電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

NHK「立花登 青春手控え2」第6回「見張り」を観る

2021年02月14日 06時01分21秒 | 映画TVドラマ
土曜の夕方のお楽しみ、NHK「立花登 青春手控え2」を見ました。すでに第6回で、予告には

登(溝端淳平)は、町中で具合の悪そうな女・おとし(富田靖子)と出会う。おとしの亭主・酉蔵(浅野和之)は、傘張り職人だったが、酒飲みの怠け者で、おとしは一膳飯屋で働かざるを得なかった。そんなある日、登は牢の囚人から、押し込み強盗の計画を聞く。押し込みを企む連中は、酉蔵に見張りを頼もうとしているらしい。おとしを心配する登は、酉蔵に、おとしが死にそうだと嘘をつく。すると、慌てた酉蔵が、ある行動に出る…。

とあります。ははあ、あの話だな、とピンときました。原作は第4巻『人間の檻〜獄医立花登手控え』(*1)から「見張り」です。過去記事からですが、

第2話「見張り」、牢内で押し込みの相談をして行った奴がいる。女房の養生と遊び心で、酉蔵は見張りを引き受けた。どうやったら仲間から疑いを受けずに酉蔵を抜けさせることができるのか。

ふーむ、ドラマ化にあたって、具合の悪い妻の治療代を工面するために、という面を強調しているようで、女房のおとしの優しさや健気さを浮かび上がらせています。次回が「待ち伏せ」で叔父の玄庵が倒れる場面になるようですので、イメージの重ね合わせというか、そういった手法が意識されているのかもしれません。

まあ、女房殿が具合が悪くなると亭主が心を入れ替えて朝晩の食事も作ったりするというのは、なにも酉蔵に限った話ではなく当方もごく最近に心当たりがありますので、ちょいと「こちょびたい(くすぐったいの山形弁)」面もあったりします(^o^)/



今回のドラマ化は全部で8回。残すところあと2回です。最終回「処刑の日」の緊迫したやりとりと最後の甘酸っぱいシーンの対比がどのように描かれるかがシリーズ一番の楽しみですが、次回の「待ち伏せ」も意外なストーリーだったはず。期待したいと思います。

(*1):藤沢周平『人間の檻〜獄医立花登手控え(4)』を読む〜「電網郊外散歩道」2007年10月


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2 コメント

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Unknown (さちこ)
2021-02-14 10:41:47
おはようございます。

昨夜の地震、何もなくてよかったです。東日本大震災の余震だそうですね。あんな昔の・・と思いますが、地球規模のことは時間軸が違うのかも。

ドラマは、よくできているな~っていつも思います。
酒飲みの亭主には、水を頭からぶっかけて、ちょっと女房の病を大げさに言うのがよろしいのです。
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さちこ さん、 (narkejp)
2021-02-14 18:03:30
コメントありがとうございます。このドラマは、原作を大事にして脚本家が変な改変をしていないところがいいですね。
昨夜の地震は、たしかに東日本大震災の余震にしてはずいぶん間が空いたなあと感じます。これまでは、10年もあれば地震活動も収まっていましたので、そういう印象を持ったのだろうと思います。ただし、昭和から平成のはじめ頃までは地殻変動も安定期で、以降は活動期に入ったと考えると、10年くらいは軽く余震の範囲に収まるのかもしれません。
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