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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

亡母の年金口座の解約手続きをする〜郵貯の場合

2023年02月26日 06時00分28秒 | Weblog
母が亡くなって三ヶ月、昭和一ケタの生まれらしく今度は自分の番と、財産と呼べるようなものはほとんどなく、あらかたきれいに処分していたようです。

母は、戦中の勤労動員で女学校の同級生たちとともに藤沢だか横須賀だかの軍需工場で働き、いつも空腹で困ったそうです。同級生のうち農家出身の人から実家から送られてきた干し芋などを分けてもらって空腹を満たす時、お嫁に行くなら農家に行こうと思ったのだそうで、念願かなって農家の嫁になったとのことでした。戦後はモノのない時代でしたので、嫁入り道具もろくなものがなく、着物といっても上等なものは手に入らない時代だったそうです。

そんなわけで、最後に残った(*1)のは生前に母から預かっていた国民年金口座の郵貯の通帳でした。歳をとってからは、歩いて受領に行ける金融機関が一番と郵便局に年金口座をつくり、銀行口座はみなこちらに一本化したようです。

ところで、郵便局の故人の口座の解約は実は銀行口座よりもかなり面倒です。亡父のときにも感じましたが、厳格というか杓子定規というか、悪く言えば休眠口座になるように誘導しているのではないかと勘ぐりたくなるほど(^o^;)>poripori

簡単にまとめると、

  1. 郵便局の窓口で故人の口座を解約したい旨を申し出ます。このとき、本人の確認が必要です。
  2. 貯金事務センターから関係書類が送付されてきますので、必要書類を準備します。
  3. このとき、亡母の戸籍謄本(初婚から死亡まで)を添付し、法定相続人の代表として相続人たちからそれぞれの実印による署名押印と印鑑証明をもらう必要があります。
  4. 関係書類をととのえて郵便局の窓口で点検してもらい、貯金事務センターに送付します。
  5. 今回は、いったん相続代表者の口座に入れてもらい、後日、相続人ともっぱら世話してくれた妻とで分けることとしました。幸いに相続人であるきょうだいの仲は良好ですし、贈与税が問題になるような額ではありませんでした。

以上、解約手続きを考えると面倒な郵貯口座ですが、他の金融機関があれば別ですけれど、運転免許を返納した後も必要となる年金口座だけに、歩いて行ける範囲にあることが大切であると感じました。また、住民票等をコンビニ等で受け取れるように市民サービスが拡充されたとしても、戸籍謄本は今回の「初婚から死亡まで」のようにさまざまな種類のとり方がありますので、選択肢のうちどれを選んでいいのか、やっぱり窓口で聞かないとわからないと感じます。電子化されればすべてバラ色、便利になるとは限らない面があることに注意が必要です。だって、電子化の次は窓口業務等の人員削減ですから。

(*1): 市役所に行き、亡母の保険証返還や年金の受給停止の手続きをする〜「電網郊外散歩道」2022年12月

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