波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

第10回「ほんのおつきあい」全記録(抄)上

2019年07月09日 | 読書

先月30日の読書交流会記録。昨年夏スタートで10回目、感慨深い。6人参加、今回は小説が多い。

MS(女) 前回に続き、学生時代に必修ゼミで買って読まされた本の再読。『家族』(吉田とし著:理論社)と『素直な戦士たち』(城山三郎著:新潮文庫)。2冊とも子どもの心を描いている。前者は人間永遠のテーマ「家族の崩壊と再生」を女高生の娘の眼で、後者は親が子どもの考えを無視した子育ての悲劇。学生時代と違う、親としての子ども・子育てを考える。前者で娘が襲われる場面あるが、女性の夜の一人歩きは本当に恐ろしいものなのだろうかという質問が出た。

HY(男) 夏目漱石著『坊ちゃん』、『吾輩は猫である』。知らない人の前で手品やバルーンアートを披露したり、子どもたちに『読み聞かせ』をしたいと練習している。そんな自分だが、自分に対する自信の無さというか迷いが生まれる時があり、そういう時に古典を読むと落ち着く。それが自分の本を読む理由だが、皆さんが本を読む理由は何か?という質問が出た。

SN(女) 昭和の雑誌『文春デラックス(紅茶ですか、珈琲ですか)』。ヒットラーが1ヶ月間、兵士2グループに紅茶だけ珈琲だけ飲ませ続け珈琲側が体力向上したという話掲載されているが科学的効果は不明(笑)。福音館の童謡絵本、波風氏幼少の頃、こういう絵本で『小さな魚屋さん』を歌っていたと話ししたら「あげます」といただいた。『〈ふたり〉のおくりもの』(レイモン・ペイネ著、串田孫一訳:みすず書房)は古書としての価値大。ペイネは今70歳代の女性の思春期頃に大人気だった仏のイラストレーター。シャガールを彷彿させる。(次回に続く)


女優になって活躍している教え子(29歳の卒業担任時代の)、旅行途中に寄ってくれた。パートナー(俳優・脚本・演出家)の方、佇まいが知人に似ていて懐かしいような感じ。短い時間だったが楽しかった外国から日本に来て暮らす人、妻と子どもと遠く離れて暮らす人、子どもが外国で暮らし始めた人。中華を作って食べながら、子と親と夫婦の関係、学問的キャリアと仕事、職場と自分・・・別れの時だったから心の深いところを遅くまで語る。※文中「パートナー」は、「ご主人」「旦那さん」は使いたくなく、「教え子夫妻」だと意味不明になるため。

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