電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

安けりゃいいってもんじゃないが、高けりゃいいってもんでもない。

2008年07月03日 06時29分16秒 | クラシック音楽
ずいぶん前に、単身赴任のアパートの音楽再生環境がまだ不十分だ、という話をしましたら、老父母が使わなくなったラジカセがあるのだそうで、「アレでよければやるよ」という話でした。なんでも、通販で安いと思って買ってみたら海外製で、安物買いの銭失いだった、といういわくつきのものだそうです。

何だっていいよ、ないよりいいよ、とか言ってアパートに持ってきたのはいいのですが、やっぱり老父母が呆れるだけありました。DVD/CDプレーヤーとはいうものの、すごい回転音とS/N比の悪さ。電源を入れただけで、ザーっという「騒音」です。いや、さすがにこれでは、クラシック音楽のピアニシモを楽しむレベルではありません。幸福なヴィヴァルディの音楽を聴いてイラついていたら、お話しになりません。早々にボツです。その点、やっぱり一定レベルの国産ブランドは信頼できます。

もうひとつ、安けりゃいいってもんじゃないが、高けりゃいいってもんでもない話を。

ある外国製の高価なDVD/CDプレーヤーの中身が、ふたを開けたら実は日本製の一万円台の製品とそっくりだった、という話(*)は、ずいぶん話題になっているようです。当方、高級外国製品とはとんとご縁がない生活なので、別にどうということはないのですが、その一万円台の日本製品というのには、大いに興味があります。昔のアナログ・レコード・プレーヤーの時代からなじみ親しんだパイオニア製品とあっては、むしろ当然という感じさえ持ちます。我が家でも、2台あるDVDプレーヤーおよびレコーダーは、両方ともパイオニア製品。しかも、うち一台はまさしく一万円台のこの製品の系列のようです。

安けりゃいいってもんじゃないけれど、高けりゃいいってもんでもない。どうもそのへんに、この世の面白さがあるようです。

(*):こちらがそのお話。
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