クリスマスの夜、山辺町の「噺館」で、山形交響楽団のチェリスト久良木夏海さんが新しく始めたコンサートシリーズ「なつくら」で、バッハの無伴奏チェロ組曲等を聴きました。これは、山辺町にクラウドファンディングでできた高座「噺館」に、落語の大好きな久良木さんが通ううちに、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲6曲を6回シリーズで全曲演奏するという企画になり、このたびその初回が開催された、ということのようです。
噺館の場所がわかりませんでしたので住所をカーナビに入力、機械の案内を頼りに出かけました。どうやら山辺町の中央公民館・図書館のすぐ近くにあるようで、早めに着きすぎてしまいました。あらかじめ近くの寿司屋で夕食をとの目論見でしたが、寿司屋さんは出前の準備に忙しく断られてしまいましたので、仕方なく図書館内を見学。新型コロナウィルス対応でビニルカーテンを下げていましたが、お客さんとの距離が近い窓口の設計など、親しみやすい雰囲気です。山辺町関連の地域資料もちゃんと整っており、どうやら城址公園のような性格の場所にある施設のようです。
そんなこんなで開場時刻になり、ボランティアの人たちが駐車場係や受付などをする中を館内に入りました。40人定員とのことですが、なるほど学校の教室より少し広いくらいの中、正面に高座が設けられています。ほんとに「かぶりつき」状態。演奏者との距離が、ごく近い。今回のプログラムは、
というものです。案内にはイザイとバッハの順番が逆になっていましたが、実際に演奏された順です。
無伴奏チェロ組曲第1番は、6曲の中でいちばん親しんでいるせいか、奏者の息遣いまで聞こえそうな近い距離での演奏が、ダイレクトに飛び込んできます。おそらく、部屋からの反射による間接音よりも楽器の直接音のほうが強いために、いつもの文翔館議場ホールでの響きとはだいぶ違います。アグレッシブです。その分、主張が強めに感じられる、という面があるのかも。久良木さんのお話も興味深く聞きました。
続いて平澤さんのイザイとバッハ。無伴奏の曲を続けて聴いていると、チェロとヴァイオリンという楽器の性格の違いが感じられます。奏者の性格もあるのかもしれませんが、「おっとり」タイプのチェロに対して「勝ち気な」ヴァイオリン。直接音中心のかぶりつき席でイザイは少々刺激が強かった(^o^)/ しまった、これはもっと後ろの席を選べばよかった(^o^)/
そしてハルヴォルセン。個性の異なる楽器と奏者が組み合わされると、なんと面白いこと。このあたりが、合奏の良さなのでしょう。なるほど、無伴奏の曲のあとで二重奏を聴くと、ただの1+1ではない魅力が生まれるということがよくわかります。
アンコールとしてクリスマスにちなんだ曲を二曲、演奏してくれました。「きよしこの夜」と「We wish you a Merry Christmas」です。雪が降り出した坂の上で、強く集中した雰囲気の演奏会が、親密な雰囲気に変わっていくのが感じられました。
残念ながら、次回の予約はすでに埋まっているとのこと。コロナ対策上、お見送りはできないのでと、演奏終了後「写真撮影タイム」を許可してくれたのも良かったし、山形に良い演奏会がまた増えたなと感じられました。久良木さん、平澤さん、スタッフの皆様、ありがとうございます。
噺館の場所がわかりませんでしたので住所をカーナビに入力、機械の案内を頼りに出かけました。どうやら山辺町の中央公民館・図書館のすぐ近くにあるようで、早めに着きすぎてしまいました。あらかじめ近くの寿司屋で夕食をとの目論見でしたが、寿司屋さんは出前の準備に忙しく断られてしまいましたので、仕方なく図書館内を見学。新型コロナウィルス対応でビニルカーテンを下げていましたが、お客さんとの距離が近い窓口の設計など、親しみやすい雰囲気です。山辺町関連の地域資料もちゃんと整っており、どうやら城址公園のような性格の場所にある施設のようです。
そんなこんなで開場時刻になり、ボランティアの人たちが駐車場係や受付などをする中を館内に入りました。40人定員とのことですが、なるほど学校の教室より少し広いくらいの中、正面に高座が設けられています。ほんとに「かぶりつき」状態。演奏者との距離が、ごく近い。今回のプログラムは、
- J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番 久良木夏海(Vc)
- イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番より「バラード」 平澤海里(Vn)
- J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番より「ラルゴ」 平澤海里(Vn)
- ハルヴォルセン ヘンデルの主題によるパッサカリア 平澤海里・久良木夏海
というものです。案内にはイザイとバッハの順番が逆になっていましたが、実際に演奏された順です。
無伴奏チェロ組曲第1番は、6曲の中でいちばん親しんでいるせいか、奏者の息遣いまで聞こえそうな近い距離での演奏が、ダイレクトに飛び込んできます。おそらく、部屋からの反射による間接音よりも楽器の直接音のほうが強いために、いつもの文翔館議場ホールでの響きとはだいぶ違います。アグレッシブです。その分、主張が強めに感じられる、という面があるのかも。久良木さんのお話も興味深く聞きました。
続いて平澤さんのイザイとバッハ。無伴奏の曲を続けて聴いていると、チェロとヴァイオリンという楽器の性格の違いが感じられます。奏者の性格もあるのかもしれませんが、「おっとり」タイプのチェロに対して「勝ち気な」ヴァイオリン。直接音中心のかぶりつき席でイザイは少々刺激が強かった(^o^)/ しまった、これはもっと後ろの席を選べばよかった(^o^)/
そしてハルヴォルセン。個性の異なる楽器と奏者が組み合わされると、なんと面白いこと。このあたりが、合奏の良さなのでしょう。なるほど、無伴奏の曲のあとで二重奏を聴くと、ただの1+1ではない魅力が生まれるということがよくわかります。
アンコールとしてクリスマスにちなんだ曲を二曲、演奏してくれました。「きよしこの夜」と「We wish you a Merry Christmas」です。雪が降り出した坂の上で、強く集中した雰囲気の演奏会が、親密な雰囲気に変わっていくのが感じられました。
残念ながら、次回の予約はすでに埋まっているとのこと。コロナ対策上、お見送りはできないのでと、演奏終了後「写真撮影タイム」を許可してくれたのも良かったし、山形に良い演奏会がまた増えたなと感じられました。久良木さん、平澤さん、スタッフの皆様、ありがとうございます。
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