電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

万年筆のインク補充も猫に見つからないうちに

2023年05月16日 06時00分55秒 | 手帳文具書斎
昨日の山響定期演奏会レポートで力を使い果たし(^o^)、今日は静かに万年筆のインクを補充しました。
まず、プレピーPreppyにコンバータを付けて使っているカーキブラック(*1)のインク残量はほぼゼロに近づいていましたので、こちらを補充しました。インクコンバータを使っていますので、スポイトでカートリッジに補充するよりもだいぶ楽です。残っていたインクは空気酸化されていたらしく、だいぶ黒化していることがわかります。カーキブラックというのは、書いた直後はカーキ色ですが、徐々に空気酸化されて黒っぽく変化するという色の変化を楽しむもので、新しいカーキブラックインクとは書いた直後の色自体がだいぶ違います。



もう一つ、プレジールのオレンジ軸のインクはカーキブラックとカシスブラック(*2)を混色したゴールドオーカー風のインク(*3)で、昨年2月以来ですので、ほぼ1年3ヶ月ぶりになります。カシスブラックというのは、書いた直後はカシス色なのですが、徐々に空気酸化されて黒っぽく変化するというもので、これも地味色系で好みのインクです。これを混色してみたら、意外なほど良好なゴールドオーカー風のインクになりましたので、愛用しています。今回、このインクが切れかかっていましたので、危うく乾いてしまうところでした。古典インクはまるっきり乾燥させてしまうと厄介ですので、補充が間に合って良かった。タイミングよく、すぐに復活です。




そんなことをやっていたら、猫「李白」に見つかってしまいました! 李白クン、万年筆やインクにいたずらしちゃダメだぞ! 実に危険なやりとりです(^o^)/




ちなみに、インクを補充すると試し書きを備忘録ノートに記入します。その際は、(YYYY/MM/DD)形式で年月日を忘れずに付記しておきます。これとは別に、表計算にインクを補充した日付を記録しておくことで、およその使用頻度、補充間隔を把握することができる、という仕掛けです。

(*1): プラチナ社のクラシックインク「カーキブラック」を使ってみる〜「電網郊外散歩道」2020年9月
(*2): プラチナ社のクラシックインク「カシスブラック」が届く〜「電網郊外散歩道」2020年10月
(*3): クラシックインク「カーキブラック」と「カシスブラック」を混ぜたら〜「電網郊外散歩道」2020年10月

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山響第309回定期演奏会でモーツァルト、ライネッケ、ベートーヴェンを聴く

2023年05月15日 06時00分11秒 | -オーケストラ
日曜日、午前中はまずまずのお天気でしたので、寺の役員会の資料を準備してから桃の摘果作業を実施、午後の山響定期演奏会に備えて早目に切り上げ、昼食を済ませました。ところが、そこで痛恨のミス! いつもだと昼食後は鼻詰まりの治療にカルボシステイン錠だけを服用するのですが、たまたま1錠だけ残っていたフェキソフェナジン錠も一緒に飲んでしまったのです。朝と晩に1錠ずつ服用することになっていますので、朝と昼では通常の血中濃度よりもかなり高くなったためでしょうか、運転中にも強烈な眠気に襲われました。ああそうだ、はじめはアレルギー性鼻炎の治療にジルテック錠を用いていたのですが、通勤時の運転が眠気で危険を感じてアレグラへ、後にフェキソフェナジンに変更してもらったのでした。なんとか山形テルサにたどり着き、座席に座ってあとは眠っても大丈夫な体制で開演を待ちました。



プレトークは西濱事務局長と阪哲朗さん。定期会員と協賛企業の増加が報告され、山響の経営危機の頃に定期演奏会を1回2公演から1回1公演に減らしたことがあり、それをもとに戻す最初の回にワルター・アウアーさんが出演(*1)してチケットが完売したのだそうな。それは記憶にあります。もう一つ、阪哲朗+山響のベートーヴェン交響曲シリーズDVDは、今回の第3番の収録であとは第9番を残すのみとなりましたが、やっぱり選集と全集では意味合いが違いますので、来年の夏頃に県民ホールで第9番をやりたいとのことでした。眠気にぼーっとしていますが、それは楽しみです。

さて、第1曲はモーツァルト「アンダンテ」ハ長調、K.315 です。楽器編成はぐっとこじんまりしていて、指揮台の左脇にソリスト(フルート)が立ち、それを取り囲むように、左から第1ヴァイオリン(6)、チェロ(3)、ヴィオラ(4)、第2ヴァイオリン(5)、コントラバス(2)はチェロの左後方に位置します。正面後方にはオーボエ(2)、ホルン(2)という配置です。山響の優しく穏やかな弦楽合奏に管がそっと合いの手を入れる中でフルートの旋律が奏でられます。フルート協奏曲の緩徐楽章として書かれたらしいのですが、まるでオペラのプリマドンナのアリアのようで、これはもうフルート奏者の見せ場です。最後のカデンツァの見事さ!

