も良いが、経済問題など具体的な政策問題により力を入れてくれというのが、世論調査でみる国民の希望なのに、相変わらず、鳩山さんや小沢さん追及に大半の時間を割いています。(私は「政治金」の追及は若手政治家に任せ、谷垣さんや自民党幹部の人達は政策論議をすることで、自民党は政策に力を入れていることを示すべきだと投書したのですが。)
 谷垣さんは如何にすれば自民党の支持率が上がるかを考えるべきで、それへ向けてのリーダーシプを発揮すべきだと思うのですが。
石破茂さん
:今回の国会審議で一番光っていたのは石破さんです。専門の農政や防衛など良く勉強しているし、その説得力でしばしば政府を追い詰めていました。
 彼はその心情に就いてあまり語らないようなので、wikipediaを見ますとイデオロギーに拘らない現実主義者のようです。
 同資料でも書いていますが、自民党総裁の有力候補と目されているのに、前回の総裁戦に何故立候補しなかったのは何故でしょうか。
 彼が立候補していれば今の自民党も少しは変わっていたかも知れませんが。
渡辺喜美さん::その発言は率直で殆ど全て的を射ていると思います。
 政権とは遠い位置にあるので遠慮なく正論を言われる立場を利用して頑張って欲しいと思いますが、日本のリーダーになるには未だこれからなのでしょう。
露出度の低い人
舛添要一さん:世論調査では首相候補としていつも上位になる人であり、私と同郷で応援したいのですが、先ず一匹狼的な立場から如何に脱却するかを考えるべきだと思います。
安倍晋三さん:今の政治家にしては(と言うのは変な言い方ですが)大きなビジョンを持っているし、その殆どは納得できるものばかりです。
 然し実際は「鳩山さんと小沢さんの関係」に書いたように安倍内閣の細かいと言うか大きいと言うか判りませんが、色々なミスのために参院選で大敗、途中降板になりました。
 私は彼の降板前から、安倍さんは一度下野して、その失敗を教訓にして再起すべきだと書いていましたが、そろそろその時期に来ているようです。
 ただ一つ彼が伸びるためには、安倍さん大敗の原因の一つ(安倍さんと朝日新聞の確執→「政治と金」問題での執拗な追及)になったマスコミとの付き合い方は鳩山さんを見習ったら良いと思います。
平沼赳夫さん:小泉さんの郵政改革反対以来の動きでみるように、今時の政治家に珍しい節操のしっかりした政治家で、その主張も納得出来るものばかりです。
 然し日本の政治のために是非動いて欲しい人が何故動かないのでしょう。

 政治にはズブの素人の私の狭い見聞の範囲ですが、頼りになりそうな人は石破さん(ここに上げて居ませんが体調が悪いと言う与謝野馨さん)を除いては、再起の難しそうな安倍さん、平沼さん、まだこれらからと言う民主党の若手政治家、渡辺喜美さんのような自民党系の若手政治家ばかりです。
 然し今の日本の情勢は、頼りになるリーダーをすぐ必要としています。
 鳩山さんは頼りにならぬ、小沢さんが首相になっては日本が困る。
 民主党も自民党も何とかならないのでしょうかね。

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