志情(しなさき)の海へ

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先日、見ないと損だと思ってたまたまアマゾンプライムで観たのが「蝶の眠り」と「アナログ」である。

2024-12-22 03:48:00 | 映画
映画を観た後で蝶の眠り - Wikipediaの主人公の作家を演じているのが中山美穂さんだと知った。美しくスタイルが抜群で、影のある役柄、アルツハイマーで記憶が失われていく宿命と闘いながら小説を仕上げ、施設に収容されたけれど、若い韓国人の学生との愛を記憶に留めていた。

 中山美穂さんについて、よく知らなかった。しかし、不思議な事にスマホで映画を観終わってから自分の雑然とした部屋に入ると、猫が積まれた書類などを落としていてその散らかった中に以前印刷していたエッセイがあり、その表紙に【「みんなに愛されようとするから、君は疲れるんだよ」作家・辻仁也が説く”孤独”のススメ】があった。A4で9枚ほどのエッセイだが、何と全部読んだ。2018年3月23日の日付になっている。印刷した日付が3月26日。

 しかしその時、辻仁也が中山美穂の元夫とは知らなかった。
おりしもネットで、中山美穂さんの事故死について情報がどかっと流れていた。そのニュースの一部に目を通してはじめて、中山さんがフランス在住の辻さんと離婚して一人息子がいて、彼女が歌手としても人気がある女性だったと
分かった。辻さんはSNSのXでたまに遭遇するくらいの方で、また氏の小説も読んでいない。一人息子とパリで暮らしているしゃれた作家でミュージシャン(musician)だと認識しているだけの方だった。
 不思議は偶然ではなく、アマゾンプライムは彼女の突然の死という事実を映像にリンクさせたのかもしれない。ただ題名に惹かれて観た者だけではなく、中山美穂フアンの方々が彼女の映画をアクセスした(する)可能性は大きい。
 まだ50代の若い中山美穂さんの浴室での死亡は、信じられない。(正直このような不慮の死があることが嘘のようだ。)
 ご冥福をお祈り致します。
 昨今の一連の情報流通の中に紛れ込んで観た「蝶の眠り」はなかなか面白く、泣かせる映画だった。遺伝性アルツハイマー病を自覚していた売れっ子作家が若い韓国人学生の手助けと愛情を得て自らの作品を完成させる筋書だが、記憶を喪失するという病状との戦いでもあった。若い恋人との生活を経て、彼との愛の記憶を生きる縁にしていた事が、最後に明かされる。
 素敵なラブストーリーになっていた。
 改めて中山美穂という女優であり歌手の作品をひも解きたくなったのは事実。辻仁也さんの小説も読みたくなった。芥川賞作品など~。

 「蝶の眠り」は最後の場面が感極まる物語。それはやはり偶然観た「アナログ」アナログ : 作品情報 - 映画.comもまた愛をテーマにしていた。なんとビートたけし作の恋愛映画だった。純愛を描いている。そのような愛もあるのだろうと予想できる。
 現実に美しい数多の愛ゆえに、私たちは悩みや葛藤やいさかいや絶望を超えて生きていけると言えるのかもしれない。愛も美も真実も善も悪も嘘偽りも裏切りも悲しみも喜びも苦しみも実在し、それらに取り囲まれながら生きている。一筋の純(真摯)なるものの輝きは尊い。

 そう言えば以前Love Letter (1995年の映画) - Wikipediaを観た。中山さんは主演女優だったのだ。
海峡の光 - Wikipedia ← ネット上の批評を読んだが興味深い。


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