志情(しなさき)の海へ

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「九人の迷える沖縄人」←1972年の日本復帰を問う久々の沖縄現代演劇の秀作!批評!

2016-11-13 22:35:44 | 沖縄演劇
1978年の「人類館」以降いろいろな現代演劇が創作されたが、沖縄の歴史、現実的な問題を直球で見据えた作品だと言える。演出と台詞に『人類館』ほどの完璧さがないとは言え、上演回数が増えるにつれてより洗練されていくに違いない。最後の演出家役の『昔から今まで変わらない』は蛇足で、必要のない台詞に思えた。昔から今まで変わらず、変わっているのである。久しぶりにまさにストレートな現代演劇を見た日だった。迷えるウチナーンチュである。ウチナーンチュのコアにあるのは何だろうか?ウチナークトゥバであり、音楽、祈り、芸能だろうか?果てしなく追求する民主主義、住民主権である。 . . . 本文を読む