平岩弓技さんの『はやぶさ新八御用帳』シリーズ第2巻、「江戸の海賊」を読みました。第1巻に続き、一冊全部で謎解きをする推理仕立ての中編時代物です。
最初に登場する人物が、町奉行所の本所方同心の高丸龍平、話す内容が緋桜小町ことお小夜の噂話です。深川や本所の橋の袂に奇妙な張り紙があり、船幽霊と称する海賊の探索を始めるところから、物語の幕が開きます。「この頃お江戸に流行るもの/地震、大水、船幽霊/退治したくば飛鳥にござれ/花の下なる平将門」という内容です。
隼新八郎は、高丸龍平とともに飛鳥山に出向き、突然降り出した激しい雨に、茶屋で一休みしていました。突然の落雷でお小夜たちに抱きつかれているときに、一人の武家女の背中に白刃が突き立てられて殺害されます。
せっかくの推理仕立てですので、粗筋は省略しますが、発端となった奇妙な張り紙、結局あれは誰が何の目的で張ったものなのでしょうね。そんなことをして、犯人側にどんなメリットがあったのでしょうか。謀計は秘するが良策、なのではないかと思いますが、必然性がよくわかりません。
それでも、新八郎と新妻の郁江さんが心を通わせるところは、ちょっといい場面です。第1巻のお鯉さんはどうするんだい、と突っ込みたくはなりますが。
最初に登場する人物が、町奉行所の本所方同心の高丸龍平、話す内容が緋桜小町ことお小夜の噂話です。深川や本所の橋の袂に奇妙な張り紙があり、船幽霊と称する海賊の探索を始めるところから、物語の幕が開きます。「この頃お江戸に流行るもの/地震、大水、船幽霊/退治したくば飛鳥にござれ/花の下なる平将門」という内容です。
隼新八郎は、高丸龍平とともに飛鳥山に出向き、突然降り出した激しい雨に、茶屋で一休みしていました。突然の落雷でお小夜たちに抱きつかれているときに、一人の武家女の背中に白刃が突き立てられて殺害されます。
せっかくの推理仕立てですので、粗筋は省略しますが、発端となった奇妙な張り紙、結局あれは誰が何の目的で張ったものなのでしょうね。そんなことをして、犯人側にどんなメリットがあったのでしょうか。謀計は秘するが良策、なのではないかと思いますが、必然性がよくわかりません。
それでも、新八郎と新妻の郁江さんが心を通わせるところは、ちょっといい場面です。第1巻のお鯉さんはどうするんだい、と突っ込みたくはなりますが。