2曲めはライネッケのフルート協奏曲です。ライネッケという人はロマン派の作曲家で、ブルッフやグリーグの先生でもあるという程度の認識で、作品のCDは持っていませんし、実演はもちろん、TVやFM等の放送でもたぶん接したことはないと思います。その意味では、予習のために「Reinecke flute concerto」で検索してなんどか聴いた YouTube 動画が初めての体験でしょう。
楽器編成は、独奏フルートに加え、Fl(2)-Ob(2)-Cl(2)-Fg(2)-Hrn(4)-Tp(2)、Timp,Triangle に 8-7-5-5-3 の対向配置の弦楽5部というものです。先のモーツァルトと比べるとコントラバスが3本になった影響か、オーケストラのズシンと来る響きが印象的です。第1楽章:アレグロ・モデラート。第2楽章:レント・エ・メスト。第3楽章:フィナーレ、モデラート。ティンパニがバロックティンパニでないことに気づき、よくよく解説を見たら、この作品は作曲者の最晩年にあたる1908年、84歳のときの作品なのだそうで、意外なほどロマン派しているなあと驚きました。ステキないい曲です。CDがほしいなあと思うほどに、素人音楽愛好家にとっては思いがけず未知の分野が拓けたような感覚があります(^o^)/

ブラヴォー!の掛け声が飛び、聴衆の拍手に応えてアンコールはドビュッシーの「シランクス」でした。無伴奏フルートの神秘的な響きに魅了されました。



しかし、いつも感じますが、このアンコールの曲名を知らせてくれる手書きの文字、とても読みやすくおしゃれな書体で、いいなあと感じます。こういうところも、山響の関係者の皆さんの努力の現れなのかも。

後半はベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調、泣く子も黙る名曲中の名曲「エロイカ」です。楽器編成は、Fl(2)-Ob(2)-Cl(2)-Fg(2)-Hrn(3)-Tp(2) に Timp. そして 8-7-5-5-3 の弦楽5部です。作曲当時の楽器の状況に合わせて、Hrn と Tp はもちろんナチュラルタイプで Timp もバロック・ティンパニです。こういうふうに、古楽器だけでなく古楽奏法も取り入れて作曲当時に近づけた演奏をするのが山響の特色あるスタイルです。そしてその効果は、冒頭のティンパニの強打でも明らかです。快適なテンポで、柔らかさのある若々しいベートーヴェン。一時代前の、重々しく遅めのテンポで英雄の巨大さを表そうとしたものとは一線を画する、歌心ゆたかな現代のベートーヴェンと言うべきでしょう。ナチュラルブラスの響きで聴く「エロイカ」は、突出しない good balance で、木管や弦楽の魅力も引き立たせていました。指揮の阪哲朗さん、コンサートマスターの犬伏亜里さん、山響の皆さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。



ここからは余談ですが、速めのテンポで躍動する第4楽章で、例の演歌みたいな旋律が歌い始めるところ、レガートっぽく演奏されるといかにも演歌みたいで個人的に違和感がある箇所なのですが、あそこも力強く区切るように演奏され、演歌っぽくなくて良かった(^o^)/
間違えて飲んでしまった抗アレルギー薬の眠気効果にも負けずに頑張った第309回定期、今回もほんとに良い演奏会でした。良かった〜(^o^)/

写真は、休憩時に購入したアウアーさんのCD。これから農作業の合間に楽しみに聴きましょう。



そうそう、来年夏の第九で完結するという阪哲朗+山響のベートーヴェン交響曲全集DVD、ぜひ欲しいです。今から楽しみです。

(*1): 山形交響楽団第252回定期演奏会で西村朗、モーツァルト、ベートーヴェンを聴く(1), (2)〜「電網郊外散歩道」2016年5月



おまけ。山形テルサの入り口付近です。若葉の季節が目に鮮やかで、ひそかにヒッチコック監督しています(^o^)/

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演奏会に間に合わせようと畑にサトイモ苗等をせっせと植え付け

