ようやくたどり着いた「飛翔篇」、タイトルどおり野鳥の飛翔の写真です。ワシ・タカだとよいのでしょうが、都合によりトンビです(^_^;)/
趙は藺相如と廉頗将軍の二人ががっちり手を組み、安定している。陶では農業生産力の向上に努力している。呂不韋は黄金の採掘のために魏冉から資金援助を受けることができた。父の元から鮮乙を譲り受け、衛の首都・濮陽で賈人(商人)として立つ。袿は秦王の嫡子である太子に愛され、呂不韋と鮮乙は衛の大賈である甘単の知己を得て濮陽での営業許可を受ける。
呂不韋は鮮芳と藺相如に会い、秦と争わないことで得た趙の安定を味わう。陶の黄金の採掘も順調とのことで、佗方も機嫌が良い。呂不韋は衛と陶を結びつけることで、趙との密かな同盟の道を探る。楚では、楚王の重臣となった黄歇が国を支えている。呂不韋はひたすら商売に専念する。
五年後、秦の太子が魏で逝去する。秦王の元で『青雲はるかに』の主人公・范雎が頭角を表し、陶候魏冉の落日の日が来る。宰相を罷免され、范雎が宰相となる。呂不韋もまた多くの財産を失うが、配下に助けられ、信用を失わずにすんだ。
呂不韋は、本拠を邯鄲に移し、趙で人質生活を送る秦の公子・異人に着目する。異人を趙の宰相に会わせるとともに、秦の太子の嫡子として立てるために、華陽夫人に会うが、華陽夫人とは、実はかつて陳で会った南芷であった。
◯
かつて和氏の璧を争った敵である佗方に近付いた呂不韋の着眼は素晴らしいと思いましたが、陶候・魏冉に取り入り、政商として立つあたりは呂不韋びいきにはなれません。案の定、范雎により魏冉が失脚すると、岐路に立たされます。あっちでもこっちでも子どもを作るところも、ずいぶんなやつです。物語としては面白いのですが、魅力的な人物像と言えるかどうか、結論は最後の「天命篇」へ続く。
趙は藺相如と廉頗将軍の二人ががっちり手を組み、安定している。陶では農業生産力の向上に努力している。呂不韋は黄金の採掘のために魏冉から資金援助を受けることができた。父の元から鮮乙を譲り受け、衛の首都・濮陽で賈人(商人)として立つ。袿は秦王の嫡子である太子に愛され、呂不韋と鮮乙は衛の大賈である甘単の知己を得て濮陽での営業許可を受ける。
呂不韋は鮮芳と藺相如に会い、秦と争わないことで得た趙の安定を味わう。陶の黄金の採掘も順調とのことで、佗方も機嫌が良い。呂不韋は衛と陶を結びつけることで、趙との密かな同盟の道を探る。楚では、楚王の重臣となった黄歇が国を支えている。呂不韋はひたすら商売に専念する。
五年後、秦の太子が魏で逝去する。秦王の元で『青雲はるかに』の主人公・范雎が頭角を表し、陶候魏冉の落日の日が来る。宰相を罷免され、范雎が宰相となる。呂不韋もまた多くの財産を失うが、配下に助けられ、信用を失わずにすんだ。
呂不韋は、本拠を邯鄲に移し、趙で人質生活を送る秦の公子・異人に着目する。異人を趙の宰相に会わせるとともに、秦の太子の嫡子として立てるために、華陽夫人に会うが、華陽夫人とは、実はかつて陳で会った南芷であった。
◯
かつて和氏の璧を争った敵である佗方に近付いた呂不韋の着眼は素晴らしいと思いましたが、陶候・魏冉に取り入り、政商として立つあたりは呂不韋びいきにはなれません。案の定、范雎により魏冉が失脚すると、岐路に立たされます。あっちでもこっちでも子どもを作るところも、ずいぶんなやつです。物語としては面白いのですが、魅力的な人物像と言えるかどうか、結論は最後の「天命篇」へ続く。