このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
今夜はあいにくの雨模様だ。
霜さゆる庭の木の葉を踏み分けて
月は見るやと訪ふひともがな
西行「千載和歌集」(1188年)
(訳)
霜が冴え冴えと降りた庭に
散った木の葉を踏み分けて、
今夜の美しい月を見逃していませんか、と
訪ね来るひとがいてほしいものだ。
霜の冴えた白さと夜の澄んだ冷気、月の明るさ、独居の淋しさが、すべてまざまざと感じられる名句だ。
「二つ下の妹に言わせると、『兄さん以上の偏食のひとには会ったことがない』そうなのだが、確かに僕も同感だ。
でも、そもそも偏食の方々は学校給食で相当嫌な思いをしているから、目立たないようひっそりと暮らしていて、こちらが気がつかないだけなのかもしれない。
実際、僕は危険回避のため焼肉屋や寿司屋やサラダバーには近寄らない。
そうしていても、時々大ピンチに陥る。
田舎の宴会に主賓として呼ばれ、うっかりのこのこ出かけて行ったところが、ひとり上座に置かれて、こんなところですので何もありませんが、海の幸山の幸を取り揃えました、と目の前に刺身の大皿やかぶと焼き、すき焼きやしゃぶしゃぶなどを並べられ、やいのやいのと勧められた時は、どうやってここにいる50名の目から逃げ切るか、すき焼きの豆腐と糸こんだけつまみながら、ずっと考えを巡らせていたよ。
あの夜は悪酔いしたなあ。」