2023年05月14日 06時00分39秒 | 週末農業・定年農業
週末の山響こと山形交響楽団の定期演奏会に間に合わせようと、畑にサトイモ苗等をせっせと植え付けました。ゴールデンウィーク中に耕して施肥しておいた畑に畝をつくり、黒ポリエチレンシートでマルチを張り、サトイモ苗、サツマイモ苗、カボチャ苗を植えました。

まず、植える前の Before 画像です。5月5日撮影。以前、亡父が休耕田に客土して畑にしたところですが、亡母が年老いて自宅からこの畑までの距離を歩くことができなくなり荒らしてしまっていた畑を、私たちが数年前に復活させたものです。



金曜日、ここにサトイモ苗を30株ほど植え付けました。品種は「どだれ」です。1畝に15株、2畝で計30株で、畝間は90cm、苗間隔は60cmです。




続いてサツマイモ苗を苗間隔70cmで1列植えました。隣のサトイモ畝との間を広く取り、サトイモの蔓が広がる余地を残します。それ以上に伸びたら、蔓返しをします。ここまでは良かったのですが、黒マルチシートが足りなくなってしまい、カボチャは残りの黒マルチシートでなんだか間に合せ風になってしまいました。とりあえず、今シーズンのジャガイモ、サトイモ、サツマイモ、カボチャはぜんぶ植え終わりましたので、無事に成長してくれることを願っています。



この畑には、亡父母が植えたギボウシとウルイがあります。これまでほったらかしでしたが、なんとかまだ絶えずに生きているみたいです。




今年は、できればせっせと草取りをして、ギボウシとウルイも勢いを回復したいところですが、さてどうすればいいのか、これからの研究課題です。

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デスクに向かうとやってくる猫

2023年05月13日 06時00分31秒 | アホ猫やんちゃ猫
我が家の猫「李白」は、貰い受けた元飼い主(息子の友人)によれば、父:マンチカン、母:ブリティッシュ・ショートヘアから生まれたのだそうで、それぞれの特徴を受け継いでいるようです。去勢手術を受けたためか、体は大きくなりましたが声は子猫のままで、いたずら好きも変わらず、我が家中に可愛さを振りまいています。先日、某親戚の70代の人からは「月形半平太」の尊称を賜り、額の「八割れ」の毛色になるほどと思ったものでした。



李白クン、私が書斎でデスクに向かうと、必ずと言っていいほどデスクに上がってきます。ノートにメモしていると、万年筆にちょっかいを出してきますし、仕方なくノートを片付ければマウスを枕に「毛皮のマハ男」クン状態になります。まったくもう!とは言いながら邪険にもできず、全く困ったものです(^o^)/

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こんどの週末は山響第309回定期演奏会

2023年05月12日 06時00分10秒 | -オーケストラ
若葉の季節となったこんどの週末は、山響こと山形交響楽団の第309回定期演奏会(*1)が開かれます。今回のプログラムは、

  1. モーツァルト:アンダンテ ハ長調 K.315
  2. ライネッケ:フルート協奏曲 ニ長調 作品283  ワルター・アウアー(Fl)
  3. ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」作品55
      阪 哲朗 指揮、山形交響楽団

というもので、ウィーンフィルの首席奏者ワルター・アウアーさんのフルートを聴くことができるというところが注目です。また、阪哲朗さんと山響の「エロイカ」を聴くのも楽しみ。これは野菜苗の植え付けがまだ完了していないなどといってはいられません。万難を排して、今日中にサトイモ苗の植え付けを終わらせて、週末の山響定期、クラシック音楽三昧に向かわねば。

(*1): 第309回定期演奏会・山形交響楽団〜山響公式WEBサイトより

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表計算で鼻づまり対策の服薬シミュレーションを試みる

2023年05月11日 06時00分44秒 | 健康
先日、かかりつけの耳鼻咽喉科医院を定期受診した際に、最近の疑問点について相談してみました。私の場合、鼻洗浄と抗アレルギー薬と点鼻薬で対応しつつ、鼻水を出して鼻づまり状態を改善させるカルボシステイン錠を服用することで対処していますが、この効果時間が意外に短いことが背景にあります。

私:最近は鼻づまりがだいぶ改善されてきているが、夜中に鼻づまりで目がさめたり、朝、とくに朝食前がフガフガしてしまいます。カルボシステイン錠の服用間隔が、夕食後から朝食後まで12時間と長いので、夕食後すぐではなく食後1〜2時間くらいで服用することにしてもかまわないでしょうか。
先生:問題ありません。

