電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

古典ブルーブラック・インクの長所を今更ながら再確認する

2013年08月15日 06時01分08秒 | 手帳文具書斎
プラチナ社の古典ブルーブラック・インクを試すべく、同社の廉価万年筆にコンバータまで導入して使ってみて、スリップシール機構を持つプレッピー万年筆のペン先が乾きにくく、いつでも使い始められる便利さに感心しましたが、もう一つ、同インクの長所に何度か言及してきました。それは、滲みやすく裏抜けしやすい紙に対しても、滲みにくく抜けにくいという特性です。

たとえば、百均ノートの紙でも裏抜けしないのは、私の手元にある万年筆用インクの中ではプラチナの古典ブルーブラックだけでしたし、システム手帳「ダ・ヴィンチ」に添付のチェックリスト用リフィルは、パイロットの色彩雫「紺碧」インクでは見事に裏抜けしてしまいます(写真下部)が、この古典BBインクでメモしてみたところ、滲みにくく裏抜けもなく(写真上部)、じゅうぶん実用の範囲内です。



おそらく、インクの成分の関係で表面張力などが違うのだろうと思いますが、プラチナ社は、耐水性・耐光性のほか、滲みにくさや裏抜けしにくさ等の古典ブルーブラック・インクの特性を評価し、販売を継続しているのでしょう。

ノートやメモ用紙に万年筆で書いていて、手帳に書き込むときだけ急にボールペンに持ち換えるのは不自然です。できれば、ボールペンでも万年筆でも、どちらでも可能な状態が望ましいものです。これまで、安定した信頼性を評価し、ずっとパイロット製品を使ってきた私ですが、プラチナのインク、万年筆の評価がぐっと高くなってきています。

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