電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

NHK「立花登 青春手控え2」第7回「待ち伏せ」を観る

2021年03月01日 06時00分41秒 | 映画TVドラマ
先の土曜日、NHKの土曜時代ドラマ「立花登 青春手控え2」の第7回「待ち伏せ」を観ました。公式ホームページ(*1)の予告では、

牢から解き放ちになった三人が連続して殺される事件が起きる。次に解き放ちになる馬六(田山涼成)の命が危ないと考える登(溝端淳平)。そんな矢先叔父の玄庵(古谷一行)が倒れ、叔母・松江(宮崎美子)とちえ(平祐奈)から頼りにされる。数日後、馬六が解き放ちに。実は、嫁いだ馬六の娘・おかつが、一人暮らしの馬六を引き取ろうとしていた。藤吉(石黒賢)の助けを借りて馬六を守ろうとする登。しかし、馬六は不審な男たちに襲われてしまう…。

とありますが、まさにそのとおりの内容です。丈夫で働き者のおかつが、多田屋の後添えとして嫁ぎ、嫁ぎ先の旦那に大事にされています。女房の父親を引き取ろうというだけでなくたっぷり小遣いをあげていれば、そうそう不祥事は起こさないだろうというのですから、実に太っ腹な旦那です。人間ができています。

ところが、実はおかつの嫁ぎ先の商家の手代がとんだ曲者で、悪事の相談を見られた馬六が商家に引き取られると、自分の正体がバレてしまうことから企てた犯行でした。登と藤吉親分らの骨折りで助かりますが、さて馬六の生来のちゃらんぽらんさは治るものなのだろうか(^o^)/

叔父の玄庵は、どうやら不整脈で倒れたようです。酒の飲みすぎとはいうものの、おちえは登を頼りにするほかありません。頼りにされた登は、自分勝手ではありますがお年ごろのおちえの美貌に今更ながら気づいたようで、最後のベタな描き方はまあなんとわかりやすいこと(^o^)/



原作は藤沢周平『人間の檻~獄医立花登手控え(4)』の第3話(*2)です。手元にあるのは講談社文庫版ですが、最近は文春文庫でも出ているみたい。次回は最終回「処刑の日」。これは緊迫した見ごたえのある回になりそうです。ぜひ見なければ。

(*1):NHK「立花登青春手控え2」公式サイト
(*2):藤沢周平『人間の檻~獄医立花登手控え(4)』を読む〜「電網郊外散歩道」2007年10月


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2 コメント

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Unknown (さちこ)
2021-03-01 22:36:14
こんばんは。

「待ち伏せ」、見終わってから読み返してしまいました。
ほんと、原作どおりですね。
おかつさん、いいですわ。
手元の文庫本は、文春文庫です。
2017年に手にしたものです。
http://kita725.seesaa.net/article/449850311.html

NHKBSで放送が始まったのを受けて出版されたのかな。
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さちこ さん、 (narkejp)
2021-03-02 08:01:59
コメントありがとうございます。原作もいいし、ドラマ化もかなり丁寧に行われているようで、NHK の藤沢周平ドラマは良質なものが多いと感じます。おかつさん、良かったですね。多田屋の主人は人を見る目があるようですが、手代は猫かぶりが上手かったということでしょうか。
原作は文春文庫ですか。文字のポイントが大きくて良さそうです。私の講談社文庫は、文字が小さくてなかなか大変です(^o^)/
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