ということでした。また、薬局の薬剤師さんも同意見でしたので、服薬間隔のシミュレーションを試みました。まず、基礎データとして Google で「カルボシステイン 薬物動態」で検索し、この薬の血中濃度のデータを含む資料(*1)を見つけましたので、このグラフから服用後の時間(h)と血中濃度の値(μg/mL)を読み取り、表計算に記入します。元データは服用後30分のものもありましたが、今回は1日の変化を1時間単位で見たいので割愛し、朝食時刻を固定して昼食後と夕食後の服用時刻を少しずつずらしてグラフを重ね合わせ、血中濃度の変化を見たものです。

その結果、朝食後、昼食後、夕食後の服用時刻をそれぞれ8時、13時、19時としたときの血中濃度の変化は次のようになります。



この場合、生活時間帯には合致しており、日中の血中濃度は確保されていますが、夜間、特に未明から朝方は血中濃度はずっとゼロになってしまいます。夜中に目が覚める、朝の鼻づまりなどの理由はこれで説明がつきます。

そこで、朝食後の服用時刻は同じ8時とし、昼食後と夕食後を6時間ずつあけてそれぞれ14時、20時にしてみると、血中濃度の変化は次のようになります。



この場合、日中の血中濃度は最低でも0.5μg/mLとなり、明け方近くにようやく0になる形ですので、良質な睡眠が期待できそうです。

ふーむ。服用忘れに注意する必要はありますが、これなら今よりももう少し改善が期待できるかもしれません。試してみる価値はありそうです。若い頃、なにかと表計算でシミュレーションしてみた経験が、こんな形で役立っています。LibreOffice の Calc がフリーで使えるのがほんとにありがたいところです。

(*1): 気道粘液調整・粘膜正常化剤 日本薬局方 L-カルボシステイン錠〜JAPIC PDFファイルの1頁、右下の血中濃度のグラフより。

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「泉のように」というけれど〜アイデアの源泉

2023年05月10日 06時00分56秒 | Weblog
難しい課題に直面した時、不思議なもので誰かが良いアイデアを出してくれることが多いものです。とりわけアイデアの豊富な人というのはいるもので、どこからか泉のように湧き出るのではないかと思ってしまうほどです。

写真は某所で地下水が湧き出すところですが、ご覧のとおりまるで普通の景色、何の変哲もない場所です。ところが、ここは湧水が途切れないらしい。あまり大量ではないけれど、流れが途切れることなく続いています。泉というのは、おそらく少量でもずっと湧水が続いていくことで窪地に水がたまり、水面が一定の広がりを持っているところなのでしょう。チョロチョロ少ない水量がずっと続いていることで泉として認識される。たぶん、派手にドバっと水が流れてあとは途切れるようなタイプの水源とは違う。地下の伏流水の規模と量によって、途切れない湧水が生まれるのでしょうから、たぶん人間のアイデアの出方も同じで、固定化されていない知識と経験が地下水のように蓄えられ、それが自由に組み合わされて発想されることで、アイデアが出てくるのではなかろうか。

【追記】
泉とはなんら関係がないのですが、ベートーヴェンのチェロソナタ第3番が聴きたくなりましたので、貼り付けます。無理にこじつければ、泉のように湧きいづる楽想! YouTube より、ロストロポーヴィチとリヒテルの演奏です。

Beethoven: Cello Sonata No. 3, Rostropovich & Richter (1961) ベートーヴェン チェロソナタ第3番 スラヴァ&リヒテル


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パソコン更新の考え方とタイミング

2023年05月09日 06時00分25秒 | コンピュータ
昨日の記事で、ワープロソフトで文書作成の機会が増えていることを話題にしましたが、現用のパソコンはけっこうな年数が経過しています。メインのデスクトップ機 hp Pavilion 550-240jp/CT は、2016年の10月に購入(*1)していますので、すでに7年になります。



この間、一度 HDD を更新(*2)していますので、今のところは大丈夫ですが、平均耐用年数を考えると近々メインボードや電源の不調が起こってもおかしくない時期に入ってきています。Core i3-6100 プロセッサに 16GB のメモリを積んで、OS が Ubuntu Linux 20.04 LTS ですので、まだハード的な陳腐化は感じておりません。できればもう少し長く使い続けたいところです。



