普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

平沼・与謝野新党と自民党

2010-04-11 15:30:27 | 自民党

  平沼さん、与謝野さんを中心とした新党たちあがれ日本が発足しました。
   これに就いては各社が社説を出していますがそのタイトルが示すように、産経の平沼・与謝野新党 日本没落の危機感共有をの新党よりの社説から、
読売たちあがれ日本 政界再編の種火になれるか毎日、平沼・与謝野新党 「立ち上がった先」を語れと新党批判の社説となり、朝日に至っては、「たちあがれ」―民主、自民にそう言いたいとコテンパンに新党を批判して、「立ち上がる」べきは民主党と自民党だと締めくくっています。
  社説はいずれも各社の今までの報道や主張の傾向に沿ったものですが、その指摘も批判、支持の何れでも皆的を得ていると思います。
 然し、
強いて批判すれば新党の言う日本の現状に対する危機意識が毎日、朝日には乏しいような気がします。

[たちあがれ日本党へ]
  私は平沼さんも与謝野さんも優れた政治家と思っていますが、平沼さんは今までの傾向から見れば、強い信念を持っている様ですが、そのために同志が集まり難く孤高の人と成りがちな気がしますし、与謝野さんも自ら言うように政局より政策中心の活動をしてきたこと、しかも与謝野さんは自民党に手を突っ込むようなことをしないと言うのですからち過ぎこれからの人集めが大変だと思います。
  然し新党を支持する石原都知事が言うように、日本の現状に危機感を抱いて、政治生命を賭けて立ち上がった新党の人達の頑張りに期待したいと思います。
 新党を立ち上げて(批判的なものが多くて残念ですが)マスコミへの露出度が高くなると思います。
 同党名でTwitterを検索してみますと、ほぼ殆どが朝日と同じような同党の批判や冷笑ばかりです。
  党はいきなり難しい環境に突入した訳で、参院選で吉と出るか凶とでるか判りませんが、その機会を捉えて、平沼さんの言うように民主党政権下での日本の危機的状況を訴えるチャンスが増えてくると思いますので頑張って下さい。

[政治家の新党批判について]
 石原さんはあっと言わせるような若手の政治家を発掘すると言って居ましたが、老人党と揶揄を逆手に取って団塊の世代以上の人達が持つ人達との危機感を共有する戦術も有効なような気がします。
  唯一つ気になるのは政治家の新党批判の発言です、明らかに新党と正反対の主張を持っている共産党や社民党の批判は当然だし、無視して良いと思います。
  然し、みんなの党の渡辺喜美さんの「立ち枯れ」新党の発言や、谷垣さんの与謝野さんの制裁発言から今回の民主党攻撃は分散より集中の方が有効の批判的な発言は、新党の人達の持つ日本の現状への危機感を無視した、自党の参院選勝利へ向けての発言だと思います。
 
[谷垣さんのやるべきこと]
・新党との協力
  特に谷垣さんの発言は、新党は自党の候補者がいないところは自民党支持と言い、与謝野さんの自ら手を自民党に突っ込まないとの約束など発言を考えると、政治家としては考えられない発言だと思います。
  谷垣さんは今の支持率を見る限りでは、余程のことが無い限り参院選での過半数獲得はほぼ無理なことははっきりしているので、連立政党の過半数割れに力を入れるべきだし、そのためのみんなの党や新党との協力の体制を整えるべきだと思います。
・自民党支持率の向上
  マスコミから何度も指摘されるように、鳩山政権の支持率が急落しているのに、自民党支持率の停滞または低下の現実から見て他党の批判よりもその支持率の向上を考えるべきだと思います。
  その支持率の停滞の理由も谷垣さんは良く判っていると思います。
  与謝野さんの言う民主と戦う意欲がない→民主党との主張と変わらないリベラル派の高橋紘一さんを一番テレビの露出度の多い予算委員会の筆頭理事に据える(彼の最初の質疑の半分ははまるで民主党政権へのヨイショ発言?)、
 看板を立てて裏で内閣をリモートコントロールする党の領袖や、族議員が内閣の足を引っ張る体質への批判→族議員の代表格の二階さんを選対委員長に据える、 若手の議員の党幹部の一新、若手の登用の要求→谷垣さんの断固拒否発言などなど、
 これらに対して「みんなでやろうぜ」と党内の刷新より団結を訴えた谷垣さん。
 これだけ並べても自民党の支持率が上がらないのは当然です。
 後は谷垣さんの決断待ちですが、少し参院選を前にして少し時期が遅れたようですので、難しい決断になりますが、いずれにしても勝利のためにはなんとかするしかありません。
 谷垣さんはみんなの党の躍進、今回のたちあがれ日本党の成立の意味を良く考えて貰いたいと思うのですが。

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