地元紙のコラム欄だったか、ちらりと山形交響楽団が世界のオーケストラ・ランキングで第45位という記述を目にしました。はて、そんなランキングはいったい何を根拠にしたもので、他はどんな結果になっているのだろうと、野次馬的好奇心が騒ぎます。そして、先日ついに見つけました!
というのがそれでした。
ランキングの方法は、要するに47人の音楽評論家・ジャーナリストが、オーケストラと歌劇場のベスト10及び音楽祭のベスト5を選び、1位:10点、2位:9点、…という具合に得点化するのに加えて、選出された場合はさらに1点を加えて重みを増し、これを集計するというものです。
そもそもオーケストラ等を点数化しランキングするということ自体、何をもって評価するのか不明ですし、世界中のオーケストラをみな自分で実際に聴いて評価できる人など、評論家ジャーナリスト諸氏といえどもごくまれだと思われます。ですから、実際には来日演奏会等を中心に、年間の印象による人気投票といった理解が適切なのだろうと思いますが、多数の印象がまとまるといくつかの傾向は浮かび上がる面もあるのでしょう。
で、その結果は:
という具合です。そして、第10位くらいまでは、各レーベルが推す、いわゆる有名どころが並びますが、第12位以下はぐっと点数が低くなり、多様性が顕著になってきます。
国内オーケストラに目を向けると:
となっています。
選者のデータを見ると、渡辺和氏が山形交響楽団を10傑に挙げており、国内オーケストラを中心に自分で聴いた中から選んだであろうことが読み取れます。
○
まあ、客観的にはこの得点にどれほどの意味があるのかは不明ですが、同じ45位に、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団だとかマリインスキー歌劇場管弦楽団、モントリオール交響楽団などと並んでわれらが山響の名前が載っているのを見ると、近年の努力が報われて来ているようで、なんだか嬉しい(^o^)/
モーツァルト交響曲全集の発表などで、ローカルなだけでない発信に成功しているということでしょうが、他は東京や大阪、京都などの大都市のオーケストラなのですから、人口20万規模の地方都市のオーケストラでこの評価というのはありがたく、すごいことです。頑張れ、山響!
雑誌『音楽の友』2019年3月号、特集「世界のオーケストラ・歌劇場ベスト10、音楽祭ベスト5
というのがそれでした。
ランキングの方法は、要するに47人の音楽評論家・ジャーナリストが、オーケストラと歌劇場のベスト10及び音楽祭のベスト5を選び、1位:10点、2位:9点、…という具合に得点化するのに加えて、選出された場合はさらに1点を加えて重みを増し、これを集計するというものです。
そもそもオーケストラ等を点数化しランキングするということ自体、何をもって評価するのか不明ですし、世界中のオーケストラをみな自分で実際に聴いて評価できる人など、評論家ジャーナリスト諸氏といえどもごくまれだと思われます。ですから、実際には来日演奏会等を中心に、年間の印象による人気投票といった理解が適切なのだろうと思いますが、多数の印象がまとまるといくつかの傾向は浮かび上がる面もあるのでしょう。
で、その結果は:
第1位: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 411点
第2位: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 329点
第3位: バイエルン放送交響楽団 294点
第4位: ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 255点
(以下略)
という具合です。そして、第10位くらいまでは、各レーベルが推す、いわゆる有名どころが並びますが、第12位以下はぐっと点数が低くなり、多様性が顕著になってきます。
国内オーケストラに目を向けると:
第22位: NHK交響楽団 18点
第32位: 読売日本交響楽団 10点
第32位: 日本フィルハーモニー交響楽団 10点
第39位: 京都市交響楽団 9点
第42位: 日本センチュリー交響楽団 8点
第45位: 山形交響楽団 7点
(以下略)
となっています。
選者のデータを見ると、渡辺和氏が山形交響楽団を10傑に挙げており、国内オーケストラを中心に自分で聴いた中から選んだであろうことが読み取れます。
○
まあ、客観的にはこの得点にどれほどの意味があるのかは不明ですが、同じ45位に、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団だとかマリインスキー歌劇場管弦楽団、モントリオール交響楽団などと並んでわれらが山響の名前が載っているのを見ると、近年の努力が報われて来ているようで、なんだか嬉しい(^o^)/
モーツァルト交響曲全集の発表などで、ローカルなだけでない発信に成功しているということでしょうが、他は東京や大阪、京都などの大都市のオーケストラなのですから、人口20万規模の地方都市のオーケストラでこの評価というのはありがたく、すごいことです。頑張れ、山響!