「バカと天才は紙一重」というセリフをとある漫画で見つけた。当時私は小学生。この、「紙一重」という言葉の意味がわからず、母に尋ねるも、「わからない言葉は辞書で調べなさい」と。そこで私は素直に辞書を引いたのだが、結局「紙一重」という言葉の意味はわからなかった。その後言葉の意味はいつの間にか理解したが、この言葉と初めて出会ったのが漫画の中なのは覚えている。私は漫画が大好き。子どもの頃からたくさん読んできた。ここ数年どっぷり小説漬けになっているが、そもそも私の本好きの原点は漫画だ。料理のうんちくは『美味しんぼ』で学び、バスケのルールは『スラムダンク』で覚えた(別に私はバスケをやらないけれど笑)。そして、難しい漢字の読みも慣用句も四字熟語も、漫画で得た知識が多い。私の母は私に漫画を読むことを禁じることはしなかったし、本を読むことの楽しさは、活字ばかり読んでいても培われないのだろうと理解してくれた。私が子どもたちに国語を教えることを仕事にできたのは、私にたくさんの本を読む機会を与えてくれた母のおかげでもある。
図書館が閉館中のため、久しぶりに押し入れから漫画を引っ張り出して読む。やはりいくつになっても漫画は面白い。だが困ったことが。漫画の字、こんなに小さかったっけ。数年ぶりに目にしたそれは、老眼が始まっているらしい私の目には辛い。若さと老いも紙一重?どうも私は紙を一枚めくってしまったようだ。
ブログ上の読書交流をお願いしたらSNさんとケイコさんが速攻で送ってくれた。MSさんから「(開催されたら)感想だけの参加にしようと思っていました」というメールSNさんから森友自殺職員の遺書全文掲載の週刊文春(3/26号、4/2号)見せて貰う。人間最後の言葉、嘘をつく人間たちの言葉、人間は何を守る生き物なのだろう。