この1週間、時間があれば寝転びながら開いている『日本の時代をつくった本』(永江朗監修:WAVE出版)。序章の江戸から、明治、大正、昭和・平成(戦前、戦後、平成)の150年間、「時代をつくった本」を総覧する縦30㎝×横21㎝(ほぼ1年1冊を見開き両面A3で解説)の大判「本の図鑑」。簡潔な作品解説に出版当時の世相、時代、作者に画像加えとても読みやすい。文学史年表で題名しか知らない本とか、読んではいても今の価値はわからないベストセラー本のカタログを眺めながら、「時代がつくった本」とか「今の波風立男氏をつくった本」とかを思いながら読む。
1970年(昭和45年)前後10年が一番本を読んでいた波風氏。松本清張『点と線』も、三島由紀夫『金閣寺』、大岡昇平『野火』、大江健三郎『飼育』、司馬遼太郎『龍馬がゆく』も18歳の頃だがほとんどが小中学生の頃に書かれた大人本。発刊即読書本は『少年マガジン』、『平凡パンチ』ぐらいなもので笑ってしまう。ベストセラーを嫌い、しばらく経ってから「やっぱり読んでみようかな」(これは今も変わらない)の読書方法を思う。こんなのだから、当時熱中したり今も読み返す作者はほとんど掲載されていない。それにしても、内容も価格(税抜き9000円)もよくこういう本を出版したもんだなあ、偉いなあと関心。『
今、少し前に読みさっぱり愛着が湧かなかった島田雅彦『優しいサヨクのための嬉遊曲』のページで残り11ページ、読み終わるのがとても惜しい。
コロナで中止している読書交流会、感想送って欲しいとブログに書いたらMSさんが送ってくれた。『一般常識&時事 一問一答』(角倉裕之著:高橋書店)、感想は「大人になってから、勉強という勉強はしてこなかったなあ