一方、Windows サブノート機 Lenovo ThinkPad E130 は 2013年6月の購入(*3)ですので、すでに10年になります。公私ともにもっぱらプレゼン用途に使い、日常的に使用してきたわけではありませんので、まだ故障らしい故障はありませんが、セレロン(1.5MHz)、Windows8(64ビット)、8GB メモリという購入時の条件は、Windows10 には厳しくなっているようで、Linux 機と比較すると動作が目立って遅く感じます。更新するならばこちらの Windows 機のほうが先になりそうです。

この、コンピュータの更新について、私はこんなふうに考えています。

  • 新旧にかかわらず、自宅に複数台のコンピュータを持ち、異なるOSで使う。例えば一方が Linux のメイン機に、もう一方は Windows のサブ機とし、一方がトラブルを生じてももう一方が使えるようにしておく。(職場でのNimdaウィルス対応時の教訓から。) もっとも、そういう考え方がマニア=少数派なのかもしれない。
  • 重視するのはCPUよりもメモリ量で、更新時に標準となるメモリの2倍、今ならば標準が8GBなので16GBで更新する。
  • 現在は円安に加えて半導体不足の時期なので、値段が高めでしかも高級品以外はメモリが8GBに固定されている場合が多く、不自由である。更新のタイミングはメモリ供給の状況がもう少し改善され、hp 等の直販サイトで実用価格帯の製品が8GB固定でなく16GBに拡張できるようになった頃(*4)が良いだろう。

自動車業界などでは、半導体不足も少しずつ改善の傾向が見られるとのことですが、もう少し落ち着いたら Windows PC の更新を検討することにしましょう。そんなふうに考えると、現用デスクトップ Linux 機は長く実用的に使えて、いい買い物だったなあ。ThinkPad は Linux サブ機として延命できそうかも。

(*1): LinuxパソコンとしてhpのPavilion550-240jp/CTを注文する〜「電網郊外散歩道」2016年10月
(*2): Linux-PCのHDDを更新しUbuntu20.04日本語Remixを導入する〜「電網郊外散歩道」2020年8月
(*3): 再びRhinkPad〜新しいサブノートパソコンを検討する〜「電網郊外散歩道」2013年6月
(*4): メモリが8GB固定というのは、メモリ供給量の不足を背景に、高価格帯の製品に振り向けるために普及価格帯の製品は8GB固定としているためでしょう。供給が潤沢になれば、実用価格帯の製品にも選択肢が出てくるものと思われます。

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最近、ワープロソフトで文書を作る機会が増えた

2023年05月08日 06時00分14秒 | コンピュータ
この春で非常勤の仕事もすっかりやめ、農作業の合間に地域の役割を果たすような生活になりました。そんな関係で、最近、さまざまな文書を作る機会が増えています。中身はお知らせや会報のようなものが中心で、これまでのような数式やグラフ、図版を多用したものとはだいぶ違いますので、特殊なコンピュータ組版のソフトウェアを使う必要はなくなりました。私のメイン機 hp の Pavilion 550-240jp/CT の OS は Ubuntu Linux 20.04LTS を採用していますので、使えるのはこの上で動作するアプリケーションに限られます。当然のことながら、Libre Office のワープロ Writer や表計算 Calc が中心となります。退職前の職場では Word/Excel が中心でしたが、マイクロソフト社には MS-DOS の時代から今まで、充分に貢いできたのだから、退職してからも使い続けなければならない義理はないでしょう。自分の中で使えれば充分だし、他の人に引き継ぐ時には docx / pdf 形式で渡せば良いのではなかろうか。

先日、作成した町内会の「お知らせ」文書は、A4判1枚に14ポイントの Noto Sans CJK Light 書体を採用し、なんだかおしゃれな感じに仕上がりました。いえ、別に気取って作っているわけではありません。何も考えずに MS明朝 で作ると、視力の弱った人には細い線が読み取りにくいものです。視覚障碍(全盲)の祖母に育てられたせいもあり、年齢的に視力の弱った人でも読みやすいように、ユニバーサルフォントに近い出来上がりとしたい、というねらいです。



作成したファイルは、例えば「2023お知らせ0501.odt (あるいは.docx)」というファイル名で「mydata」ディレクトリ(フォルダ)中に「町内会関係」というサブディレクトリ(フォルダ)を作って保存します。
「mydata」フォルダ中には、他に以前から総代として作成している「寺関係」のフォルダがあり、こちらにも役員会や総会資料などが保管してありますが、表計算の名簿データなど重要なものも少なくありません。同様に、「2023寺役員会0319.odt (または.docx)」などとして保存します。
うーむ、なんだか30年前に戻ったような気分がしないでもない(^o^)/

