偶然、メールを通して国際的な法学者の村瀬先生が、沖縄の歴史的人物「牧志朝忠」についてすでに小説を書かれていることを知りました。その小説の中のジュリ(遊女、尾類)として登場するチルの縁で、博論で『「辻遊郭に見る近代沖縄芸能史研究」ー遊郭、ジュリ、芸能』をまとめたわたくしにご連絡があったということです。しかし、45ページほどの博論の要約を読まれて〈もちろんかなりの文献を読まれています〉、外交としての文 . . . 本文を読む
小冊子だが、中身は佐々木薫さんの詩集同様、とても熱い!山里永吉さんや崎間敏勝さんのお名前が冒頭から登場し、懐かしい思いに駆られた。あとがきを含めて127ページのこの著書は、今年復帰50年のどの特集よりインパクトを受けた。佐々木さんが東京で体験した日本とは「沖縄を半永久的にアメリカに基地として提供します」(天皇メッセージ)という実に身勝手な国であり、六十年安保改定反対のデモを圧倒的な暴力で蹴散らし、 . . . 本文を読む
『わが夜学生』を99%読み終えたのは去年の暮で、著者に長めの所感を書き送りたいと思いつつ、そのままにしていた。「母なるものの力こそ生の源泉であり、詩の源泉でもあると思うようになっている」と書かれた栞に感銘を受け、絵葉書に母親として頑張りたいと送ったと記憶している。まず冒頭の「大阪弁―たくらみの言葉」に感銘をうけた。大阪弁の奥深さを、笑いの底にあるもの、ご自分の父親のことを含めて、直に短歌をご紹介さ . . . 本文を読む
18世紀琉球を代表する詩人、芸術家の朝敏は、その名前を口にするだけで、心がキューンとなる存在だ。琴線に触れる。琉球王府時代の美を象徴する作品を残した。西銘さんの分厚い評論集をめくることに、ワクワクしている。詳細は後ほど〜。平敷屋朝敏の作品について、年月をかけて研究されてきた西銘さんのパッションがあふれている評論集です。以前読んだ論考もあるのですが、改めて紐解くと、やはり平敷屋朝敏の実在した歴史、組 . . . 本文を読む
現名護市三原の豊かな自然の中で育まれた感性と天分が、90年以上の人生を全うする中で、常に高い志を、不撓不屈の精神で貫き、それを存分に教育に、英文学研究に活かし、社会の発展と安寧のために貢献されたことが、濃厚にまとめられた芳書から伝わってきました。瀬名波榮喜先生、ご出版おめでとうございます。ワーズワースに傾倒・敬愛されカンザス大学で博士号を取得された瀬名波先生は琉球大学英語英文科では、W.E.Yea . . . 本文を読む
地元の新聞で紹介された小松原 織香さんのこの書籍『当事者は嘘をつく』を近くの書店で求めたらすでに売り切れだった。在庫は多くはなかったのかもしれない。ネットで調べてみたらとてもいい書評があった。書評サイトがあって、読んでいたら、なぜかわかったような気になって、買い求めたくなったり、逆にもう買うことはないや、と思ったりする。最近は社会なり彼方の事象が目まぐるしくて、ネットのSNSに首ったけである。以倉 . . . 本文を読む
取り寄せて読まずにいた評判の本を読み終えた。「SDGsは現代のアヘンである」に衝撃を受けたが、なるほどだった。資本主義の超克のことばが言われてきたが、その可能性が見えた気がした。 . . . 本文を読む
両書とも、アマゾンのメールで案内があって特に21 Lessonsは英語バージョンを学生たちと読みたいと去年思っていて、Kindleバージョンを申し込もうと思っていたゆえでもある。Yuval Harariさんの発言はYouTubeで結構拝聴していて、氏の言葉の明瞭さと警告、情熱的な語りに魅了されていたので、最新の著書の翻訳版は『ホモ・デウス』もBook offで見かけたが、この21 Lessonsにはなぜか手を伸ばした。翻訳を読み始めたが、言葉がみずみずしい。なかなかじっくり読めないままだがー。 . . . 本文を読む