波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

【その35】  薄氷

2011年11月25日 | 【保管】一寸凡師コラム

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 小学生の頃。冬の訪れを感じるのは、朝学校に行くときの水たまりの変化だった。薄く氷の張った水たまり。宝物を見つけたかのように一歩一歩を大事に踏みしめていた。あの「ピシッピシッ」という音が何とも言えない。登下校では「宝物」を探す「ほっぺの赤い」海賊であふれていた。みんな「顔」は下向きでもPhoto_3
「心」は前向きだった。

 今年の冬は、(今の所)「薄く氷の張った水たまり」を見つける間もなく、雪が積もってしまった。徒歩通勤をしている身としては一抹の寂しさがある。冬と言えばここ数年、毎年スッテンコロリンとダイナミックに転倒している。「雪国生まれ、雪国育ち」としては、「転ばない歩き方」はマスターしているつもりなのだが…。もしかしたら、小学生の時に氷を割りまくった天罰かもしれない。

    背中を丸め、「大コケ」にビクビクしながら歩く凡師。下は向いても、心は前向きでありたいものだ。

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 背中を丸めた小学生の登校の列。その中を大雪連... (主味広)
2011-11-26 09:39:07
 背中を丸めた小学生の登校の列。その中を大雪連峰縦走を感じさせる大人の姿。「おはよう」「おはよう」と声をかけるベテランの先生。冬の間は徒歩で出勤するという。「顔」も「心」も前向きだ。越された子どもがカルガモのようについて行く。白い煙をはくSLのように…。こんな一日の始まりもいいものだ。その横を車で出勤する同僚が少し照れくさそうだった…。
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