そういえば、昔、データを CD-R にバックアップしていた頃はファイル名に半角のハイフン(-)を使うことができず、アンダースコア(_)にしなければならなかった。例えば「SD2_116.LZH」みたいにです。今は USB 接続の外付け HDD にバックアップを取っていますので、こうした制約はなくなりました。Google Photo からスマートフォンで撮影した写真をブログ用にダウンロードし、2023春景0401-01.JPG、2023春景-02.JPG などと連続する名前を付けて保存するにも便利です。



何を今更な話題ですが、私のブログを見に来る方は必ずしもパソコン等の情報機器に堪能な方ばかりではないようですので、ちょっとしたことでも何かしら参考になる場合もあるかもしれないと思い、書いてみました。

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モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第1番」を聴く

2023年05月07日 06時00分37秒 | -協奏曲
昨日は久しぶりに雨が降り、白っぽく乾いていた田畑が黒っぽく変化し、恵みの雨に潤っているようです。若葉の季節に、街路樹も庭木も緑が鮮やかで、果樹園は花を落とし緑の葉が競うように茂っています。暑くもなく寒くもなく、上着もいらない実に爽やかな気候。あいにく畑に出るのはためらわれる降り方ですので、晴耕雨読、年中音楽の素人音楽愛好家にはちょうどよい、格好の音楽鑑賞タイムとなりました。

取り上げたのは、モーツァルトの「ヴァイオリン協奏曲第1番、変ロ長調 K.207」です。自筆楽譜の筆跡や用紙等の研究から1773年に作曲されたというこの曲は、どうやら最初のピアノ協奏曲よりも早く、モーツァルトの最初の独立した協奏曲作品なのだとか。ふーむ、そうなのか。第1楽章:アレグロ・モデラート。第3番に通じる始まり。第2楽章:アダージョ。第3楽章:プレスト。今で言えば高校2年生にあたる17歳の作品は、こんな若葉の季節に楽しむのにふさわしいものです。

■スターン(Vn)、セル指揮コロムビア響、1961年1月22日・23日
 I=6'43" II=8'30" III=5'37" total=22'50"
■寺神門亮(Vn)、ラ・プティット・バンド、1997年5月、ワルシャワ、ポーランド放送スタジオ
 I=6'43" II=8'08" III=5'03" total=19'58"

ジョージ・セルが共演者に選ぶ場合、どちらかというとあまりクセの強いタイプは避けているように感じますが、アイザック・スターンという米国音楽界のビッグネームと共演した録音というのは、それだけで興味深いものです。実際、何かいいことありそうな気がする始まりを持つ第3番の演奏(*1)は素晴らしいもので、このLPは長年の愛聴盤となっています。手持ちのLPの組み合わせは第3番と第5番で、第1番の録音の存在を知った(*2)のはまさしくパブリック・ドメインの恩恵によるものです。この動画の写真を見ると、どうも最初のLPは第5番「トルコ風」と第1番の組み合わせで発売されているようです。

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207 スターン(Vn), セル指揮コロムビア響
MOZART Violin Concerto No 1


もう一つ、寺神門亮のDENON盤は、いわゆる古楽系の演奏ですが、テンポも第1楽章などは意外なほど落ち着いていますし、やや速めのテンポではありますが穏やかな第2楽章、活気ある第3楽章など、響きは澄んでいて、古楽系の良さを感じさせます。

実演でも松田理奈さんと山響の演奏(*3)に接しています。あれは2013年でしたから、早いものでもう10年になるのですね! モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第1番、なかなかステキな音楽です。

(*1): モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第3番」を聴く〜「電網郊外散歩道」2005年10月
(*2): モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207 〜 クラシック音楽へのおさそい 〜Blue Sky Label 〜
(*3): 山響モーツァルト定期第19回でヴァイオリン協奏曲第1番と交響曲第23・28番等を聴く〜「電網郊外散歩道」2013年6月

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大型連休のメリットとデメリット

2023年05月06日 06時00分11秒 | 季節と行事
ゴールデンウィークもすでに土曜日。渋滞を避けて早い時間に帰省先から帰ろうとしている皆様、ご苦労さまです。どうぞ気をつけてお帰り下さい。

さて、勤め人生活からリタイアした今、毎日が連休のようなものですが、世間の大型連休は何かと影響があります。退職生活での大型連休のメリットとデメリットを考えてみました。まず、メリットから;

