波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

第12回 読書交流会記録(上)

2019年09月04日 | 読書

 8月25日(日)午後、7人参加で12回目の読書交流会『ほんのおつきあい』。★マークは5点満点のおすすめ度。

YN(男) 映画化される『電車を止めるな!呪いの6.4㎞』(寺井広樹著:PHP文芸文庫)、つぶれそうな銚子電鉄起死回生のエンタティメント★★★。芥川賞受賞で話題の『むらさきのスカートの女』(今村夏子著:朝日新聞出版)、一人の女を執拗に見て語っている主人公の孤独な状況がだんだん透けてくる不思議★★+1/2★。『ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界』(阿部謹也著:ちくま文庫)、1284年6月26日にドイツのハーメルンで起きた史実「130人の子供の失踪」と笛吹き男(鼠駆除)という元々別の話しを重ねたことを教えてくれる歴史研究書★★。子どもの置かれている未来を考えさせられる。読むきっかけは、浦沢直樹作の漫画『マスターキートン』。
 
SN(女) 『百田尚樹「殉愛」の真実』(西岡伸彦他:宝島社)、百田尚樹というアベシ御用達作家の手口をバッサリ批判。作者を忖度するだけのマスコミ世界で『殉愛』批判した「宝島社」と「女性自身」は偉い★★★★★。絵画写真集『Wall and Piece』(バンクシー:パルコ出版)、競売で法外な金額成立直後にシュレッダーで粉々になった作者の作品、強烈な社会風刺のパフォーマンスに驚き、他の作品を見たくなった。ユーモアと社会風刺が良い!芸術とは何かを考えさせられる★★★★★。



読んだ本のことを話す機会は滅多にない。前に「読書=パンツ」みたいで、滅多に人には見せないものとブログに書いたが、安心して見せあえた時には他で味わえない快感(笑) 今週末の7日(土)昼の珈琲教室。まだ1名ほどの席あります快晴が続く日は塗装日和。ウッドデッキやベンチ、切り株のベンチ、小屋の階段などをせっせと塗る。
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