普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

「たちあがれ日本」批判と自民党

2010-04-15 14:40:22 | 自民党

[たちあがれ日本の批判]
 今回発足した「たちあがれ日本」の評判が良くないようです。
 読売の世論調査では期待しない76%。
 その理由は政策の違う平沼さんと与謝野さんが一緒になるなど新党の方向が見えないと言うのは判りますが、新聞報道やTwitterの検索で見ますと、年寄りの集まりで何が出来るかと理由が最大のようです。
 特にTwitterを見ますと「たちあがれ」を「たちがれ」、「たそがれ」と呼ぶなどその殆どが批判的なつぶやきばかりです。
 然し、今の時代に必要なのは年齢でなく、若々しい考えを持った人で(幾らか年齢の影響はあるとしても)必ずしも年齢には関係ない と思います。
 若々しいとは何かと言えば学者ではないので、正確な定義は判りませんが、前向きの考えを持っている言うことも一つの要素だろうと思います。
 マスコミなどで時々報道されるように、将来の方向を問われて、(西も東も判らぬ所為もあるでしょうが) 「別に」と言う中学生より、いくら年をとっても何か新しいことをやりたいとか、自分の仕事に就いてより良い方法はないかと考える中高年の人達のほうが私から見ればはるかに若々しいと思うし、日本はそのような人達を求めていると思うのですが。
  私はTwitterのつぶやきはとにかく、与謝野さんたちの年齢について批判する政治家の中で、自分達が本当の若々しいのか、何か前向きの意見を持っているのか、その意見が通らないときはどうすれば良いのかなど考えない、または考えてもそれを党内外に発信しない政治家達(考えるのは私たち素人でも出来ますが、それを実現するのが政治家の仕事です)は果たして与謝野さんたちの動きを批判する資格はあるのかと思うのですが。

[自民党へ]
  これを自民党に限って考えますと、党の政治家たちは与謝野さんや舛添さんを批判する前に、自民党の持つ最大の課題に取り組むことだと思います。
 それは鳩山政権があれだけがたがたし、その支持率が急落しているのに自民党の支持率が依然として低迷していることです。
  自民党はその支持率の回復に対してどのような改善方法を考えそれを発信しようとしているのでしょうか(改善方法を持っていてもそれを党外に発信しなければ、その支持率が上がる訳はありません。)
 自民党の支持率低迷の原因は党では既に判っていると思います。
 その主なものだけ上げると
・小泉改革の負の遺産の手当てを怠ったこと
・公務員制度改革の国民の期待の大きさを見誤ったこと
・自民党の古い体質と政治手法に嫌気がさしていること
・そして衆院選直前の党内紛争
以上のことに全てに共通する国民と党幹部の意識の背離
・そのようなことを無視しているとしか思えない谷垣さんの「みんなでやろうぜ」の発言
 このようなことは分かりきっているのに、自民党からの対策の発信がないのをみれば、そして馬鹿の一つ覚えのように若返りを言うのを見れば自民党議員はその平均年齢以上の精神的な高齢化が進んでいるように見えます。
 自民党から何もその党内の改革の情報が流れてこないことを見れば、党はひたすらに鳩山政権の支持率の低下を願っているとしか思えません。
 然し前にも書きましたが、鳩山政権は鳩山さん、小沢さんの辞職と言う切り札を持っています。
 詰まり彼らが辞職すれば、党内の自浄作用が働いたと鳩山政権の支持率はあるいは上がるかも知れないのです。(自民党はマスコミも世論も民主党政権にまだ優しいことを知っている筈です。)
(追記:今日のテレビでも舛添さんも静岡の講演で、鳩山さんが普天間問題で辞職する可能性があるが、それで自民党が勝てる可能性があるがと言っていました。14.00現在)
 それに対して自民党はこれと言った切り札を持っていません。
 今日の読売新聞は自民党の公約の骨子を報道しています。
 その内容は民主党の政策の問題点を突いていますが、その政策だけで民主党の勝てると思っているのでしょうか
 私は自民党が参院選の勝利を望むのなら、党内の抱える問題に就いてどうするべきかを例え痛みを伴っても発表し実行するべきだと思います。
 そして谷垣さんはそれに向かってリーダーシップを発揮すべきと思うのですが。
 一部の批評家は自民党が立ち直るまで4~5年掛かると言って居ますが、私も今の自民党の動きを見ていると、このままでは何回かの選挙で私の言う精神的に老いた政治家達が振り落とされ、心身共若い政治家と次第に入れ代わるのを待つしかないような気がしますが、自民党はそれで良いのでしょうか。
(追記:午後のテレビで、谷垣さんは、今日の両院議員懇談会で、新党「たちあがれ日本」を結成した与謝野馨元財務相や、新党結成をちらつかせる舛添要一前厚生労働相らに対し「非情にならなければ(党運営を)乗り切れない」とリーダーシップ示すと言っていましたが、それで自民党の支持率が上がると思っているのでしょうか。14.00現在)
 外野から見れば、自党から候補者が出ない選挙区では自民党支援を明らかにしている「たちあがれ日本」と対立でなくて、協力すべきだと思うのですが。
 私は谷垣さんがリーダーシップを発揮して、誰かを切るとしたら麻生さん指示の公務員改革や出先官庁の統合の足を引っ張り自民党大敗の一因をもたらした族議員などの政治家と思うのですが。
 
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。

政治ブログランキングへ

政治ブログへ