  • スーパーや商店ではお惣菜やお弁当等が増え、野菜や魚肉のほかに山菜などの食材も豊富に並びます。大型連休でお出かけしてくたびれて、ご飯作りまでは出来ないから、ということでしょうか。あるいは連休を利用して帰省する家族にご馳走をしたい、という家庭が多いのでしょうか。
  • 平日だと飛び込んでくることが多い電話営業や迷惑電話がほとんどありません。迷惑電話の業者も人集めが難しいのと、ターゲットが不在のことが多いのかも。

うーむ。あまり多くないような。では逆にデメリットは;

  • かかりつけの医院や歯科医院がみな休みで、柏餅を食べたら右奥歯の詰物が取れてしまったのに、対応してもらえない(ToT)
  • 鼻洗浄用のサイナスリンスのリフィルが少なくなっていたのに気づかず、購入しようと耳鼻咽喉科近くの薬局に行ったら休みだった。仕方がないのでドラッグストアで別種類の鼻うがい洗浄剤を購入したが、ぬるま湯で調整するのではなくて出来合いの液体なので、朝晩は冷たすぎる(ToT)
  • 野菜畑を再度耕うんして苗床を作っているが、耕うん機用のガソリンが残り少ない。携行缶で購入するにも、農協のスタンドは休みだし、一般のスタンドでは携行缶でガソリンを購入するのがなんだか難しくなっているみたい。

まあ、ほとんど「先を読んでない!」と喝を入れられるようなレベルのものですが、奥歯の詰物が取れるなんてのは先を読むことも出来ないし(^o^)/ どうしても必要なサイナスリンスのリフィルは、某密林の通販でも入手可能なようで、さっそく注文してしまいました。



妻に「どこかに連れていけ〜!」と文句を言われるのもデメリットの中に入るかもしれませんが、目下のところ野菜苗を植えるのに精一杯なのはお互いにわかっています。写真はナス苗を植え終わったところです。ただ植えただけではダメですので、風対策に支柱を立て、ヒモで8の字に固定しています。昨日は、自宅から少し離れたところにあって近年復活させた畑(*1,2)を施肥し再耕うんし、サトイモとジャガイモとサツマイモ、カボチャ苗を植える段取りをしました。これらが一段落したら考えましょう。



(*1): 荒らしていた畑を復活させる〜「電網郊外散歩道」2019年5月
(*2): 復活させた畑を荒らさないために〜「電網郊外散歩道」2022年6月

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服薬の間隔と鼻詰まりの時間帯

2023年05月05日 06時00分42秒 | 健康
鼻づまり対策として、カルボシステイン錠がある程度は効果が上がっているようです。服用後1時間位で効いているのが感じられますが、どうも5〜6時間くらいで効果が弱まるようです。日中はなんとか鼻呼吸できているのに、夜は口呼吸になってしまい、途中で目がさめてしまう傾向がありますし、翌日の朝食が鼻づまり状態で食事にのぞまなければいけないことが多いです。これはカルボシステイン錠を食後に服用していることから、夕食と朝食の間が12時間と長く血中濃度が充分に保たれないためではないか、と考えました。こんど耳鼻科の通院の際に、先生にきいてみましょう。実際問題として、夕食と朝食の間の時間を短くすることにも限界がありますし、夕食直後ではなく1時間後、あるいは寝る前ではダメなのか。このあたり、どうも「薬物動態」と関連があるらしい。



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今年も野菜苗を購入する

2023年05月04日 06時00分14秒 | 週末農業・定年農業
例年、同じような時期になっていますが、今年も野菜苗を購入しました。いつもの「農家の店」から、昨年の「農作業ノート」の購入実績を見ながら、妻と「去年は多かったね」「少し減らそうか」などと相談しながら苗を選びます。店の人に伝票を書いてもらい、レジで支払いをして、苗を軽トラックの荷台に運びます。そんなふうにしてとりあえず購入したものは;



大口としては、サトイモ「どだれ」の30株でしょうか。本当は昨年の芋を種芋にして植えれば良いのでしょうが、ほとんど全部を送ったり食べたりしてしまいますので、あらためて購入することになってしまいます。収穫時の量(*1)を考えれば、充分に元は取っているでしょう(^o^)/



その他、ナス、トマト、ピーマン、キュウリ、ブロッコリー、サニーレタス、カボチャ、ししとう、ゴーヤなどを購入。残念だったのは、ネギ苗をいつもは束で予約購入しているのですが、今回は予約を忘れたために、なんだか情けないようなネギ苗になってしまいました。今回、買い忘れたのはサツマイモくらいか。これは次回かな。



