ナンシー・Chang!のおいし~生活

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Jack Wild

2009-09-15 23:06:01 | パーソン
    
        

*銀幕の中で出会った「初恋の人」

『オリバー!』の記事を作成していたら、もうジャック・ワイルドで頭がいっぱいになってしまいました。
ジャックが亡くなったのがちょうどブログを始める直前だったので、全く触れる機会がなかったけれど、当時はかなりのショックでしばらく立ち直れませんでした。

『オリバー!』(1968年)

なんたってジャック・ワイルドは、初めて映画館で観た映画で私のハートを鷲掴みにしたシネマスターです。
忘れもしない今はなき鎌倉の名画座での『小さな恋のメロディ』と『初恋』の2本立て。
ジョン・モールダー・ブラウン@初恋にも惚れたけど、上映はメロディの方が先だったから、銀幕の初恋の人はタッチの差でジャックなのであります。



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ジャック・ワイルド Jack Wild
生年月日:1952年9月30日
出身地:ランカシャー州ロイトン(イギリス)
初出演映画:‘68年『オリバー!』
没年月日:2006年3月1日(享年53)
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織物業を営む両親とともに8歳でロンドンに移住する。
1965年より子役としてTVシリーズにチョイ役出演していたところをスカウトされ、ミュージカル『オリバー!』で兄アーサーと共に舞台デビュー。1968年の映画版『オリバー!』ではスリの少年ドジャー役を演じ、16歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネート。アメリカではTVシリーズ『怪獣島の大冒険』“Pufnstuf”のジミー役で人気を博す。1970年代半ばからは

活動拠点がTVに戻り、映画は1990年の『ロビン・フッド』が最後の出演作となる。2001年にがんと診断され、2004年に声帯と舌の一部を切除する手術を受けた。術後も声を失いながらパントマイムで舞台に出演していたが、2006年3月1日、口腔がんのため死去。

映画俳優としてはパッとしなかったけれど、生涯現役を全うした生粋の役者だったのですね。
歌手としてもアルバム3枚を残しています。

『小さな恋のメロディ』(1970年)

ジャックの40年に亘る役者人生の中で、最も印象深いものと言えばやはり1970年に日本で大ヒットした映画『小さな恋のメロディ』(1970年)のトム・オーンショー役ではないでしょうか。
19歳で演じた小学生役!に違和感が全くなかったところがスゴイ。。。

『小さな恋のメロディ』は、TVで洋画にハマった私が生まれて初めて映画館で観た作品です。
小学生だったのでロードショーを観る金はなく、名画座での2本立てでしたが。
子供たちの姿が生き生きと魅力的に描かれているこの映画を、リアル小学生で観ることが出来てホントにラッキーだと思っています。

「いつも一緒にいたいから結婚する!」というダニエルとメロディの行動を純粋に受け入れられるのは同世代の子供だと思うから。
実際、この映画は繰り返し観る(大人になる)度に、物語を追う目線が彼らと同じでなくなってしまうことに寂しさを感じさせます。
映画の中の子供たちは歳をとらないから。。。





この映画でジャックが演じたトム・オーンショーは、悪ガキを絵にかいたような問題児だけど、家庭が貧しいため家事を手伝ったり、気の弱いダニーを気にかけて何かと面倒見たりと、根はやさしくて憎めないキャラクターです。
同世代の子たちより苦労しているせいか大人びたところもあって、19歳のジャックが演じてもしっくりとハマったのかも知れません。
ほとんど子分?状態だったダニエルがメロディと仲良くなるのに嫉妬して憎まれ口ききながらも、最後は結婚式の神父役まで買って出たり。
当時の私にとって「理想的な男のコ」でした。
■映画レビューは こちら

『怪獣島の大冒険』(1969年)

日本で訃報に使用されていた写真は36年も前の『小さな恋のメロディ』のものでした。
53歳のジャック・ワイルドを見せても誰にもわからないから、一番印象が強い時代の写真を選んだのだろうけれど、結局歳をとってからの成功はなかったということなのでしょうか。
亡くなる直前まで舞台に立っていた役者にとってあまりに寂しい現実です。
子役でピークを迎えてしまった俳優の悲劇?
とても器用で演技力もあった人だったけれど、子供体型と童顔が結果的には彼のキャリアを邪魔してしまったようで残念です。
「小さい時は可愛かったのに」というタイプの人は、大人の俳優としてやっていく時、誰でも大変な苦労をすると思うけれど。
30歳を前にして、アルコールに溺れ荒れた時期があったと聞いたので、本人はその非情な現実を痛いほど感じていたと思う。
『小さな恋のメロディ』の主役トリオのマーク・レスター、トレーシー・ハイドはすぐに俳優を引退しています。
声帯を失ってもパントマイムを続けたジャック。
過去の栄光が戻ることはなくても、生涯役者の道を貫いた彼を心から尊敬します。


『ハメルンの笛吹き』(1972年)

主演はフォーク歌手のドノヴァンだったけれど、自身が『小さな恋のメロディ』より好きと言っていた映画。
有名なドイツ民話『パイド・パイパー』の映画化で、ジャックの役は町長の娘と身分違いの恋をしている少年役。
『シェルブールの雨傘』のジャック・ドゥミ監督だけあって、映像がとても美しい名作です。
個人的にはずっとDVD化を望んでいる映画でもあります。
最近YouTubeにUPされているのを発見!
The Pied Piper(1972)
やった~ 近いうちにじっくり観てみよう(喜)。
■映画レビューは こちら



YouTubeで見つけたグレート・トリビュート「In Memory Of Jack Wild」。
BGMに「My Funny Valentine」の選曲は神!
Stay Wild。ただいま涙腺決壊中。。。
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アトム/090915

2009-09-15 22:32:27 | アトム
*今日もまたささくれた心をアトムに癒してもらいました。









やっぱり私のイチバンはアトム。お願いだからどこにも行かないで
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