土曜の夕方、このところ毎週楽しみにしているNHKの連続時代劇「立花登青春手控え2」の最終回、「処刑の日」を観ました。原作は藤沢周平『風雪の檻・立花登手控え(2)』(*1)の最終話、「処刑の日」です。番組予告では、こんなふうに紹介しています。
ストーリーは原作に忠実なもので、まったくそのとおりです。処刑の前に死罪を申し渡す役人に対して、一介の牢医者にすぎない立花登が刑の執行を待ってほしいと願うやりとりは原作と同様に緊迫したもので、今回の藤吉親分と子分の直蔵の探索は無実の男を冤罪から救う、実に良い役まわりと言うべきでしょう。
それにしても、宮崎美子さん演じる叔母の松江さんは、家族思いではあるけれどセコさ満開(^o^)、無実の罪から救われた商家の主人・助右衛門と娘のおゆきが二人で礼に訪ねてきたのに家に入れようともせず、登が訪ねていく機会も全力でつぶします(^o^)/
もう完全に登をおちえの婿にしようと、余計な虫がつくのを妨げ、防御する姿勢です。いやはや、この年齢だからわかるオバサン族の深謀遠慮、全巻読むと結果的には良かったねとなりますが、まだこの時点では恋の花園なのか蟻地獄なのかわかっていない(^o^)
まあ、若い人たちの恋心はそんな思惑は蹴っ飛ばしていくのですが。
ところで、締まり屋の叔母・松江さんは、実は作者の奥様がモデルらしい(*2)。思わずクスッと笑ってしまいますが、これも藤沢周平流のユーモアでしょうか。
(*1):藤沢周平『風雪の檻・立花登手控え(2)』を読む〜「電網郊外散歩道」2007年9月
(*2):山形新聞「藤沢周平没後20年」の鼎談がネットで提供〜「電網郊外散歩道」2018年1月
妾を殺した罪で囚われていた商家の主人・助右衛門。娘のおゆきだけは、父が犯人でないと登(溝端淳平)に訴える。そんなある日、ちえ(平祐奈)が、助右衛門の妻と手代の新七が親しげに一緒にいるところを目撃、不審に思った登は、南町奉行所にもう一度調べ直しをするよう頼み込む。やがて藤吉(石黒賢)の協力で、事件の真相と助右衛門の家の意外な事情が徐々に明らかに。しかし、助右衛門の処刑の日が刻々と迫っていた…。
ストーリーは原作に忠実なもので、まったくそのとおりです。処刑の前に死罪を申し渡す役人に対して、一介の牢医者にすぎない立花登が刑の執行を待ってほしいと願うやりとりは原作と同様に緊迫したもので、今回の藤吉親分と子分の直蔵の探索は無実の男を冤罪から救う、実に良い役まわりと言うべきでしょう。
それにしても、宮崎美子さん演じる叔母の松江さんは、家族思いではあるけれどセコさ満開(^o^)、無実の罪から救われた商家の主人・助右衛門と娘のおゆきが二人で礼に訪ねてきたのに家に入れようともせず、登が訪ねていく機会も全力でつぶします(^o^)/
もう完全に登をおちえの婿にしようと、余計な虫がつくのを妨げ、防御する姿勢です。いやはや、この年齢だからわかるオバサン族の深謀遠慮、全巻読むと結果的には良かったねとなりますが、まだこの時点では恋の花園なのか蟻地獄なのかわかっていない(^o^)
まあ、若い人たちの恋心はそんな思惑は蹴っ飛ばしていくのですが。
ところで、締まり屋の叔母・松江さんは、実は作者の奥様がモデルらしい(*2)。思わずクスッと笑ってしまいますが、これも藤沢周平流のユーモアでしょうか。
(*1):藤沢周平『風雪の檻・立花登手控え(2)』を読む〜「電網郊外散歩道」2007年9月
(*2):山形新聞「藤沢周平没後20年」の鼎談がネットで提供〜「電網郊外散歩道」2018年1月
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