プロ野球では2年ぶりの交流戦が終わった。リーグの垣根を越えて行われる戦いは、非常に見応えがあるものだった。ケイコはカープファン。ともちゃんはオリックスファン。普段はリーグが違うゆえに戦うことのない推しチーム同士が戦うとあって、試合前からすでに戦いは始まっている。互いのチームを分析し、やいのやいのと言い合う。今年はややカープが劣勢にも思われたので、ケイコはあまり大きな口を叩かないようにしていたが、過去のカープ対オリックスの試合では、カープの4番鈴木誠也が「神ってる」伝説を打ち立ててブレイクのきっかけになるなど、はっきり言ってオリックスには相性がいいのだ。だが、仲良し親子だからこそ揉め事は避けたい。なので今年のオリックス対カープ戦の前には、「試合がどうなろうとも、怒ってもいいが機嫌は悪くならないようにする」という協定を結んだ。応援は真剣に、けれど爽やかに結果は受け止める。プロ野球大好き親子は、実況者や解説者や監督になりながら、テレビの前で一喜一憂。それもまた楽しい。
さて、親子対決の結果。カープ3連敗。完敗。もちろんともちゃんは上機嫌。結果は爽やかに受け止める、という協定なので、ケイコは陰でこっそり泣いた。来年はこの悔しさをバネにして笑ってやる。ああでも、来年は大学生になったともちゃんと一緒に交流戦を観ることはできないのかもしれない。仕方ない。今年はともちゃんの笑顔が見られたからこれでよしとしよう(涙)。
【波風氏談】日ハムのふがいなさにウンザリし「俺は強い日ハム・勝っている日ハムのファンなんだ」と思う波風氏。強くたって弱くたって不動のカープ女子・ケイコさん、すごいわ。