1月21日の朝日新聞夕刊、三谷幸喜さんの人気連載コラム「ありふれた生活」にジュリーの名前が有りました。(山河燃ゆの出演者)
(全体)「山河燃ゆ」は大傑作です
新聞の記事には三谷さんは柴田恭兵さんについて書かれていますが、毎朝放送中の1985年の朝ドラ「澪つくし」に柴田恭兵さんは醤油屋の雇人で出演しています。無口な胸の内に秘めた思いがある人物で、これからの展開に非常に注目しています。ただし「山河燃ゆ」の柴田恭兵さんについては記憶なし・・(^^;
1984年に「山河燃ゆ」が放送された時には、ジュリーばかりに注目して ろくに物語全体を見ていませんでした。20年ほど前にCSで再放送された時、初めからじっくり見て、第二次世界大戦中の始まりから敗戦後の日本と、日系人がアメリカと祖国とのはざまで、どれほど苦難の道を歩んだのかを知りました。登場人物のすべてに襲い掛かる、苛烈過ぎる、残酷過ぎる運命。ただ普通に真面目に生きる人々ばかりなのに・・「山河燃ゆ」に描かれた物語は、あの時代に生きた日本人全てが辿った運命でした。これほど骨太な日本人の生き方有り方に迫る物語だったのに、ほぼ何も感じることもなく漫然と見ていたことが、恥ずかしいと思うほどでした。
多くの個性豊かな登場人物がいる中で、ジュリーの演じるチャーリーは、日系人という大きなハンデから抜け出し、のし上がろうとする野心家です。何ごとにも真面目で真っすぐな主人公に対して、皮肉な眼差しで時に自信たっぷりで嫌味・・なのに、憎めない魅力のある人物でした。
こういう人物像を演じるジュリーは初めてで、見直して改めてその役柄の影のある魅力に気がつきました。市川森一さんのシナリオは、ジュリーだけのもつ妖しさにも注目して脚本を書かれたのでしょうね。前に貼った画像です。
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