というわけで、今日から植え付けに入ります。妻と二人の共同作業、明後日には雨の予報ですので、今日明日中に終えたいところです。

(*1): サトイモの収穫を少しずつ進める〜「電網郊外散歩道」2022年10月

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TV番組「ポツンと一軒家」が西日本に多い理由

2023年05月03日 06時00分43秒 | Weblog
人気テレビ番組「ポツンと一軒家」は、土曜の昼の再放送?を楽しく観ております。人里離れたポツンと一軒家を Google マップで探し出し、テレビクルーが訪ねて行ってそこに住む人の暮らしぶりや来し方などを取材するという内容で、さまざまな人生が見られてたいへん興味深いものになっています。ところでこの番組、どうも舞台が西日本に多く、東北地方など雪国ではあまり出てこないように感じます。実際にどうなのかは不明ですが、もしその感じ方が正しいとしたら、その理由はおそらく冬季の積雪量にあるのではなかろうか。

高橋義夫著『風吹峠』(*1)などに見られるように、冬の雪国では道路と除雪が生命線です。健康不安をかかえる高齢者の場合、降雪があっても確実に除雪される道路があってはじめて安心して暮らせるというものです。逆に言えば、住んでいる人がいる限り除雪をしなければいけない市町村の財政的な負担や人手の確保の問題も大きく、また実際に未明から除雪業務に従事する人たちの苦労も大きなものがあります。そういったことを知っているだけに、雪国の山間部に住む人たちは冬季間だけ山を降りる生活を選択するのでしょうし、やがて里暮らし、町暮らしが定着していくのでしょう。それが、雪国にポツンと一軒家が少ない理由なのでは。西日本では、比較すると降雪量が少ないために、こうした面が浮き彫りになってこないからなのではないかと考えています。

当地は、山形県内には珍しい人口微増地域ですが、その背景にあるのは、山間部や多雪地域から里暮らし、町暮らしに移行する人たちの存在でしょう。サクランボ畑やリンゴ畑が宅地に転用され、ちょっとした小規模ニュータウンに変わっていくのを見ると、そうした社会的な変化が静かに進んでいることを実感します。

(*1): 高橋義夫『風吹峠』を読む〜「電網郊外散歩道」2009年12月
(*2): 果樹園と宅地化、原野化〜「電網郊外散歩道」2019年6月

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5月を契機に備忘録ノートを新しくする

2023年05月02日 06時00分43秒 | 手帳文具書斎
5月を契機に、備忘録ノートを新しくしました。今回も、A5判のA罫24行のツバメノート100枚のものを使います。表紙に「2023(2)」と記入し、2023年の2冊めであることを表します。表見返し(表紙の裏)には古い封筒を適当な大きさに切って貼り付け、ちょっとしたメモ等のポケット用途に使います。最初の5枚(10頁)は「CONTENTS」として

□記事のタイトル(日付YYYY/MM/DD)

という形式で一覧できるようにしておき、6枚目から備忘録の内容を書いていきます。こちらも、チェック欄と記事タイトルと日付(YYYY/MM/DD)を書き入れ、特に1日1件1頁のような制約は設けていませんで、記事と次の記事との間は2〜3行あけて、続けて使います。したがって、読んだ本の摘要など1件の記事が数ページに及ぶようなこともあり、逆に短いときには数行で終わることもあります。

本や文房具などを購入したときは、レシートを固形糊で貼り付けておきます。映画や演奏会チケットの半券などは、当日の感想と共に貼り付けておきます。毎日更新を続けているブログ記事のネタは、こんなふうにして積み重ねた備忘録の中から選んでおり、ブログで題材として使った場合は、そのネタ記事のチェック欄をチェックするとともに、CONTENTS のほうもチェックするようにしています。そんなわけで、記事に困ったときには過去のノートでチェックの付いていないものの中から使えるものを探し出して、現在の状況にあわせて書き直すことが多いです。

1979年からずっと保存している備忘録ノート(*1)は、すでにかなりの量になっていますが、とくに近年A5判のノートを使うようになってから(*2,3)は、携帯性と記録保存性のバランスが良好なためか、書き込む量が多くなっているようです。

【追記】
A5判にしてからだいぶなりますので、A5判にした事情や変更の結果どうだったかなどの過去記事を注に追加しました。

(*1): 紙が先か筆記具が先が〜「電網郊外散歩道」2008年8月
(*2): 備忘録ノートをA5判にして変わったこと〜「電網郊外散歩道」2010年4月
(*3): A5判化してからの備忘録ノートの動向〜「電網郊外散歩道」2019年11月

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