一昨日の読売新聞の「編集手帳」で今の自民党を落語の貧乏長屋に例えて、厳しく批判していました。
党内屈指の政策通の与謝野さんの柱が抜け、幅広い人気を誇る舛添さんの外壁がはがれ、自民党長屋の傷みは目を覆うばかりである。衆院選に惨敗し自民党はみずから何をあらため、どう生れ変わったか-答えに窮しよう。改築や修繕を怠った咎めが離党の雨漏りである。長屋が風に飛ばないように落語にあるように谷垣さんも、重石代わりの異名を貰わぬように気合を入れて直さねばなるまい。それにしても、である政権党は政策の迷走に注ぐ迷走で野党第一党を助け、野党第一党は実力者の離脱で政権党を助ける。麗しい互助精神では気が滅入る。
2大政党による持続可能な政権を期待している心配性の私としては気が滅入るというより、読売が指摘している状態では、今後の日本がどうなるかを心配しています。
自民党の現状の分析と今後の期待する方向に就いては23日の「舛添新党と自民党」にで書いており繰り返しになりますので省略します。
鳩山政権に就いては昨日、今日の報道だけを取り上げても、
・辺野古埋め立て、首相が全面否定 政府はくい打ち方式の浅瀬案検討
・沖縄の負担軽減を…県内移設反対9万人集会
・小沢氏と前原氏 高速道路の新上限制で全面対決
・子ども手当に外国人殺到、自治体職員怒りの声 困難な「確認作業」
・2万円?満額?金券?子ども手当で民主大もめ
などもうボロボロの状態ですし、私も一昨日のブログに「鳩山政権の公務員制度改革で経費増大?」で民主党公約の「公務員経費2割削減」 (実質は地方へ権限移管→公務員の転勤→地方の負担する経費を交付金で支払う→国の負担する経費は変わらない)どころか経費増大になってしまうことを書きました。
一昨日の産経のweb版で某大学の女性の助教授が主として自民党の批判をした後最後に一言、民主党は民主党らしさを取り戻せと書いていました。 (私の検索能力不足で原文を紹介できないで済みません。)
私は民主党らしさとは何か考えてみました。
[民主党らしさ]
・古くは岡田さんの元で選挙に不利となるのを知りつつ消費税増税を訴えて善戦した、真面目さと正直さ
・民主党の若手政治家の率直さ
野党時代にテレビに出た民主党の若手議員と自民党議員の討論を見て、これなら捩じれ国会も何とか前に進むと何度も思ったものです。 (もっともそれが民主党内ではがらり違う意見になってがっかりするのが常でしたが。)
政権を取った後の政務三役がマスコミや野党から民主党の問題点を突っ込まれて、何とか返答をしたものの、明らかに現れている困った顔(同じ若手でも少数ですが顔色も変えずに白を黒と言い来るめる人もいますが、私はそんな人達は民主党らしくないと思っています。)
金美齢さんから小沢さんのことをどう思うかと訊かれて「言い難いことを訊かないで」と断った原口さん
即時廃止を訴えていた後期高齢者医療制度が政権を取ってみれば、同制度が明らかに高齢者のためには有利な制度であると判って、批判を受けながら保留し続けている長妻さん
・政権を取ってはっきり判った政務三役が良く勉強していること(前に書いたように国会で国立マンガ喫茶を野党から攻撃されている間中一言も発言しなかった当時の文科大臣とは大きな違いです。)
・逆に民主党らしくないのは小沢さんのように自民党の悪いところを引きずっているひと、社会党左派に近い人や日教組や出身の輿石さんなど。
勿論、私は彼らの一部の人達が持っている外国人参政権付与などの考え方に反対だし、野党時代攻撃ばかりして対案を出せと言われても出せなかったり、子ども手当て、高速道路無料化、農家の戸別所得保障制度などのばら蒔き、自民党政府の政策の穴ばかり突いた言わば野党の政策で政権党としては穴ダラケの政策など批判の余地は数えきれないほどあります。
然し今の若手の民主党の政治家が、(古狸か狐にならず)今のままで良く勉強し、真面目さ、正直さ、率直さを保ち続け、 (近い将来か遠い将来か判りませんが)民主党の中心となれば、そして自民党が立ち直ってくれれば、日本も何とか良くなる方向に進むと思うのですが。
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