
久しぶりの台風、風の音が怪獣の唸り声に聞こえてきたりする。アルミサッシの隙間から漏れ出る風雨が奏でる悲鳴なのか怒りなのか、時に風雨の猛威は、沈黙させる。黙って耳を澄ます。地球そのものがやはり怒っているのだろうか、と思ってしまう。
亜熱帯の島は、30度を超えていた温度が外は25度から24度に下がるのだろうか。室内は26度。
狂い風になぶられ、自然の脅威を肌で感じる度に、地球という惑星について思いがいく。地球に生きていること、地球のあらゆる有機物や無機物と共に生き、生かされていることに、この時の流れに命の流れに謙虚になり、感謝の念が起こる。