昨日のテレビの番組欄で「崖っぷちの党首討論」と言う言葉が載っていました。
勿論、(崖っぷちの党首)の鳩山さん、谷垣さん双方のことを言っているのでしょう。
生来気弱でおまけにじっくり考えることは好きだが、とっさの対応が出来ないと言う喧嘩に弱い私が偉そうなことは言えませんが、気付いたことを書いて見ます。
谷垣さんは攻撃のポイントを二つに絞っていたようです。
[普天間基地問題]
詰まり鳩山さんの「政治と金」の問題と普天間基地移転問題です。
産経新聞の報道に依れば、谷垣さんは石破さん、茂木さんらと予行演習を繰り返した。石破氏は「普天間問題で、首相は『自民党政権は13年間何もできなかった』というはずだ」と読み、反論を準備した。
実際、首相は想定通りの発言を繰り返した。谷垣氏は「抑止力を守り、沖縄の負担を軽減し、2014年にもできあがるところまできていた。それを県外だ、国外だとメチャクチャにした」と切り返した。と報道しています。
そして谷垣さんは鳩山さんの3月末までに政府案を出すと言ったのに、今回は腹案だとの発言を引出し、5月までの結論を出すのに生命を賭けてやると言わせるまでに追い詰めました。
谷垣氏は討論後、「首相の言葉は重みがないことは浮かび上がらせることができた。」と語ったそうですが、朝日新聞の社説も改めて指摘するのは残念だが、首相はともかく言葉をもっと大事にするべきである。自分の発言がどういう政治的意味を持つか、無頓着すぎる。最高指導者として政策の方向性を定め、責任ある言葉で政権内を調整し、引っぱっていく。そんな首相の資質への期待が擦り切れかかっている。 と鳩山さんの言葉の軽さについて批判しています。
これで鳩山さんが自分の言葉を大切にして呉れれば日本のためにも有り難いのですが、果たしてどうでしょう。
それで少なくとも普天間基地問題では谷垣さんは一定の戦果を上げたことになり、与謝野さんや舛添さんもそれなりの評価をしているそうです。
[鳩山さんの政治と金の問題]
然しもう一つのポイントの鳩山さんの政治と金の問題については、鳩山さん、小沢さん、北教祖問題を始めとする民主党員の起こした問題を長々と並べ立ててこれで鳩山さんの問題に掛かるまでどれだけ時間潰すのかと他人事ながら心配になりました。
そしてやおら鳩山さんの「政治と金」の問題に取りかかりましたが、最後は鳩山さんの責任の取り方に就いて、いつもの発言のように「身を粉にして国民の期待に応える」として逃げられて仕舞いました。
谷垣さんは鳩山さんがこのような態度だから他の問題を起こした党員もその職を辞さないのだと追及しましたか、外野から見て尻つぼみになってしまいました。
谷垣さんは攻撃の焦点の一つに鳩山さんの「政治と金」の問題を取り上げているのですから、前置きはほどほどにして、ずばりこの問題を追及すべきだったと思います。
そして普天間基地についての鳩山さんの回答を想定したように、「身を粉にして国民の期待に応える」と言う回答を想定しての追及の仕方を考えて置くべきだったと思います。
例えば、
・鳩山さんが辞めても菅さん、岡田さんなど人材がおる筈だから民主党政権は鳩山さんが居なくても何とかやって行けるはずだ。
・鳩山さんは自ら辞職して、他に模範を示すのが日本の為にも民主党の為にもなる。
・そんなことはとうに判っている筈なのに、地位に恋々としているのは、自分の責任があると言いながら、それほど責任を感じていないのだ。
などの攻撃方法もあると思うのですが。
喧嘩下手な私でさえこれくらいは思い付くのに、谷垣さんは批判的立場の与謝野さんや舛添さんの意見も入れてもっと鋭い、鳩山さんの逃げ場のない攻撃方法を考えておくべきだったと思います。
執行部批判を受けて、1日に両院議員懇談会が開催される。党内には「懇談会では少しは総裁の資質を問う声も出るだろう…」(中堅)などの不満がくすぶり続けているそうですが、果たして党内の評価がどうなることでしょう。
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